ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.3(2016/04/02) @

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(Update:2016/04/07)

 

4月最初の週末は、Mt乗鞍スキー場の営業最終日。ツアーコース入口までリフトを利用することができるのも今回が最後で、名実ともにウインターシーズン閉幕となります。また、スキー場としても雪不足に悩まされつづけ、何とか無事に終了日を迎えることができた模様です。

また、スキー場やバックカントリーなどウインターシーズン以外のノリクラに目を向けてみると、8月に開催される国内有数の自転車ヒルクライムレース「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」の応募・抽選が終了し、当選した選手の方々にとってみると、8月への大会に向けて「ノリクラシーズン」がスタートし、トレーニング漬けの毎日を送る選手も増えてくることと思います。

ウインターシーズンの終了、春山・春スキーの本格シーズンへの歩み、そして、夏のヒルクライムシーズンの始動と、ノリクラは一年を通して、途切れなくシーズンがつながって行きます。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月2(土)、観光センター前駐車場】       【除雪が始まった休暇村ゲート、Mt乗鞍 支配人・スタッフの皆さん】
Page-2 : 【Mt乗鞍− 第3駐車場、レストハウスやまぼうし】       【リフトに乗ってツアーコース入口へ】
Page-3 : 【ツアーコース入口− 出発の準備】       【ツアーコースT −入口急斜面】
Page-4 : 【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-5 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】        【位ヶ原】        【大雪渓下部】        <編集後記>

【位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について】   (Page-5)

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(下山ルート) − 位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(下山ルート) − 山頂・大雪渓・位ヶ原からツアーコースに戻る下山ルート  (2015プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(施設・道路情報) − 2015シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定

  

 

【4月2(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前。今日も快晴の朝を迎えます。気温は0℃、そろそろ、氷点下の朝とはお別れの時期が近付きつつあります。

 

このところ日の出が急速に早くなってきた 快晴の朝

ここ最近は5時すぎから空が明るくなりはじめ、5時半には日の出を迎えます。このところ、急速に日の出が早くなってきたように感じますが、この時期は日の出が一日ごとに1分20〜25秒程度早くなっていて、冬至〜夏至の間で最も差の大きい時期のため、日の出が急に早くなっていく感覚があってもおかしくありません。

ちなみに、今年は松本でもっとも日の出が遅かったのは、1月7日・8日の6時54分で、最も早いのは6月13日の4時24分とのこと。その差は2時間30分もあります。

 

昨年の自然保護センター(観光センターとなり)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2015/04/04) @
今回の自然保護センター(観光センターとなり)
積雪量の差は歴然

昨年は例年よりも積雪が多く、今年は例年よりも積雪の少ない状況ですが、積雪量の差はご覧のとおり歴然としています。

 

開けた場所はかなり雪解けが進む

林の密度や日当たりによって大きく異なりますが、開けた場所ではかなり雪解けが進んでいます。

 

ムシカリ(オオカメノキ)の冬芽
=葉芽= =花芽(左)、葉芽(右)=

ただ、まだまだ春の芽吹きには及ばず、ムシカリ(オオカメノキ)の冬芽だけが目立っています。二つの画像はどちらも同じムシカリの冬芽ですが、左は葉芽で、右の画像では葉芽が花芽を両脇から抱きかかえています。

 

ムシカリ(オオカメノキ)の花(6月下旬)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2012/06/30〜07/01) F

ムシカリの紅葉(10月上旬)
2009ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2009/10/03〜04) G

春になるとご覧のような花が咲きます。虫が好むという所以から「虫狩(ムシカリ)」と呼ばれている一方、葉が亀の甲羅に似ていることから「大亀の木(おおかめのき)」という別名があります。秋にはいち早く紅葉するため、春の白い花より秋の姿のほうが印象にあるかもしれません。

なお、上記の画像は標高2000メートル付近の様子のため6月下旬開花ですが、標高1400メートル付近の乗鞍高原では、5月中旬ごろには咲くはずです。

 

