ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2016/10/01〜02) E
【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★ほぼ終了(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
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昨年の位ヶ原山荘付近 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) F |
今週の位ヶ原山荘付近 |
標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなります。
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今週の位ヶ原山荘付近 |
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昨年の位ヶ原山荘付近 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2015/10/03〜04) F |
今年は昨年よりも紅葉の進み方が遅かったにもかかわらず、落葉は昨年よりも早く進んでいます。前のページの富士見沢でも同様の現象となっています。
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昨年の位ヶ原山荘〜冷泉小屋 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) F |
今週の位ヶ原山荘〜冷泉小屋 =上部は落葉、手前の中腹は紅葉= |
位ヶ原山荘〜冷泉小屋間は上部エリアで昨年より落葉が早く、中腹に近づくにつれて昨年と同じ状態となって行く様子がこの画像でよくわかります。
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
★ピークを過ぎ落葉が始まる(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
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2013年の冷泉 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) G |
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2015年の冷泉 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2015/10/03〜04) F |
今週の冷泉 |
こちらは標高2230メートルの冷泉。過去3年間と比べて、今年はやや遅い状態ですが、冷泉周辺のウラジロナナカマドはその大半が落葉してしまい、今年は残念な状況になってしまいました。
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昨年の冷泉小屋付近 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) F |
今回の冷泉小屋付近 ダケカンバは昨年と同じレベルに |
冷泉小屋周辺では、ウラジロナナカマドは状態がよくありませんが、ダケカンバの色づきがようやく昨年と同じレベルに達しました。
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冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) =落葉が目立つ== |
泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。先週のピークから1週間が経過して、落葉が目立ってきました.
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紅葉の回廊 (28号カーブのやや山麓より) |
しかし、そのすぐ下の付近では状態がよく、紅葉の回廊が続きます。ここは28号カーブから100メートルほどのため、速報では「28号カーブ付近」と紹介いたしました。しかし、本来の28号カーブ自体は前述のように落葉が始まっていて、「28号カーブ付近」と表記すると、28号カーブ自体も含まれると認識される恐れもありますが、他に良い表記がありませんのでご了承ください。
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ウラジロナナカマドの落葉が目立つ | その中でもきれいな発色も残る |
この辺りは左の画像のように、大半のウラジロナナカマドが落葉しているに対して、右の画像のようにまだきれいに発色しているウラジロナナカマドもあり、さらにタカネナナカマドのもっと色濃い紅葉もありますので、多少落葉が進んでも、見頃が続いているわけです。
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29号カーブ上の直線部分 − 発色が綺麗に |
こちらは少し下の29号カーブ上の直線区間。ダケカンバの黄色が綺麗になってきて、来週はこの付近から三本滝方面が見頃となるはずです。
【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
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摩利支天付近 |
標高約2000メートルの摩利支天付近は、場所によってまだというところと、見頃に近い状態のところが見られます。
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28号〜33号カーブ |
摩利支天に近いところは、ウラジロナナカマドが良い発色を見せています。
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三本滝上 | かもしかゲレンデ |
ただ、それより山麓側になると、まだ、これからといったと所です。昨年より1週間ほど遅い状況です。
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紅葉と滝は風景写真の定石 |
かもしかゲレンデから三本滝上までの区間は、川や小さな沢のせせらぎがいくつもあって、紅葉と一緒に写しこむとなかなかの風情...
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かもしかゲレンデから−カラマツの紅葉はまだこれから |
こちらは三本滝ゲート上のかもしかゲレンデからの様子。昨年より1週間程度遅い色づきです。山麓の乗鞍高原へと今後紅全線が降りて行きますが、今年は乗鞍高原の紅葉が遅れ可能性が考えられます。
【昨年の今ごろは?】
10月最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。ノリクラのグリーンシーズンは残すところあと1ヶ月。振り返ればあっという間に過ぎてしまった感があります。でも、まだ1ヶ月あります。これから晩秋に向けて乗鞍高原の紅葉が見頃を迎え、また、山頂方面では初雪・初冠雪と秋と冬とが行き交う季節でもあって、まだまだ目が離せません。
10月3日(土)は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は3℃と起きるのも億劫になるほどの寒さ。シャトルバスは10月からご来光バスと6時10分便がなくなり、始発の7時便は1時間前から列ができる状態でした。日差しのまぶしさはこれまでと変わらないものの、肌を突き刺すような強さはなく、空気感とともに秋らしくなってきて、紅葉散策・ヒルクライムにはちょうど良い状態 。位ヶ原より上部は空気がさらに冷たくなり、風も強くなって、午後の大雪渓は6℃まで低下します。秋の中に少しずつ冬の表情が見え隠れします。
10月4日(日)も、快晴ですが、午前中はノリクラの峰々には雲が横たわり寒い一日。早朝の畳平はマイナス2℃まで低下し、山頂ではエビのしっぽが鳥居に張り付く様子がみられ、お昼を過ぎても0℃と気温が上がりません。また、大雪渓から位ヶ原山荘までの沿道は歩行者天国のごとく、多くの方が紅葉散策に訪れていました。
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紅葉の概況 ● (各エリアの紅葉情報は6ページ目からご覧ください)
大雪渓・位ヶ原エリアは、一部できれいなものが残っているものの
ほぼ終了。位ヶ原山荘より下部でも落葉が目立ち、冷泉〜摩利支天〜三本滝ではきれいなものが残っていますが、取材二日目は強めの風が吹いて、冷泉〜摩利支天でも落葉が目立つようになりました。乗鞍高原の紅葉や一の瀬大カエデはまだこれからで、全エリアの中で見頃は、摩利支天付近と
かもしかゲレンデ付近です。
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大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、昨年よりも積雪が多くなっています。
雪渓上部左側の上端はこれまで1週間以上早い雪解けでしたが昨年並みとなって、全エリアで昨年より雪解けが進んでいる所はなくなりました。また、それ以外の所では昨年より4週間程度遅くなっています。雪渓上部右側はまだ積雪が残っていますが滑走不能となり、滑走可能エリアは雪渓上部左側のみ一ヶ所だけ。この雪渓上部左側は過去最高の長さが続いています。雪渓中段と雪渓下部は雪解け終了です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。
<編集後記>
「心穏やかに...」
心技一体という言葉があります...心の状態が体の動き・状態にそのまま出てくることを現した言葉で、特にスポーツの世界ではメンタル面が非常に重要になるもの。なぜかこの紅葉シーズンになると「心穏やか、心技一体」という言葉が頭をよぎるのです。
湖面に映るノリクラを撮影したい人もいれば、湖面に映る紅葉を撮りたい人もいる...この状況からどこで何が起きるのか想像できる方は「ノリクラ通」といってもよいでしょうか(笑)。両者互いに譲らずがっぷりの状態が時に見られます...
「風が収まって湖面が静かになった瞬間に対岸に人が...」 心穏やかに譲り合って、タイミングを待ちましょう!それは神様が「シャッターはそのタイミングじゃない」と思召したんですよ!
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