ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2013/10/19〜20) @
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10月17日(木)に乗鞍岳の初雪・初冠雪が確認され、晩秋から初冬へと一歩進んだノリクラの様子をお伝えします。
取材一日目の10月19日(土)は、曇り空の朝を迎えます。大雪渓付近は明け方から小雪が舞う状況で、乗鞍スカイラインでは凍結の危険性から10時30分まで開門が延期され、シャトルバスもお昼前から運行される状況でした。乗鞍高原ではどんよりとした曇り空が垂れ込めていましたが、かもしかゲレンデ付近にやってくると雲海の上となります。さらに上部へ向かうと、大雪渓の下の宝徳霊神バス停辺りから周辺に積雪が残る様子が見られます。そして、乗鞍スカイライン開通後、シャトルバスが運行開始されて山頂方面に向かう登山者は絶え間なく続き、新雪の残る登山道を慎重に歩く様子が見られました。午後になると気温がさらに低下して、15時の頂上小屋ではマイナス8℃まで冷え込み、そんな中、頂上小屋では冬支度が急ピッチで進められていました。
取材二日目の10月20日(日)は、雨降りの朝を迎えます。気温は8℃と低くなく、ほとんど寒さはありません。ただ、雨は止む間のない降り方が続き、乗鞍スカイラインは路面凍結のため通行止めとなったことからシャトルバスも運休。、観光センターに訪れていたマイカーも一台、また一台と少なくなる状況で、寂しい一日となってしまいました。それでも一の瀬園地の大カエデにはカメラマンの姿が絶えることなく続き、カメラをぬらさないように注意しながら撮影される様子が見られました。午後になっても一向に収まる気配を見せない雨が続き、この雨で大雪渓付近の新雪は完全になくなり、元の姿へともどってしまいました。
紅葉情報は 5ページ目 からお伝えします。大雪渓・位ヶ原の上部エリア(標高2700〜2500メートル)や、冷泉小屋から摩利支天の中腹エリア(標高2200〜2000メートル)では、すでに紅葉は終了してしまいました。そして、今週あたりから山麓の乗鞍高原(標高1500〜1400メートル)のj紅葉が始まりだしました。ただ、昨年と比べて1週間ほど遅い状況で、見頃を迎えていない箇所もまだ残っています。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【10月19日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは6時45分の観光センター前駐車場。
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曇、気温6℃ | 明け方から山頂方面は小雪が舞う |
ご覧の通りの曇り空で、山頂方面には雲がかかっています。気温は6℃ですが、曇っていることもあって、寒さはあまり感じられません。明け方には乗鞍高原でも小雨が降りましたが、どうやら、大雪渓より上部ではそれが小雪だったようで、7時を過ぎても畳平周辺では小雪が舞う状況が続いています。
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観光センター売店 | 10月30日(水)まで営業します |
こちらは観光センター内の売店、いつものように朝早くから営業を開始しています。今シーズンの営業は10月30日(水)まで続けられるとのこと。「初雪も降ってようやくこの時期らしい状況となってきましたが、まだまだ、例年よりは暖かいですね。」
急激に冷え込んできたため、寒さが身にしみる状態ですが、朝晩の冷え込みはまだ9月並みといっても良いでしょう。
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シャトルバス乗車券販売所 |
そして、こちらはシャトルバス乗車券販売所。いつもよりも大きなホワイトボードにびっしりと書き込まれています。
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乗鞍スカイライン通行止めのため、シャトルバスは運行見合わせ |
長野県側の県道乗鞍岳線は通常通り7時より通行可能ですが、岐阜県側の乗鞍スカイラインが畳平付近の降雪のため開門見合わせの措置が取られました。そのため、長野県側のシャトルバスは、始発の7時便と次便の8時便の運休が決まりました。
係員の方も訪れるお客様への対応が続きます。
以前は岐阜県側の乗鞍スカイラインが通行止めでも、長野県側の県道乗鞍岳線が通行できる場合は、終点の畳平の一つ手前の大雪渓・肩の小屋口バス停まで運行されていましたが、最近は運休の措置が取られています。しかし、乗鞍岳登山者の中には、大雪渓・肩の小屋口バス停まででもよいので、運行して欲しいという声もあります。
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観光案内を眺めながら今日のプランの練り直し... |