売店・食堂の営業再開はゴールデンウィークから 乗鞍岳春山バスは4月23日(土)運行開始予定

観光センターの売店・食堂は、ゴールデンウィークから10月末までのグリーンシーズンのみの営業のため、現在は冬季閉鎖中です。営業再開は4月下旬のゴールデンウィークです。また、畳平・大雪渓方面に向かうシャトルバスは、県道乗鞍岳線が冬季閉鎖されているため運休中です。

シャトルバスとしての運行再開は、県道乗鞍岳線の冬季閉鎖が全線解除される7月1日ですが、それに先立って除雪完了区間に限って乗鞍岳春山バスがゴールデンウィーク頃から運行されます。運行開始直後は観光センターから位ヶ原山荘までですが、さらに除雪が進めば、5月下旬ごろから大雪渓まで延長されます。

今年の乗鞍岳春山バスの運行開始は4月23日(土)が予定されています。ただ、位ヶ原山荘まで除雪が完了するのが例年4月20日以降ですので、除雪の進行具合によって、運行開始が遅れる可能性があり、昨年は1週間程度延期されました。

 

【除雪が始まった休暇村ゲート、Mt乗鞍 支配人・スタッフの皆さん】

休暇村 冬季の通行はここまで

観光センターから約2km先の休暇村。冬季は車での走行はここまでで、この先にある休暇村ゲートから先は冬季閉鎖となります。

 

休暇村ゲート 4月1日から除雪開始

こちらが休暇村ゲート。4月1日より道路の除雪作業が始まり、ゲートの先には除雪用の大型重機がありました。

 

三本滝レストハウス手前まで除雪は進む 休暇村ゲート開門は4月15日(金) 午前11時

除雪を担当されている方の話では、積雪は昨年の3分の1程度しかなく、半日で三本滝レストハウス手前まで除雪を進めることができたとのこと。三本滝から先はスキー場区間のため、明日の営業終了を待って、位ヶ原山荘まで除雪作業が毎日行われます。

なお、休暇村ゲートの開門は4月15日(金)午前11時で、三本滝ゲートまで通行可能となります。三本滝まではマイカー通行ができます。

 

4月4日(月)〜4月15日(金)の間は、ここから全山登行

なお、スキー場の営業終了から休暇村ゲート開門までの間、4月4日(月)〜4月15日(金)は、リフトなどによるツアーコースへのアクセス手段がありませんので、こちらの休暇村ゲレンデから歩いて登ることになりますのでご注意ください。

 

Mt乗鞍スキー場 最下部まで滑走可能

こちらはMt乗鞍スキー場。山麓エリアはかなり雪解けが進んできましたが、現時点では最下部まで滑走可能。

 

スタッフの方々が出勤 担当リフト・レストハウスへ

7時30分過ぎ、いつものようにスタッフの方々が出勤され、担当リフト・レストハウスへと向かいます。

 

Mt乗鞍スノーリゾート支配人 及川 貴幸さん
「雪不足の中、多くのお客様にお越し頂き有難うございました」

「雪の少ない中、本当にたくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございます。」

そうおっしゃるのは今シーズンからMt乗鞍スノーリゾート支配人に就任された及川 貴幸さん。「ウチのスキー場は、一度来ていただければその良さを認識してもらえると思っています。県内外のお客様に足を運んでもらえるよう、今後も努力を重ねていきたいと思います。」

また、ツアーコースなどバックカントリーに関して、「今年は各地での雪不足の影響もあって、バックカントリースキーヤー・ボーダーの方々が当地にたくさんお越しになりました。ただ、中には(単独入山する)初心者の姿が散見されました。ぜひとも、ガイドさんと一緒に入山していただき、山の常識・マナーを守って、安全に楽しんでもらえたら幸いです。」

今年はツアーコースなどのバックカントリーエリアでの負傷事案が例年よりも多くみられました。雪質・天候などの外的要因もありますが、入山者のちょっとした注意によって防止できた案件もあり、基本的な山の常識・マナーを習得することは、ツアーコース入山の基本事項です。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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