ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(Vol.22 2020/10/03) A
【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
⇒ | ||
先週の位ヶ原山荘付近 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(Vol.21 2020/09/26) A |
今回の位ヶ原山荘付近 ダケカンバの色づきが進んでない |
標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなり、黄色から褐色のダケカンバの屏風にウラジロナナカマドの赤が点在する構成となります。
先週から色づきがはっきりしてきて、今週は色づきが進んではいますが、あまり大きく変化していません。
⇒ | ||
昨年 − 先週の位ヶ原山荘付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) D |
昨年 − 今回の位ヶ原山荘付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2019/10/05) D |
こちらは昨年同時期の様子。先週の段階では昨年の方が遅かったのに対し、今週に入ってからは昨年の方が進み方が早い様子がわかります。
先週の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(Vol.21 2020/09/26) A |
今回の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢) | |
⇔ | ||
昨年 −
先週の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) D |
昨年 −
今回の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2019/10/05) D |
昨年はちょうど今週が良い状態となりましたが、翌週にはほぼ完全に終わってしまいました。しかし、今年は進み方が遅いため、天候などの条件が良ければ、次の週末あたりまで落葉せずに残っている可能性もあります。
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
★見頃になりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
冷泉 |
こちらは標高2230メートルの冷泉。先週は見頃に達しましたが、それ以上の発色とはならず、今週はやや落葉が始まっています。ただ、昨年や先週と比べてあまり大きな違いはなく、今週は色づきがあまり進んでいない模様です。
今回の冷泉小屋付近 | |
しかし、それは冷泉周辺だけのようで、冷泉小屋付近は綺麗な色づきとなっています(上段)。下段は昨年同時期の様子で、それと比べると、今年はダケカンバの色付きが遅く、ウラジロナナカマドの色付きがよいことがわかります。
昨年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) D |
冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり、荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。こちらも昨年と比べるとウラジロナナカマドの色づきが良いことがわかります。
中腹エリアのウラジロナナカマドは状態が良い |
今年は大雪渓・位ヶ原の上部エリアのウラジロナナカマドが全滅状態でしたが、中腹エリアはでは逆に昨年よりも良い状態となっています。
更に下って29号カーブ上の直線区間。こちらも先週と比べると色づきがはっきりとしてきました。
こちらは昨年の様子。先ほどの冷泉小屋付近のダケカンバと同じく、今年は少し遅い模様です。
【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
★見頃に差し掛かりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
標高2000〜1800mの摩利支天〜三本滝間も紅葉が始まり見頃に差し掛かっています。
⇔ | ||
昨年の摩利支天付近 見頃になる前に落葉 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) D |
今回の摩利支天付近 綺麗な色づきを見せる |
昨年は風雨の影響で、見頃になる前に落葉してしまいましたが、今年は紅葉の進むこの時期に台風などの風雨による落葉がなく、綺麗な色づきを見せています。
まだ色づき始めの段階で、これから見頃に進んでいくことになります。
<編集後記>
「今回のトピックス − 今年は秋になってもヒルクライムでお越しの方が多い。大雪渓の積雪は4年ぶりに完全消滅」
先週は秋分の日の4連休の混雑状況について記しましたが、今回もなかなかの混雑ぶりとなりました。位ヶ原周辺には沿道でカメラを構える方々や車道を歩きながら紅葉散策する方、そして、自転車で登りながら楽しむ方など、様々なスタイルでノリクラの紅葉を楽しまれ、多様な楽しみ方が一緒にできるのがノリクラの大きな特徴でもあります。特に自転車の増加がこの秋は目立ち、今年は9月に入っても高めの気温でヒルクライムに適したコンディションであったことも要因の一つかもしれません。また、台風や秋雨による悪天候が少なかったことも一因でしょう。
そして、10月3日(土)の速報でも記しましたが、大雪渓の積雪があとわずかとなり、数日以内に消滅する状態となりました。大雪渓の積雪は一部溶けずに翌年に持ち越されますが、2016年に続いて4年振りの完全消滅です。今年は冬季・春季の降雪が少なく、7月の大雨と8月の猛暑で雪解けスピードも速く、10月上旬で完全消滅することとなりました。2016年も積雪の少ない年でしたが、10月末までは積雪が残っていて、WebSiteに記録のある2001年以降で最も積雪の少ない年となりました。なお、2016年の前の完全消滅は1999年でこの年は今年と同じようにかなり早い段階で積雪がなくなっています。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
↑Top || <<Back - 1 2 Next (Vol.23)>> |