多くの方が山頂登山に向かうためにノリクラにお越しになっていますので、それ以外のプランは全く持ち合わせていません。観光センター内の案内看板を見て、乗鞍高原内の散策コースを検討されています。
ちょうど、これからは乗鞍高原の紅葉が綺麗な時期に差し掛かってきましたので、一の瀬園地あたりの散策が楽しいことと思います。
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自然保護センターのサクラがきれいに紅葉 |
さて、こちらは観光センターとなりの自然保護センターにあるサクラの木。綺麗に赤く紅葉を始めました。
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残雪の乗鞍岳とサクラの開花(今年5月中旬) ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2013/05/15・18・19) E |
今週のサクラの紅葉 |
地域によってサクラの開花は異なり、紅葉前線と同様に、桜前線はよく知られているもの...
紅葉前線は北から南へ、もしくは標高の高いところから低いところへ進み、桜前線は南から北へと、紅葉前線とは逆の進み方をするのが一般的です。
松本のサクラの開花は4月上旬ですが、乗鞍高原のサクラの開花は5月中旬。桜前線で言うと、北海道とほぼ同じ時期になります。サクラの開花から約5ヶ月を経て紅葉前線がやってきたわけです。おそらく、全国的に見ても桜前線の到来時期と紅葉前線の到来時期の間が最も短いのではないかと思われます。すなわち、春と夏が短いという言い方もできます。
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暖かな日が続き、乗鞍高原の紅葉は遅れ気味 |
今週は初雪もあり、急激に寒くなってきたものの、10月は暖かな日が多く、乗鞍高原の紅葉も幾分遅れ気味の状況です。紅葉情報については5ページ目からお伝えします。
【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 T(観光センター〜三本滝ゲート)】
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それでは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
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善五郎の滝 遊歩道 − ミズナラ林 |
善五郎の滝への遊歩道はミズナラ林に囲まれて、本格的な紅葉が始まれば、まさに秋色一色となります。しかし、まだ、ちょっと早い状況のようです。
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ミズナラ − ゴツゴツとした木肌 |
ミズナラの木はご覧のようにゴツゴツとした木肌を持っていますので、葉の特徴と同時に木肌でもよくわかります。
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若いミズナラの木肌はつるっとしている |
しかし、若いミズナラを見ると、ブナような木肌をしています。ちょっとした遊歩道散策でも、こんな様子を見つけると、山歩きも楽しいものですね。
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鈴欄橋、紅葉のビューポイント − ピークまであと一歩 |
さらに進んでこちらは鈴欄橋。紅葉のビューポイントの一つです。そろそろ紅葉が見頃に差し掛かってきたように感じられます。でも、まだ色合いが若く、例年ならカメラマンの三脚が立ち並ぶ様子があるものの、今日はほとんど見られませんでした。
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夜泣峠 |
マイカーを駐車しにくい場所にありますが、休暇村から少し進んだ夜泣峠も紅葉ビューポイントの一つ。
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ここからの紅葉ロケーションもオススメ |
沿道の紅葉も美しいのですが、その先の一の瀬や白樺峠方面山肌を染める色合いも、なかなかすばらしいロケーションといえます。周囲は高い木々が若干伐採されていて、眺めがよい状態になっています。
休暇村から三本滝ゲートまではマイカーも通行できますが、その途中にあるこちらの夜泣峠は、深いヘアピンカーブになっていて、マイカーの事故がしばしば見られます。美しい紅葉に目を奪われてわき見運転にならないようにご注意下さい...(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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