ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2017/05/20) B
【大雪渓下部】
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ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。
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昨年の大雪渓入口 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2016/05/20〜22) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2017/05/14〜15) A ↓ |
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今回の大雪渓入口 |
大雪渓入口付近は先週より35センチ減少です。積雪量の少なかった昨年と比べるとかなり多い状態です。
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2013年の大雪渓入口 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2013/05/24〜26) E |
2014年の大雪渓入口 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2014/05/24〜25) C |
ただ、もう少し過去に振り返ってみてみると、2013年・2014年と同等か、やや少ない状態ですから、今年は例年並みの積雪量といえるでしょう。
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先週の登山届を促す看板 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2016/05/20〜22) B |
今回の登山届を促す看板 先週からの雪解けは20〜30センチ 「高山植物などの採取は禁止...」の看板の頭が(丸印) |
先週から姿をあらわしはじめた昨年7月設置の登山届を促す長野県の看板も、先週より20〜30センチ程度の雪解けががみられ、その左側に「高山植物などの採取は禁止...」の看板の頭が見えてきました。
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今回の「高山植物などの採取は禁止...」の看板 | 2015年の様子 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2015/05/23〜24) C |
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2014年の様子 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2014/05/31〜06/01) A |
2013年の様子 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) B |
この看板の出現時期を見ると、過去5月下旬〜6月上中旬で、このことから、今年は例年より多いとは言えないことがわかります。
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昨年のトイレ付近 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2016/05/20〜22) B |
トイレ小屋・避難小屋(冬季閉鎖中) 利用可能は5月下旬〜6月上旬以降 |
こちらはトイレ付近。左の画像の石垣と雪面との段差は、例年5月下旬ごろに出現しますから、例年より若干積雪の少ない場所もあることがわかります。避難小屋・トイレは冬季閉鎖中で、乗鞍岳春山バスが大雪渓まで延長運行される5月下旬〜6月上旬に利用可能になります。
【大雪渓から稜線へ】
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大雪渓から山頂方面へ |
大雪渓から山頂方面に向かう場合、厳冬期であれば、肩の小屋まで登った後、スキーをデポして(留め置きする)、アイゼンに履き替えて夏道沿いに登って行くルートですが、ゴールデンウィーク以降は大雪渓から直接稜線を目指すルートも雪面が柔らかくシールで登ることが可能です。
こちらの方は4月下旬にお越しになったとき、風が強くて敗退されたとのこと。ゴールデンウィーク期間中の山頂方面はまだ冬の様相を見せることがあり、大雪渓から稜線への直登が難しい場合もあります。
【大雪渓から稜線へのルートについて(ハイマツ・岩場保護)】
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大雪渓から稜線へのルート |
赤ルート − ハイマツが途切れ始めている |
さて、大雪渓から稜線への直登する場合のルートですが、赤線ルートはハイマツが途切れ始めていますので、雷鳥・ハイマツ保護のため、青線ルートで登るようお願いいたします。
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今日はここまでにしておきますよ |
「以前登っている姿を掲載してもらいました」と、おっしゃるこちらの方々。「今日はここまでにしておきますよ」とのこと。「登山=山頂」という一般的な認識があると思いますが、必ずしも山頂を目指す必要はなく、体力に応じて決められれば良いもの...特にノリクラの場合は、山頂に行かなくても眺望は良いため、適当なところでのんびりと過ごされるのもよいでしょう。
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ハイマツ帯の中に... | 雷鳥発見 − ハイマツ帯への不用意な進入は避けるべき |
...と、その時、オスの雷鳥がハイマツ帯に飛来します。ちょうど縄張り争いの時期で、雷鳥が最も活発に活動します。背の低いハイマツ帯は雷鳥の住処となります。そのため、雷鳥の生息域のハイマツ帯への不用意な進入は避けるべきでしょう。
【蚕玉岳〜朝日岳稜線】
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蚕玉岳〜朝日岳の稜線 |
こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。画像の左側が蚕玉岳山頂(標高2979メートル)に続き、画像右側が朝日岳山頂(標高2975メートル)に続いています。
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バーンはザクザク | 駆け足で下山が可能 |
バーンはグサグサに近い状態。登山の方も駆け足で降りて行くことが可能なほど...
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快晴無風 − 一年で一番気持ちよいコンディション |
今日は快晴無風が続き、清々しい空気に包まれて一年で一番気持ちの良いコンディション。登頂した時の感動もヒトシオです。
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昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2016/05/20〜22) D |
今回の蚕玉岳〜朝日岳稜線 例年よりも多い |
こちらが稜線部分。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。昨年と比べると明らかに多いことはわかります。例年と比べても多い方に入るのではないでしょうか?
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昨年の権現ヶ池 2016ノリクラ雪渓カレンダー Vol.2(2016/05/20〜22) D |
今回の権現ヶ池 例年とほぼ同じレベル |
こちらは御岳の二ノ池に次いで国内2番目の標高に位置する権現ヶ池(ごんげんがいけ、標高2845m)。昨年より積雪は多く、ほぼ例年と同じレベルといえます。
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昨年の朝日岳 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2016/05/20〜22) D |
今回の朝日岳 例年よりも多い |
朝日岳は例年よりも多い状態の模様です。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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