ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.1(2011/05/14〜15) G

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(Update:2011/05/19)

 

【稜線目指して】

それでは肩の小屋から稜線目指して出発です

 

山頂への登山道がすでに姿を現す − 昨年より三週間早い雪解け

例年、肩の小屋から山頂への登山道は雪に完全に閉ざされて姿が全く見えない状態ですが、稜線までの区間を3分の1ほど進んだあたりまで雪解けが進んで登山道が見え隠れしています。昨年より三週間ほど早い雪解けです。

 

昨年同時期より一ヶ月遅い 肩の小屋〜山頂の登山道
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) C
今週の肩の小屋〜山頂の登山道
昨年より一ヶ月ほど早い雪解け

ちょうどこの付近が肩の小屋から稜線までの区間を3分の1程度進んだ付近です。昨年の状況と比較すると約一ヶ月ほど早い雪解け状況です。

 

この先は雪の上を歩く

ここから先は完全に雪の上を歩くこととなりますが、それでも所々で登山道を示す杭や岩の頭を見ることができます。

 

摩利支天岳 − 昨年より一週間早い雪解け

稜線に向けてしばらく登ると眼下には摩利支天岳を望むことができます。他の箇所では2〜4週間も早い雪解けですが、この画像の積雪状況は昨年よりも一週間程度早い雪解けにとどまっています。

 

稜線に向かうトレース

夏の登山道はまだ雪ノ下ですが、雪面には稜線に向かうトレースがしっかりと刻まれています。

 

バーンが緩んでもアイゼン装着の方が大半

バーンも適度に緩んで歩きやすい状況ですが、下りはアイゼンを装着している方が大半を占めていました。

 

穏やかな天候でのんびり昼休み

そして、斜面の途中ではちょっと遅めの昼休み...天候の悪いときはこんな場所で休憩を取ることすらためらうものですが、今日は本当に穏やかな状況。初めてノリクラにお越しになったというこちらの方々。好条件のノリクラにめぐり合えて本当に良かったのではないでしょうか。

 

【稜線】

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。

 

大雪渓方面への滑走エリア 蚕玉岳方面の尾根 − 雪解けが進む

こちらから大雪渓方面へ滑り込む箇所には岩の頭などはありませんが、右の画像の蚕玉岳方面の尾根はかなり雪解けが進んでいます。

 

ノリクラの風景に溶け込んでゆく

どこを滑ってもよく、重力に身を任せて落ちて行く楽しさがあるからこそ、稜線までのハイクアップも苦痛には感じさせないもの...滑り降りる方々の一人一人がノリクラの風景に溶け込んで行きます。

 

稜線からの大滑走はゲレンデスキーでは味わえないスケール感

初めてノリクラ登山にやってきたとき、スキーヤーが滑走している姿を見て、「いつかノリクラで滑ってみたい...」という想いをずーっと抱き、その念願を果たすことができました。抱き続けた年月は30年。達成したときの喜びはご本人しか共感できないものかもしれません。

大雪渓・位ヶ原の雪原に向っての大滑走は、ゲレンデスキーでは味わうことのできないスケール感があります。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2010/05/14〜15) F
今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年より二週間早い雪解け

こちらが稜線。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。昨年より二週間早い雪解けです。

 

昨年の権現ヶ池
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2010/05/14〜15) F
今週の権現ヶ池
昨年より二週間早い雪解け
昨年の朝日岳
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2010/05/14〜15) F
今週の朝日岳
昨年より二週間早い雪解け

御岳の二ノ池に次いで国内二番目の標高に位置する権現ヶ池(ごんげんがいけ、標高2845m)と、朝日岳は、ともに昨年よりも二週間早い雪解け状況です。

主峰の剣ヶ峰(けんがみね、標高3026m)、蚕玉岳(こだまだけ、標高2979m)、朝日岳(あさひだけ、標高2975m)は権現ヶ池の外輪山で、このほか、屏風岳(びょうぶだけ、標高2968m)、薬師岳(やくしだけ、2950m)、雪山岳(せつざんだけ、標高2891m)、水分岳(みくまりだけ、標高2896m)、大日岳(だいにちだけ、標高3014m)が権現ヶ池を取り囲んでいます。

 

稜線上は360度の世界

360度遮る物のないこの地点に立つと、時が過ぎるのも忘れてしまう感覚にさせられてしまいます。

 

今日はヒルクライム&登山

今日は平湯峠から乗鞍スカイラインを自転車でヒルクライム、さらに畳平から山頂登山。ノリクラにもそろそろ自転車の季節がやってきます。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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