ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(2010/06/05〜06) C
【肩の小屋】
ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。
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昨年の肩の小屋周辺 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2009/06/13〜14) B |
今回の肩の小屋周辺 ほぼ昨年並み |
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昨年の肩の小屋周辺 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2009/06/13〜14) B |
今回の肩の小屋周辺 昨年より若干少ない |
肩の小屋周辺は全体的にはほぼ昨年並み。しかし、下段の南側部分などでは先週は昨年よりやや多い状態だったものの、今週は昨年よりも少ない状態になっています。
畳平から肩の小屋、そして、宇宙線観測所までほぼ完全に除雪が完了し、肩の小屋南側も部分的に除雪が実施されました。
日を受けた部分は早々に芽吹き | ハクサンイチゲ(新芽) |
そして、肩の小屋の南側の雪原はご覧のように地肌が見えるようになり、日の光を受けた部分では早々に新しい芽吹きが見られます。例年ならば7月上旬ごろにはハクサンイチゲの開花が見られるようになると思います。
ただ、昨年も同時期にハクサンイチゲの芽吹きが見られましたが、開花が遅れましたので、今年も同じような傾向を見せるかもしれません。
【稜線目指して】
それでは肩の小屋から稜線に向けて出発します。
肩の小屋から山頂方面に向かう夏道(登山道)は徐々にその姿をあらわすようになって来ました。先週もお伝えしたように、これまでは肩の小屋から稜線まではシールで直登することができましたが、雪解けでハイマツ帯が出現ししてきましたので、必ず登山道上を歩くようにお願いいたします。
昨年の肩の小屋〜山頂の登山道 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2009/06/13〜14) C ↓ |
先週の肩の小屋〜山頂の登山道 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2010/06/05〜06) C ↓ |
肩の小屋から登山道を進むと積雪と夏道が交互にあって、肩の小屋から稜線までの区間を3分の1程度進んだあたりから上部では、ご覧のように完全に雪に閉ざされた状態となります。
昨年はさらにその先に行かないと積雪がありませんでしたので、昨年よりも積雪が多いことが分かります。
この先は登山道脇の支柱も完全に雪に閉ざされ、登山道の位置も全く分かりません。
稜線に向けてしばらく登ると眼下には摩利支天岳を望むことができます。ほぼ昨年並みですが、画像の下半分の山裾部分では、昨年に比べて今年は雪解けが遅い推移を示しています。
【稜線】
こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。先週から岩の頭が見え始め、今週はご覧のように帯状に広がっています。他のエリアは昨年並みか昨年よりも遅い雪解けを見せていますが、こちらに関しては昨年よりも一週間ほど早い雪解け状況です。
先週からの雪解けは30〜40センチ | 一部登山道が見えはじめる |
先週からの雪解けは30〜40センチ程度で、帯状になった岩場の箇所もまだそれほど広範囲でありません。しかし、右の画像のように登山道の一部が見え始めたところもあります。
ただ、ご覧のように岩場の部分はまだ限定的で、滑走においては大きな影響はありません。
昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2009/06/13〜14) C ↓ |
先週の蚕玉岳〜朝日岳稜線 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2010/06/05〜06) C ↓ |
先週は昨年よりもやや多い状態を見せた稜線上ですが、今週は雪解けのペースがやや速く、ほぼ昨年並みとなりました。
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昨年の権現ヶ池 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2009/06/13〜14) C |
今回の権現ヶ池 ほぼ昨年並み |
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昨年の朝日岳 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2009/06/13〜14) C |
今回の朝日岳 昨年よりやや多い |
権現ヶ池は先週と同様にほぼ昨年並みですが、朝日岳については、昨年よりもやや多い状態となっています。(→ Next)
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