ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2015/08/22〜23) D
【雪渓上部 T】
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
昨年の雪渓上部右側 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.16(2014/08/23〜24) D ↓ |
先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.15(2015/08/13〜15) D ↓ |
今週の雪渓上部右側 昨年よりも積雪量が多い(1週間遅い雪解け) |
雪渓上部は中央部分で上部から尾根が延びてきて、バーンは左右に分離してくるようになります。こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。左上の昨年同時期よりも積雪量が多い様子がわかります。
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昨年同時期の1週間雨の雪渓上部右側 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.15(2014/08/13〜16) D |
こちらは昨年同時期の1週間前の雪渓上部右側の様子。雪渓の下端部分の位置などが今週とほぼ同じであることから、今週は昨年よりも1週間遅い雪解けであることがわかります。
昨年同時期の1週間前の鉄塔土台 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.15(2014/08/13〜16) D ↓ |
先週の鉄塔土台 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2015/08/13〜15) D ↓ |
今週の鉄塔土台 昨年より1週間近く遅い雪解け |
雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台まで18メートル。昨年は27メートルで、その1週間前は14メートルでしたので、昨年より1週間近く遅い雪解けとなっています。
雪渓上部右側上端−昨年とほぼ同じ雪解け |
こちらは上端部分。先週までは昨年よりも1〜2週間早い雪解けを見せていましたが、今週はほぼ昨年並み。他のエリアと同様、雪解けスピードが遅くなっています。
上端から−雪渓下端まで220メートル 例年より長い |
上端から雪渓下端までの距離は220メートル、2014年は175メートル、2013年は250メートル、2012年は207メートル、2011年は185メートル、2010年は207メートル、2009年は170メートル、2008年は193メートルという記録を見ると、今年は例年よりも積雪量が多い状況がわかります。
今日もポールレッスンの方々がお越しの模様。
基礎的な練習が主体 |
ポールでセットしても、速さを競う練習ではなく、基本動作の確認が一番のテーマ。これからの時期は冷え込んでバーンが硬くなり、スプーンカット・氷柱が大きくなってきて、コース整備しないと滑走できない状態になります。
ですから、スピードを求めるスキーはリスクを伴うことなり、仮に大雪渓で負傷すると、道路沿いまで手分けして運ぶ必要があります。特に雪渓上部は車道から離れていますので、転倒負傷しない練習メニューに限られます。
コブの常連がポールに挑戦 |
さて、ノリクラ常連のこちらの方々。普段はコブしか滑らないモーグラーですが、なぜか今日はポールに挑戦。
「ノリクラ来てポールなんて初めてだよ!」 |
「ノリクラ来てポールなんて初めてだよ!」と、おっしゃりながらも楽しそう...
普段とは違うスキーをすることも大事なことだと思います。
【雪渓上部 U、モーグルコース】
雪渓上部左側 − 上級者限定 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
下端から | お昼休みに缶ビールは欠かせない |
今日はお昼近くになって、ようやく青空がのぞき始めました。のんびりとしたお昼休みには缶ビールは欠かせません。
左側のライン | スタート付近の4コブ分が雪解けで消滅 |
モーグルコースは現在2本ありますが、こちらは左側(下から見て右側)のライン。スタート付近の4コブ分が雪解けで消滅してしまいました。ただ、平日も滑走された方がお越しになった模様で、コブの深さは十分。ただ、実際に滑ったモーグラーの方の話では、やや滑りにくい形状とのこと...
コブの長さは13コブ×50メートル(ピッチ:3.8メートル)。ラインを下に伸ばすことが可能ですので、今後、整備を続ければ、まだまだ滑走可能なラインです。
右側のライン − 雪解けでほとんど消滅、何とか滑り込んで回復 |
その右側にあるライン。この1週間の雪解けで週末にはほとんど消滅してしまいましたが、何とか滑り込んでそれなりの深さになってきました。
長さ39コブ×128メートル(ピッチ:3.3メートル) − 先週と同じ |
ラインの長さは、39コブ×128メートル(ピッチ:3.3メートル)と先週と変わりありません。
とにかく長い... |
とにかく長い...1本滑ると登ってくるのがイヤになるほどです。
メンバー同士の会話も楽しい |
メンバー揃って色々な話をするのも常連の楽しみ...どんな話題なのかって?それは公共の媒体では申し上げられません(笑)。
上端付近 |
上端付近は、他のエリアよりも雪解けが進んでいて、おそらく、全エリアの中で昨年よりも積雪量が少ないのはこの箇所だけかと思います。
昨年同時期の1週間後の上端部分 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2014/08/30〜31) D ↓ |
先週の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.15(2015/08/13〜15) D ↓ |
今週の上端部分 昨年より1週間早い雪解け |
左上は昨年同時期の1週間後の画像、右上は先週です。今年は例年と比べて雪の融け方が異なっていて、上端の輪郭では昨年と比較することができません。画像に写る赤茶色の岩と雪の位置から、昨年より1週間早い雪解けであることがわかります。
上端から−雪渓下端まで188メートル、過去最長 |
雪渓上部左側の上端から下端までの距離は188メートル。2014年は137メートル。2013年は160メートル、2012年と2011年は147メートル、2010年は125メートル、2009年は125メートル、2008年は151メートル、2007年は150メートルでした。ご覧のとおり、過去最長の長さとなっています。
春先は激しい雪解けにより、積雪量が例年より1ヶ月早く減少してしまいましたが、その後は雪解けスピードが徐々に遅くなり、8月上旬頃から逆転して昨年よりも多い状態になってきました。
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