ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(Vol.22 2020/10/03) @
ノリクラ雪渓カレンダーは、2020シーズンは新型コロナの影響により、3月下旬より開始したプレリリース版を4月中旬より一時中止しておりますが、紅葉シーズンを迎えるにあたって、紅葉情報のみ再開いたします。(トップページに毎週土曜日掲載の速報は、緊急事態宣言解除された6月中旬より、再開しております)
今年は例年より紅葉が遅い傾向が続いていましたが、今週に入って見頃を迎えました。上部の大雪渓・位ヶ原はダケカンバの黄色、中腹の冷泉・摩利支天はウラジロナナカマドの赤が綺麗な状態となっています。
【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★見頃の時期ですが、ナナカマドはほぼ落葉しています(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★
大雪渓付近 |
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めております。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。
<紅葉関連情報> |
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先週の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2020/09/26) @ |
今回の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) |
こちらは標高2600メートルの大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。左の先週は綺麗に色づきが始まったところですが、今週に入って枯れてしまいました。
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先週の大雪渓4号カーブ下 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2020/09/26) @ |
今回の大雪渓4号カーブ下 ウラジロナナカマドが枯れている |
この傾向は大雪渓・位ヶ原エリア全般で発生しています。最近は同じような傾向を見せていて、きれいに色づくものが少ない状態が続いています。しかし、今年は綺麗な状態のものがほとんどなく、近年で最もひどい状態となっています。
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先週の大雪渓付近 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2020/09/26) @ |
今回の大雪渓付近 |
先週と比べると色づきが濃くなっている様子も見られますが、その大半は枯れたために色が濃く見える現象です。
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昨年 − 先週の大雪渓付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
昨年 − 今回の大雪渓付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2019/10/05) C |
こちらは昨年同時期の様子。すでに申し上げているように、昨年と今年はほぼ同じ進捗状況で、左の画像の1週間前は色づき始めた段階。そして、今週に入ってきれいに色づいています。本来ならこのようになるべきところ、今年は色づき始めると同時に、枯れる現象が全体的に発生してしまいました。
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★ウラジロナナカマドは終了。ダケカンバはピーク目前を迎えました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
宝徳霊神バス停付近 |
標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。ダケカンバの黄色の発色が先週よりも鮮やかになってきました。
先週の宝徳霊神バス停付近 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2020/09/26) @ |
こちらは先週の様子。ダケカンバの色付きが進んではいますが、まだ青い状態であることがわかります。
昨年の宝徳霊神バス停付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2019/10/05) C |
こちらは昨年の様子。黄色の鮮やかさが今週のものよりはっきりしています。今週の状態は発色が進んではいるものの、まだ、青い部分が残っていて、それが鮮やかさを妨げています。つまり、今週はまだピークの発色に達していないということで、あと数日経過すれば、こちらの画像のようにきれいに発色するはずです。
また、昨年は翌週には完全に終了しましたが、今年はまだ落葉もなく、若干遅めの推移となっていますので、悪天候の影響がなければ、次週末まで楽しめるはずです。
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先週の富士見沢 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2020/09/26) @ |
今回の富士見沢 |
富士見沢も同様で、ダケカンバの色合いが先週よりも進んでいます。こちらも緑の部分が若干残っていますので、それが抜ければ綺麗な黄色になります。ダケカンバではわかりづらいところですが、カエデは緑が少しでも残っていると鮮やかな赤にはなりません(一の瀬大カエデなど)。
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昨年 − 先週の富士見沢 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
昨年 − 今回の富士見沢 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2019/10/05) C |
こちらは昨年の様子。昨年は週末を迎える前日に風雨がひどく、多くのウラジロナナカマドは壊滅的な被害となりました。それでもこの程度残っていますので、今年のウラジロナナカマドがいかにひどいかがわかります。
ウラジロナナカマドは全て落葉 |
こちらがそのウラジロナナカマド。紅葉が進む前に全て落葉してしまいました。原因については推測の域ですが、7月の長雨と8月の猛暑が影響しているものと思われます。
今回の位ヶ原お花畑 | |
昨年の位ヶ原お花畑 2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2019/10/05) C |
位ヶ原お花畑も同様にウラジロナナカマドはダメージを受けたものが多いものの、ハイマツ帯に保護されているものは比較的状態の良いものが残っています・
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先週の位ヶ原11号カーブ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2020/09/26) @ |
こちらは位ヶ原11号カーブ。位ヶ原山荘から登ってきて最初に出合う紅葉スポット。先週と比べると色づきがはっきりしていますが、思ったほどの進み具合ではありません。
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昨年 − 先週の位ヶ原11号カーブ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
昨年 − 今回の11号カーブ 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2019/10/05) C |
こちらは昨年の位ヶ原11号の様子。今回のと比べて、色づき度合いが違います。ピークまで達したものは晴天であっても曇天であってもあざやに発色します。
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昨年の位ヶ原11号カーブ 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2019/10/05) C |
今回の位ヶ原11号カーブ ウラジロナナカマドは全滅 |
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昨年の位ヶ原山荘〜宝徳霊神登山道 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2019/10/05) C |
今回の位ヶ原山荘〜宝徳霊神登山道 ダケカンバの黄色は昨年より遅れ気味 |
大雪渓エリアと同様、昨年と比べて、ウラジロナナカマドがほぼ全滅・ダケカンバの色付きがやや遅れ気味という状況です。
ウラジロナナカマド −
中には良い状態のものもごくわずかに見られる 左:宝徳霊神バス停付近、右:位ヶ原6号カーブ付近 |
ウラジロナナカマドはほぼ全滅ですが、ごく一部できれいに発色しています。ご覧の画像は沿道沿いで見られたものですが、ハイマツ帯の中に点在するものは比較的良い状態のものが見られますので、7号カーブから見る、高天ヶ原と剣ヶ峰のコルから続く山肌をご覧下さい(↓)。
高天ヶ原・剣ヶ峰コルから続く山肌 | 比較的よい状態のものが多い |
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