ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2010/09/11〜12) @
【大雪渓】
9月も中盤に差し掛かり、ここに来てノリクラも秋の空気に置き換わってきました。そろそろ猛暑の季節とはお別れとなってきたようです。
9月11日(土)は、先週と同じように快晴の朝を迎えます。早朝の空気感も先週よりもさらにさわやかさを感じるようになって来ました。ただ、それ以上に日中の空気感が先週とは全く別物になって来ました。画像の快晴と透明感だけを見ているとほとんど先週と同じような感じなんですが、明らかに空気にはさわやかさがあって、汗ばむことをほとんど感じさせない状況です。早朝などでは半袖ではとても寒くて入られず、また、午後から山頂を越えて流れ込む雲と空気で大雪渓付近は急激に冷え込んできて、例年の9月がやっと訪れた雰囲気の一日でした。
9月12日(日)は、早朝5時30分ごろから激しい豪雨。それも30分ほどで小雨となりますが、しばらく降ったり止んだりのはっきりしない天候が続き、上空は激しく雲が流れて行きます。その後は雲間に青空がのぞき始め、天候は回復傾向となりますが、上空の激しい雲行きは相変わらずで大雪渓付近は周期的に濃霧に見舞われる状況。それでも雨に降られたのは早朝だけで、最終的にはまずまずの一日となりました。
前回に引き続き、今回も紅葉情報を掲載しております。今週は大雪渓・位ヶ原エリアで葉の色合いに変化が見られ、少しずつ紅葉シーズンが近づいている雰囲気です。詳しくは7ページ目の 【紅葉情報】 をご覧ください。
それでは、そろそろ秋モードが少しずつ濃くなってきた今週末の状況をお届けします。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【9月11日(土)、観光センター前駐車場】
こちらは早朝5時30分の観光センター前駐車場。
徐々に日の出が遅くなり、駐車場内は薄暗い状態。そして、気温は14℃と久々にひんやりとした感覚の朝を迎えます。
今年はサマーシーズン開始と同時に早朝営業が続けられている観光センター売店では、今日も朝早くから準備が始まっています。「山の朝は早い...」という鉄則がありますが、それに呼応したように周辺施設も稼動されていると、訪れた登山客の方々にとってもうれしいものです。
そろそろ、駐車場内でも出発の準備の姿がちらほら見られるようになってきます。
ヒルクライムの準備をされているこちらの方々、8月下旬に開催された 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 に出場したかったけど、抽選から外れてしまったとのこと...今日は大会当日と同じように良い天候のものでのヒルクライムが楽しめそうです。
これからの時期のヒルクライムは暑さを感じることはほとんどなくなることと思います。むしろ、下山で防寒着が必要な日が多くなることが予測されますので、必ず、合羽やウインドブレーカーを持参してお越しください。
時間の経過とともに少しずつ日が差し始めるようになり、ノリクラの峰々も茜色に染まり始めます。
そして、シャトルバス乗車券発売所では始発便に乗車しようとされる方が列を作るようになると、いつもの週末の賑わいを少しずつ感じさせるようになってきます。
こちらはシャトルバス専用の停留所。天候も良く、山頂登山に出かける方の姿が多いですが、これから紅葉が始まってくると、大きな三脚を抱えたカメラマンの姿が多くなってきます。そんな季節ももうまもなく始まろうとしています。
猛暑が続いていますが、朝晩の冷え込みは例年の9月の状況に変わって来ています。半袖では少し寒そうな様子。
そして、6時10分定刻のシャトルバス始発便が到着。
いつものように改札を行いシャトルバスへの乗車が始まります。
鰯雲 − 秋の空 | 大雪渓へ出発 |
そして、シャトルバス始発便が発車しようとする時刻になると、真っ青な青空に鰯雲が広がり、まさに秋モードの一日の始まりを迎えようとしています。それでは大雪渓に向けて出発です。
【車窓から】
周辺の様子はまだまだ秋を感じさせる状況ではありません。乗鞍高原ではヤマウルシの木々が赤く変化を始めています。ノリクラの紅葉は大雪渓エリアのウラジロナナカマドから始まって、その紅葉前線を山麓へと下山させて行きますが、もっとも最初の紅葉はヤマウルシといっても良いかもしれません。
そして、画像に写るカラマツが10月末に紅葉を迎えると、ノリクラの秋が終わり、一ヶ月半近く続いた紅葉シーズンの幕引きとなるわけです。
さて、県道乗鞍岳線の紅葉のスポットは摩利支天バス停より上部がメイン。しかし、ご覧のようにまだその様子は見られません。
ただ、葉の様子を良く見ると、少しずつ緑の色合いが薄くなって来ていることがわかり、紅葉に向って準備が進められています。
そして、森林限界付近にある位ヶ原山荘を越えると...
位ヶ原エリアでもいつもと変わらぬ緑の風景...それでも部分的な紅葉は若干あります。
今日もダイレクトな朝日が差し込み、南アルプスやその手前の中央アルプスなどは水墨画の世界に浮かんでいます。
空の雰囲気が飽きっぽくなってきたことを十分感じさせる車窓を眺めていると、あっという間に大雪渓に到着します。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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