ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2017/09/09) B
【雪渓上部 T】
![]() |
雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。
![]() |
![]() |
2014年の雪渓上部右側 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2014/09/13〜14) B |
2015年の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2015/09/12〜13) C ↓ |
![]() |
今回の雪渓上部右側 2014年とほぼ同じ、2015年より2週間以上早い雪解け |
こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。2014年とほぼ同じ雪解けで、2015年より2週間以上早い雪解けです。
![]() |
![]() |
一番大きい上部のもので長さ10メートル×幅15メートル |
雪渓は3つに分かれていて、一番大きい上部のもので長さ10メートル×幅15メートル。おそらく、次週末にはほぼ完全に消滅することと思います。2016年は5週間前の段階で雪解けが完了し、2015年は144メートル、2014年は30メートル、2013年は167メートル、2012年は50センチ×1メートル、2011年は消滅し、2010年は20メートルでした。
![]() |
当初は積雪が多かったがm最終的には例年以下に |
シーズン初めの段階では、例年よりも積雪の多い状態でしたが、8月下旬から急激に雪解けがが進んで、最終的には例年以下の状態で終了することになりそうです。
【雪渓上部 U、モーグルコース】
![]() |
雪渓上部左側 − 上級者限定 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
![]() |
⇒ | ![]() |
先週の下端部分 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2017/09/02) B |
今回の下端部分 − 落書きの岩より上方10メートルに |
こちらは下端部分。下端部分は先週までは落書きの岩より下にありましたが、今週は上方10メートルのところまで上昇してしまいました。
![]() |
![]() |
2014年の下端部分 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2014/09/13〜14) C |
2015年の雪渓下端 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2015/10/24〜25) D |
この下端部分の雪解けは、2014年とほぼ同じで、2015年よりも6週間早い状況です。
![]() |
![]() |
モーグルコースは3本 | 実際には左と中央のコースで滑走 |
モーグルコースは、ご覧のように3本ありますが、今回は多くの方が左側と中央の2本で滑走されていました。
![]() |
![]() |
左のライン −長さ21コブ×87メートル(ピッチ:4.1メートル) |
こちらは左側(上から見て右側)のライン。長さは先週と変わらず21コブ×89メートルピッチ:4.1メートル)。
![]() |
![]() |
中央のライン −長さは25コブ×88メートル(ピッチ:3.5メートル) |
こちらは中央ライン。左側と同様にこちらも先週と長さは変わらず25コブ×88メートル(ピッチ:3.5メートル)。
![]() |
![]() |
バーンは冷えて硬くなる様子は見られない |
9月に入ると、午後から急激に冷え込んでバーンが硬くなる傾向が見られますが、今回はまだその傾向はなく、柔らかい状態を保っています。
![]() |
そして、こちらが上端部分。
![]() |
上端部分 2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解け |
先週より高さが1メートル〜50センチほど低くなっているものの、上端の位置は先週とほとんど変わりありません。2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解けです。
![]() |
上端から下端まで105メートル、ほぼ例年並みかやや長い |
雪渓上部左側の上端から下端までの距離は105メートル。2016年は23メートル、2015年は133メートル。2014年は100メートル、2013年は128メートル、。2012年は75メートル、2011年は79メートル、2010年も79メートル、2009年は91メートル、2008年は113メートル、2007年は85メートルでした。例年並みか、やや長い状況です。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|