ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.7(2013/06/21〜22) A

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(Update:2013/06/27)

  

【畳平周辺】

不動岳−昨年より1週間早い雪解け 鶴ヶ池−昨年より1週間早い雪解け

畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。左の画像は畳平の南にある不動岳。そして、右の画像は、畳平の東にある鶴ヶ池。不動岳・鶴ヶ池ともに昨年より1週間程度早い雪解けで、例年と比べても1週間近く早い雪解けです。

 

お花畑 −昨年より1週間早い雪解け 遊歩道部分が完全に雪解け

こちらは畳平の南側にあるお花畑。ご覧のとおり、遊歩道部分が完全に雪解けしています。先週の段階では昨年より2週間早い雪解けでしたが、今週は昨年より1週間早い状況です。

 

2012年のお花畑
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2012/06/22〜23) A
2011年のお花畑(同時期の一週間前)
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2011/06/17〜18) A
2010年のお花畑(同時期の一週間前)
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) A
2009年のお花畑
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2009/06/27〜28) A

=過去4年間と比べて、今週は例年より1週間程度早い雪解け=

畳平のお花畑は、2012年から2009年までの様子と比べても1週間程度早い状況です。

 

流れ出した土砂 −先日の大雨で 遊歩道では緑が濃くなる − ハクサンイチゲ開花は間もなく

左の画像は不消ヶ池の取水口から流れ出した土砂。土砂の流れは以前からありましたが、先日の大雨で激しく流れた模様がはっきりとわかります。そして、右の画像は遊歩道の西側奥の様子を拡大したもの。かなり緑が濃くなっていることがわかります。ハクサンイチゲの開花も間もなくのことでしょう。

 

不消ヶ池−昨年よりやや早い雪解け

摩利支天岳の北斜面にある不消ヶ池(きえずがいけ)は、例年よりやや早い雪解け状況です。

 

岩場には高山植物 コメバツガザクラ − 花は釣鐘型

岩場をよく見ると小さな高山植物が花をつけている様子が見られます。こちらはコメバツガザクラ(米葉栂桜)。名前の通り葉が米粒のように見えるところから命名されています。花はアオノツガザクラと同様に釣鐘型になっています。

 

コケモモ − コメバツガザクラに似ているが花形が異なる
2010ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.12(2010/07/31〜08/01) C

同じような岩場にはコケモモも咲きます。こちらは大雪渓で撮影したコケモモですが、しっかり見ないとコメバツガザクラと区別が付きません。コケモモは花が釣鐘型でない点と、葉の先端が尖っていないなど細かな相違点で見分けることができます。

高山植物も見分けが付くようになってくると、ちょっと山歩きが楽しくなるものです。

 

富士見岳

肩の小屋への専用道は、天候が悪くても週末なら山頂目指して登って行く方の姿が必ずありますが、平日はやはり人影はありません。

 

【肩の小屋へ】

肩の小屋・コロナ観測所 分岐点
昨年とほぼ同じ雪解け

畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。積雪量は昨年とほぼ同じで、例年よりやや早い雪解けを見せています。

 

大雪渓−昨年より1週間以上早い雪解け 位ヶ原−昨年より1週間早い雪解け

分岐点に差し掛かると剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の各稜線から大雪渓や位ヶ原方面まで展望が一気に開けます。分岐点付近から望む大雪渓・稜線方面(画像左)は、昨年より1週間以上早い雪解け。位ヶ原方面(画像右)は、昨年より1週間早い雪解けです。昨年との差は若干縮まっています。

 

2012年の大雪渓
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2012/06/22〜23) A
2011年の大雪渓
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2011/06/17〜18) A
2010年の大雪渓
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2010/06/25〜26) B
2009年の大雪渓
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2009/06/27〜28) A

過去4年間(2009〜2012年)の大雪渓方面の様子と比べても、各年より1週間早い雪解けです。また、今年は各年と比べて、大雪渓エリアの積雪量に大きな違いはないものの、稜線付近の積雪量は少ない状況でした。

 

オスの雷鳥

6月中〜下旬の雷鳥は産卵・抱卵期を迎えていることと思います。雷鳥はメスのみが卵を温めて、7月上旬には雛が誕生するはずです。ですから、抱卵期はメスの姿を見ることはほとんどありません。

 

オスの雷鳥は巣を守るために警戒

巣や縄張りを守るオスの雷鳥が、独特の泣き声で警戒したり、飛翔する姿が様子が頻繁に観察できるのも雛が生まれるまで...雷鳥を頻繁に見られる時期は、そろそろ終りに近づいてきているかもしれません。

 

【肩の小屋】

ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年の肩の小屋周辺
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2012/06/22〜23) B
今週の肩の小屋周辺
昨年と同じかやや早い雪解け
昨年の肩の小屋周辺
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2012/06/22〜23) B
週の肩の小屋周辺
昨年と同じかやや早い雪解け

上段も下段も、先週と同様に昨年より1週間早い雪解け状況で、例年とほぼ同じかやや早い状況がみられます。これまでのように極端に雪解けが早い様子は見られなくなってきました。

 

今年の営業開始は6月30日(土)

現在、肩の小屋は冬季閉鎖中です。今年の営業開始は6月30日(土)が予定されています。

 

雨がポツリポツリ − 公衆トイレのひさしへ レインウェアを着ます

先ほどからめまぐるしく雲が行き交う状態となり、ポツリポツリと雨が降り始めました。肩の小屋から宇宙線観測所に向かう途中にある公衆トイレに駆け込んでレインウェアを着込むこちらは地元の小学校の先生方。今日は7月に予定されている剣ヶ峰登山の下見にお越しになったそうです。

乗鞍高原では5月から6月にかけて修学旅行に、そして、7月は剣ヶ峰登山にやってくる学校も数多く見られます。

 

肩の小屋前 ハクサンイチゲが咲き始めた

先週お伝えしたキバナシャクナゲの開花に続き、肩の小屋の前の草原地ではハクサンイチゲが咲き始めました。毎年同じように、順を追って数々の高山植物が咲き乱れる季節がもう始まっています。おそらく、この先、コイワカガミやミヤマキンバイなどがハクサンイチゲに続いて見られるようになってくるはずです。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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