ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2015/06/27〜28) C

Top-page > Index > Page:  1  2  3  4  5 

(Update:2015/07/02)

  

【6月28日(日)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場 山頂方面は濃霧

早朝6時のほおのき平駐車場。小雨の降る朝を迎えます。気温は11℃、右の画像の通り、夫婦松方面すら雲に飲み込まれる状況で、山頂方面の天候は芳しくありません。

岐阜県側のシャトルバス乗り換え駐車場は、かつては平湯温泉から車で約5分、徒歩で約8分のところにあるあかんだな駐車場(有料)も利用可能でした。しかし、最近はシャトルバスの始発が、あかんだな駐車場ではなく、平湯温泉からの運行となってしまいましたので、乗り換え駐車場としては、実質的にはこちらのほおのき平駐車場(無料)のみとなっています。

 

この天候ですから、訪れる方はまだいません。

 

畳平の天候 − この時期としては冷え込んでいる 今日はAダイヤ

6時の畳平の天候はやはり雨で気温0℃まで低下し、風速10メートルとのことですので、体感的にはもっと寒いはずです。乗鞍スカイラインは通常通り7時に開門されますが、今日は濃霧で視界が50メートルほどしかなく、自転車の通行はできません。今日のシャトルバスは正常時のAダイヤです。昨日は同じような天候でしたが雨天時のBダイヤでした。Aダイヤには1時間に1便の平日ダイヤと1時間に2便の休日ダイヤがありますが、Bダイヤは平日・休日の区別はなく、1日6便しかありません。なお、Bダイヤは前日の午後2時の時点の翌日6〜12時の降水確率が40%を超える場合に適用されます。

 

畳平雨なら、乗車前にレインウェア着用を

畳平の天候が雨とわかっていますので、シャトルバスに乗車する前にレインウェアをあらかじめ着用します。今日の天候の場合、バスを降りた瞬間に暴風雨に襲われることが想定されますので、バスを降りる前までにレインウェアを着ておいたほうがよいでしょう。

 

シャトルバス始発便

そして、シャトルバス始発便が到着して、畳平へ出発します。

 

【乗鞍スカイラインを行く】

平湯峠−ここから乗鞍スカイライン、マイカー規制

それでは、ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。こちらは乗鞍スカイライン基点の平湯峠。ほおのき平駐車場から約6kmほど進んだ所にあり、この先は2003年からマイカー規制の対象区間とされ、バス・タクシーや自転車など限られた車両のみの通行となります。

平湯峠まではマイカーの走行は可能ですが、ここにはシャトルバスのバス停はありません。畳平へ向かうにはほおのき平駐車場に戻る必要があります。

 

7月12日(日)は乗鞍スカイラインの時間通行止めが実施(自転車ロードレース開催のため)

さて、ほおのき平駐車場を出発して、国道158号線を走ると各所にご覧のような案内看板が設置されています。7月13日(日)に開催される自転車ロードレース「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」のため、乗鞍スカイライン、及び、接続する県道乗鞍公園線(ほおのき側〜平湯ゲート)と県道平湯久手線(平湯温泉側〜平湯ゲート)の3区間で、時間通行止めが実施されます(画像左)。

また、大会会場の殿下平(でんかだいら)総合交流ターミナルから県道乗鞍公園線分岐点までの区間も、選手通過時間に合わせて片側交互通行が実施されます(画像右)。

乗鞍スカイラインが通行止めの時間帯は、岐阜県側のシャトルバスは運休となりますが、長野県側のシャトルバスについては、通常通り、畳平まで運行されます。なお、昨年の大会の模様は、第11回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの特集 をご覧ください。

 

オープン初日の平湯峠付近
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2015/05/15〜16) A
今週の平湯峠付近

標高1684mの平湯峠ゲートから乗鞍スカイラインを進むと新緑が広がります。左の画像は乗鞍スカイラインオープン初日の様子。残雪があって木々の芽吹きはまだ確認されず木々は丸坊主状態です。1ヶ月半でこれほどの大きな変化を見せてくれます。

 

オープン初日の4kmポスト付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2015/05/15〜16) A
今週の4kmポスト付近

夫婦松駐車場を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子。先週の段階で完全に雪解けが完全に終了しました。右の画像は乗鞍スカイラインオープンの時の様子。1ヶ月半という時の流れが最も足早に進むのは、この時期ならではと言えるでしょう。

 

さて、先週もお伝えした6kmポストにある憩橋。

 

コイワカガミ ベニバナイチヤクソウ

先週同様、コイワカガミが咲く中、ベニバナイチヤクソウもご覧のとおり、道端に咲き始めました。1ページ目の【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景】でもベニバナイチヤクソウを紹介し、昨年と同じ時期に咲いています。今年は冬の積雪量が多く、春先の溶け方が早かったという特徴があり、標高の高いところに咲くキバナシャクナゲやハクサンイチゲなどは、例年よりもかなり早く開花しました。しかし、標高の低いところに咲く高山植物は、それほど影響は見られない様子です。

 

道路わきに立ち枯れの木 − クルマの排ガスが影響の一因と言われている

さて、もうしばらく進むと、ご覧のように木々が丸裸になっている箇所に来ました。この付近はヘアピンカーブの手前で、通行車両がアクセルを踏み込むため、その排ガスの影響が一因で立ち枯れしたという説もあります。このような環境悪化への対策の一環として、マイカー規制が実施されています。

オープン初日の猫の小屋跡地
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2015/05/15〜16) A
今週の猫の小屋跡地

さらに進んで、こちらは標高2200m付近の猫の小屋跡地。積雪は先々週の段階で完全になくなりました。左の乗鞍スカイラインオープン初日からは想像できない状況です。

 

9kmポストを過ぎて、森林限界を超えるとご覧のようにひどい濃霧に見舞われます。

 

オープン初日の四ッ岳カーブ
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2015/05/15〜16) A
先週の四ッ岳カーブ
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2015/06/19〜20) @
先週の四ッ岳カーブ

乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブで11kmポスト付近の様子。左は1ヶ月半前の乗鞍スカイラインオープン初日の画像で、右は先週のもので、下が今週のものです。昨年同時期は濃霧で撮影できませんでしたが、昨年と同じ積雪状況と考えられます。

 

天候は夕方になってようやく回復

この先はひどい濃霧だったため、ここから先は、天候回復した夕方の画像を送ります。

 

急速に雲が抜け始める 乗鞍スカイラインらしい光景

急速に雲が抜け始め、それまでの濃霧がうそのように、きれいな青空がいっぱいに広がります。やはり、乗鞍スカイラインはこのような風景が一番似合います。

 

オープン初日の鶴ヶ池雪渓
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2015/05/15〜16) A
今週の鶴ヶ池雪渓
今シーズンの滑走は6月21日まででした

畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所で、例年6月下旬まで滑走可能です。今年は6月21日(日)まで滑走できました。

滑走エリアにはまだ積雪が残っているものの、滑走エリアに向かうアプローチの部分で地面が出て来ました。乗鞍スカイラインのオープン当初は例年よりも3週間程度早い雪解けで、6月に入ると滑走できなくなるのではないかと危惧されましたが、最終的には例年よりも1週間早い状況に落ち着きました。

 

畳平に到着

鶴ヶ池雪渓を過ぎると、乗鞍スカイライン終点の畳平に到着です。

Next>>  Page5 【畳平に到着、畳平周辺】 ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  Next>>