ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.2(2015/03/28) A

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(Update:2015/04/02)

 

【ツアーコース入口】

ツアーコース入口 − この先はスキー場管理区域外

かもしかリフトを降りるとその目の前がツアーコースの入口。入口と言っても、ゲートや看板などの表示はありません。この先はスキー場の管理区域外です。今日も多くの方が出発の準備を始めています。先週あたりから、ツアーコース入山者が急激に多くなってきました。

 

「今日は位ヶ原山荘で宿泊予定です」

「先週は天候が悪くて断念したんですが、今日は位ヶ原山荘泊まりです。」と、おっしゃるのは地元のガイドさん。今日も位ヶ原山荘はたくさんの方がお泊りになることともいます。山小屋ですから、大規模な水道設備がないため入浴はできませんが、そのほかは普通の旅館とあまり変わりなく、シュラフなどの寝具は持参する必要はありません。

 

「ノリクラは今日初めてなんですよ〜」 ビーコンなどの準備

今日は初めてのノリクラ...と、おっしゃるの左の画像の方。春になってノリクラデビューを果たされる方が急速増殖中です...近年はバックカントリーの人気が高まり、比較的入山しやすいノリクラは多くの方がお越しになっているようです。

 

準備万端、いざ出発!

ツアーコース入山の準備をする中、ゲレンデスキーヤーがその様子を横目で眺めながら通り過ぎて行きます。中には「いつかは私も行ってみたい!」と、思いながらご覧になっている方もいらっしゃるようです。どんな道具を揃えたらよいか、体力的には心配ないか、さまざまな点でゲレンデスキーとは相違があります。

初めての方には、乗鞍高原内には、ガイド付きのツアーを企画する会社・宿がありますので、その様なところに参加されることをお勧めします。

 

朝の段階で50名、最終的には100名以上が入山

朝の段階で50名ほどの方が出発し、本日は最終的に100名以上がツアーコースにお越しになりました。

 

【ツアーコースT − 入口急斜面】

ツアーコース入口急斜面へ

ツアーコースは標高2000メートルの入口から、標高2500メートルの位ヶ原までの約2kmの樹林帯を切りとおして作られたバックカントリーコースです。ツアーコースの全容については、ノリクラガイドマップ冬〜春スキー版 をご覧ください。

 

昨年のツアーコース入口急斜面
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2014/03/29) B
先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) B
今週のツアーコース入口急斜面
積雪量は昨年とほぼ同じ

こちらは入口急斜面の全景です。左上は昨年の様子、右上は先週の様子です。積雪量は昨年と比べて大きな違いはないと思われます。

 

すぐ隣でテント設営

さて、入口急斜面のすぐ隣でテントを設営されるグループがいらっしゃいます。

 

テントは2幕 − 入りきれないメンバーは冷蔵庫(雪洞)へ 缶ビールも冷蔵庫に − テント設営より大事!

こちらのグループは、この時期になるとノリクラでテント泊をよくされているとのこと。手前のテントは荷物用で奥のテントに寝泊まりするためのもの。でもメンバーは9名で、一張りのテントに全員が入ることはできない模様...「いや〜、全員はムリですよ。ですから、若いモンには『冷蔵庫』に入ってもらいます。」

「冷蔵庫?」...つまり、テントの隣に雪洞を掘ってその中で一晩を明かすということのようです。
でも、真っ先に冷蔵庫に収納しなければならないのが、右の画像で確認できる「命の水」です(缶ビール)。雪洞にしろ缶ビールにしろ、山中で生きていくためにはどちらも「不可欠」なものななのでしょう...今晩は楽しい一夜となりそうです。

 

所々に柔らかな部分があるが新雪感のない固いバーン

今年の3月を振り返ると、例年以上にめまぐるしく変化した1ヶ月だったと思います。3月第2週目は積雪量が60センチから1メートルも増加する大雪に見舞われ、第3週目はその増加分を帳消しにするほどの暖かな日が続き、そして、今週の第4週目は再びまとまった降雪となりました。ただ、2日前あたりから暖かな日になり、所々に柔らかな部分が残るものの、バーンは新雪感が全く感じられな固いコンディションになっています。シールでの登行に慣れていない方にとっては、ちょっと滑りやすい状況だったかもしれません。

 

ツアーコースの下山滑走は5月中旬ごろまで
(積雪情報は当WebSiteで随時発信)

さて、ツアーコースの滑走可能時期は、例年5月中旬頃までです。雪解けが最も早いのはこちらの画像の入口急斜面ですが、雪解けが進むと雪の下に横たわっていたブッシュが起き上がり、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではありません。そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。

そのため、当WebSiteでは、4月下旬ごろからツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況をお伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山してください。

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