ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2009/09/05〜06) D

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(Update:2008/09/10)

 

【雪渓上部 U − モーグルコース】

雪渓上部左側 − 上は昨年並み、下は四〜五週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。上部は、先週と同様、昨年並み、下部は先週とほぼ同様の、四〜五週間早い状況で、特に下部の雪解けが顕著です。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。

 

昨年同時期より五週間遅い雪渓上部左側下端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C

今週の雪渓上部左側下端
昨年より五週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側下端部分。昨年同時期より五週間遅い時期の画像と比較してみると、ほぼ、同じような雪解け状況で、このことから、昨年よりも五週間早い雪解けで、先週と同じ推移を見せています。

大雪渓エリアの中で、昨年との差異がこれほどあるエリアは、他にはありません。昨年は、この付近は前年よりも二〜四週間雪解けが遅く、特に2006年から2008年の三年間は、それ以前よりも雪解けが多かったことを考えれば、今年の雪解けが極端に早い状況ではありません。

モーグルコース

ここからはモーグルコースの様子をお伝えします。先週までは、コブラインが二本ありましたが、ピッチの短い北側のラインは、完全になくなり、ピッチの長いラインのみとなっています。

 

それでもいつものように、常連の方々の姿がモーグルコースにはあります。

 

モーグルコーススタート位置 − 雪解けで先週から20メートルほど下がる

こちらはモーグルコースのスタート付近。先週までは雪渓の上端からスタートでしたが、右の画像のとおり、上端から20メートルほどの部分が雪解けし、スタート位置が下がっています。

 

長さは17コブ×76メートル

それでもラインの長さは、17コブ×76メートルと、まだ、十分な滑走距離があります。

 

コブラインのバーンコンディションは、比較的やわらかめで、まずまずの条件です。しかし、板をはずして、雪渓から下部の岩場や砂礫地に降りようとすると...

 

雪渓下端部分はアイスバーン状態 −慎重に降ります

雪渓の下端部分は、雪解け水が再氷結してアイスバーン状態となっています。これからさらに冷え込んでくると、スキーブーツでも歯が立たない状態となります。

 

アイゼン着用

雪渓上部左側は、傾斜が30度もある急斜面です。晴れて雪の緩んだときでも、ソフトブーツで登ることは、かなりリスクが伴います。常連のスノーボーダーは、ご覧のようにアイゼンを使用しています。

ただ、ボード装着時は、かなり滑りやすいので、雪渓に慣れていない方は、アイゼンを使用されても、かなり危険な場合がありますので、これからの時期は、ご遠慮くださいますようお願いいたします。

 

上端付近

こちらは上端付近。

 

上端部分 − ほぼ昨年並み

上端部分は、先週から比べて、高さで1〜1.5メートルほど雪解けが進んでいます。ほぼ昨年並みの状況です。

 

上端から − 下端部分まで105メートル
昨年より三週間早い状況

この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は、先週の110メートルから105メートルで、少し雪解けのスピードが遅くなっているようですが、昨年よりも三週間早い雪解け状況です。

ダイレクトな太陽光線が降り注ぐ

今日は、ダイレクトに差し込む太陽の光線が、絶えず雪渓を照らし続けます。それでも、ひんやりとした空気と調和して、暑さで体力が消耗するということはなく、気持ちのよいスキーを楽しむことができます。「こんなによい条件で、モーグルができるなんて...」と、滑走できるだけで十分と、考えているモーグラーにとっては、またとない好条件なようです。

 

湧き上がる雲が変幻自在に

深い青空に、山麓からモクモクと湧き上がる雲の動きを眺めていると、時間の経つのを忘れてしまうほど...

 

真夏のように雪飛沫を巻き上げ

そして、真夏のように雪飛沫を巻き上げながら、果敢に落ちてゆきます。これからの時期は、これほどまでに雪が緩むことはめったなく、どんなに表面が緩んでも、バーンの底に氷の塊などが多くなって、滑走する際に干渉するものです。

 

日の翳りが早くなって来ます

また、これからの時期は、日が傾くのも早くなり、14時30分ごろには、バーンが翳り始めます。日差しがなくなって、一気にバーンが硬くなるのも秋の特徴で、どんなに調子がよく、滑り続けたいと思っても、日が翳り始めたら「今日のスキーはこれで終了!」と、気持ちを切り替えたほうがよいでしょう。

 

今日も、斜光に照らされ、自分の影を追いかけるように果敢に滑り続けます。

 

【雪渓上部 V − ジュニアレーシング】

こちらはいつものジュニアレーシングがトレーニングに励んでいます。

 

安全のため、上半分のみでの滑走

雪渓の長さは100メートル近くあるものの、上半分しか使用しません。前回までの雪渓上部右側と異なって斜度があり、安全面を考慮して、上部の緩めの部分だけで練習を重ねます。

 

急斜面を登るのはちょっと辛そう

雪渓上部左側での練習は初めてというこちらのジュニア、この斜度を何度も登るのはなかなか辛い様子です。

 

今日も「滑ったらチェック」の繰り返し

何度も滑走して、何度もビデオを撮って、何度もコーチからアドバイスを受ける...これの繰り返しが今日も続きます。

 

トレーニング終了 − ポール回収

今日のトレーニングが終了して、みんなでポールを回収します。

 

みんなで徒競走!!

辛いときでもいつも笑顔を絶やさない...そして、最後はみんなで徒競走!どこにそんな体力が残っていたのか不思議!!

 

ジュニアレーシングの秋のトレーニングはまだまだ続きます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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