ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(Vol.20 2020/09/26) A
【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★見頃になりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
位ヶ原山荘付近 |
標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなり、黄色から褐色のダケカンバの屏風にウラジロナナカマドの赤が点在する構成となります。
黄色のダケカンバの発色が始まった段階でまだこれからという状態です。
2016年の位ヶ原山荘付近 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2016/10/01〜02) E |
2017年の位ヶ原山荘付近 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2017/09/30) D |
2018年の位ヶ原山荘付近 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2018/09/29) D |
2019年の位ヶ原山荘付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) D |
過去4年間と比べるとすでに落葉してしまった年もあって、今年はいかに遅いかよくわかります。また、今年は例年より1週間程度遅いことから、翌週は中央2枚の画像のような状態まで色づきが進んでいる考えられます。
2018年の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2018/09/29) D |
2019年の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) D |
屋根板(大黒尾根・富士見沢)のダケカンバの色付きは、昨年より進んでいて発色もよく、来週にはさらに色濃くなると思われます。
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
★見頃になりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
冷泉 |
こちらは標高2230メートルの冷泉。色づきがしっかりしてきて、ようやく見頃のレベルに近づいて来ました。
2015年の冷泉 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) F |
|
2016年の冷泉 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2016/10/01〜02) E |
2017年の冷泉 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2017/09/30) D |
2018年の冷泉 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2018/09/29) D |
2019年の冷泉 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) D |
過去6年間と比べると、まだ今年の色付きは不十分であることがわかり、今後もう少し色合いが増してくると思われますが、もしかすると、落葉が始まるかもしれません。
今回の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) |
冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり、荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。こちらもようやく色付きが本格的に始まった状態で、大雪渓・位ヶ原の上部エリアよりもきれいに色づいています。
紅葉は上部から山麓へと徐々に進むものですが、近年は大雪渓・位ヶ原の上部エリアと、こちらの中腹エリアがほぼ同時に進む傾向が見られ、今年は中腹エリアの方が先に進んで逆転してしまいました。
昨年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) 2018ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2018/09/29) D |
上の段は昨年の様子。今年は昨年よりもやや遅い状態であることがわかります。そして、下の段は一昨年の様子。今後、落葉がなければ、下の段の状態まで発色が進むと思われます。
近年の中腹エリアは上部の大雪渓・位ヶ原とほぼ同じ時期に見頃となる |
大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉の状態は、その年によって大きく左右しますが、中腹エリアは比較的安定していて、毎年綺麗な紅葉を見せてくれます。
29号カーブ上の直線区間 |
更に下って29号カーブ上の直線区間。紅葉はここまでで、29号カーブより山麓でも、色づきが進んできていますが、本格的な紅葉はもう少し先のことになりそうです。
<編集後記>
「秋分の日の連休の人出...」
例年、秋の人出は、10月の体育の日の連休が最も多く、9月の秋分の日の連休はそれに続きます。しかし、今年はオリンピックの関係から10月の連休がなくなり、9月の連休だけになったことと、新型コロナの感染状況が少し落ち着きを見せ、政府のGoToキャンペーンの後押しもあって、ノリクラに限らず、全国的に人出が増えました。
今回の連休は19日(土)から22日(火)までの4連休で、前半の19日(土)と20日(日)は通常の週末と変わらない状況だったにも関わらず、21日(月)は爆発的な人出となり、自転車入山数は366台と9月としては過去最高の記録でした。またシャトルバスも始発便の9台も過去最高で、さらに次便の8時は12台も運行され、過去に1回あるかないかくらいの状況で、本来は運行時間ではない11時に臨時の運行が行われました。今年はコロナの影響で2時間に1便のBダイヤ運行ですが、それでも58台ものシャトルバスが運行され、これはお盆期間以上の人出で、畳平への入山数は1700名にものぼり、こちらも今シーズン一番の状況でした。そして、畳平では下山のシャトルバスを待つ乗客の列が駐車場料金所まで達したとのことでした。
このようなにぎやかな人出が一時的なものではなく、普遍的なものになる日が来ることを願いたいものです。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
↑Top || <<Back - 1 2 Next (Vol.22)>> |