ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.5(2017/04/28〜29) @
今週末からゴールデンウィークが始まります。そして、それに合わせるように乗鞍岳春山バスの運行が始まりました。春山バスの運行はノリクラに春の息吹を呼び込む使者でもあり、山頂からの大滑降を目指すスキーヤー・ボーダーの方々がどーっと押し寄せる姿は毎年の恒例行事といってよいでしょう。
乗鞍岳春山バスは、冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を特別に利用して運行されるもので、除雪直後の雪の壁の中を行く姿が名物の一つになっています。今年は例年並みかそれ以上の積雪量となっていて、車窓からの雪景色は圧迫感を覚えるほどです。冬季閉鎖中の道路を利用しての運行となるため、運行開始に当たって、関係機関による試運転が実施され、安全が確認された後、正式に運行開始となります。
今回のノリクラ雪渓カレンダーは、乗鞍岳春山バスの試運転の様子と、運行初日の模様をお伝えいたします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月28日(金)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは朝7時の観光センター前駐車場。
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快晴気温2℃ − 朝晩はまだ寒い |
早朝は山頂付近に雲が横たわっていましたが、7時前から完全に雲が抜けて快晴の朝を迎えました。気温は2℃で、冷たい風が吹き、手の悴む感覚があります。日中は完全に春めいた雰囲気になってきたものの、朝晩はまだまだ寒い日が続いています。もちろん、朝晩はストーブが欠かせません。
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先週の雷鳥雪型 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) @ |
今回の雷鳥雪型 積雪により消えかけている |
さて、先週お伝えした剣ヶ峰直下にある雷鳥の雪型。今週は姿がはっきり確認できません。26日(水)は乗鞍高原では雨だったものの山頂付近は雪で、位ヶ原で30センチにも及ぶほどでした。そのため、雪型が消えてしまいました。また、この降雪により、位ヶ原山荘方面の除雪が遅くなり、完了は26日だったとのことでした。
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観光センターは27日(木)より営業再開 |
さて、こちらは観光センターの食堂。昨日27日(木)より、グリーンシーズンの営業が再開されました。ゴールデンウィークには多くの方が訪れることでしょう。
【登山ポスト − 今シーズンからMt.乗鞍 事務所前に移動】
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登山届はこちらのポストへ − 昨年7月に提出義務化 |
こちらは登山届を提出するポスト。昨年までは、三本滝レストハウスに設置されていましたが、今年からスキー場入口に場所が変更されています。登山届の用紙は事前に用意する必要があります。また、インターネットでも申請できる仕組みがいくつかあります。(参考 : 登山計画書を提出しましょう/長野県 http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html)
なお、登山届と合わせて山岳保険にも加入することをオススメします。
長野県は、「長野県安全登山条例」を2015年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を2016年4月11日に決定し、2016年7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。( お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。)
条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。
ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。
うず高く盛り上げられていた観光センター駐車場周辺の雪もご覧のとおり。でも、今年はふきのとうが例年より1週間遅い状況で、春の訪れは例年よりも遅めです。
【乗鞍高原に水芭蕉の季節がやってきた】
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水芭蕉群生地入口(大野川学校前) | 地図(大野川学校前と水芭蕉群生地) |
ノリクラのゴールデンウィークの目玉といえば、まずは乗鞍岳春山バスですが、もう一つ上げるとすれば水芭蕉...乗鞍高原内にはいくつかの群生地があって、こちらは標高1200メートルの宮ノ原水芭蕉群生地。乗鞍高原の中でもいち早く開花を楽しませてくれるところです。
場所が少しわかりにくいところですが、観光センターから下って約4kmのところにあって、反対側には大野川学校があります
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宮ノ原水芭蕉群生地 |
左の道を300メートルほど進むと宮ノ原水芭蕉群生地です。それほど大きな場所ではありませんが、一面に咲き誇っていますのですぐわかるはずです。
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ほぼ例年並みの開花状況 |
開花時期は昨年より一週間ほど遅いものの、ほぼ例年並み。今が一番見頃の状態といってよいでしょう。日差しがしっかり差し込むと、周りの温度も高くなります。そうすると、水芭蕉特有の匂いがあたりをふわっと包みます。春の香りといってよいでしょう。
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まいめの池 |
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水芭蕉は若葉がようやく顔を出したところ − 例年並み |
さて、もう一つのは標高1450メートル付近の一の瀬園地。こちらはまいめの池。ようやく若葉が湖面から姿を現しました。昨年よりも遅く、一昨年とほぼ同じ状態です。
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どじょう池 |
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水芭蕉はまだ出てない − 見頃は連休明けか? |
さらに奥にはどじょう池があって、こちらもノリクラを映しこみながらの撮影ができます。しかし、水芭蕉はまだ水面から顔を出していない状態。この分だと、連休明けなってしまう可能性が高いといってよいでしょう。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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