ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2017/08/05) C
【畳平、お花畑】
畳平バスターミナル | 運転手さんが一同にあつまって ... |
こちらは14時の畳平バスターミナル。運転手さんが一同集まって、運行ミーティング...(?)。そこでお見かけしたのは...
久しぶりの再会 | 車掌から運転手に衣替え! |
かつて、シャトルバスの車掌さんをされていて、最近見かけないなぁ〜と思っていましたら、運転手に転向されてました。車掌をやめて、アルピコ交通の運転手としてすぐ二種免許を取得し、その後は社内研修があったかと思いますが、松本市街地の路線から始めて、近郊路線など少しずつ難易度の高い路線を経て、最後にはもっとも難しい部類に入る乗鞍岳線のシャトルバスに。
毎年、7月1日は乗鞍岳線での新人試運転が行われ、そこで合格して、晴れて乗鞍岳線のシャトルバスの運転手になることができます。車掌として何年もの経験がある乗鞍岳線ですから、カーブや路面のギャップまで熟知!新人ですがベテランなんです(笑)。
まあ〜何か新たに頑張っている姿って、うれしいものを感じるのは筆者だけでしょうか?これからも頑張ってくださいね。
環境パトが作成の乗鞍散策マップ |
さて、頑張っているといえば、こちらの乗鞍環境パトロールの方も頑張ってますよ。自作で乗鞍散策マップを作成したところ、中日新聞に取り上げられて、品切れ御免となり、急遽増刷中とのこと。花の開花に合わせて、咲いている場所を記した散策マップですから、絶えずメンテナンスする必要があり、6月末から初めてまだ1ヶ月足らずなのに、すでに「その9」と記されています。
一般観光客の方はもとより、地元関係者も鋭くチェックしているとのことで、「結構、プレッシャーなんです(笑)」。とおっしゃっていました。これからも連載活動を楽しく過ごしてくださいね。
こちらの乗鞍散策マップは、畳平バスターミナル内の乗鞍総合案内所で入手することが可能です。
お花畑 |
それでは、ここからはいつものようにお花畑の様子をお伝えします。
石垣に分布 | イワギキョウ |
入口の石垣にカメラを向けていらっしゃいますが、そこにはイワギキョウが石垣の隙間にびっしりと咲いています。
カメラが手放せない | ミヤマオダマキ |
今日はカメラを持った方が非常にたくさんらっしゃり、熱心に撮影されています。右の画像はミヤマオダマキ。左の画像の場所とは撮影場所が異なりますが、お花畑に2輪だけ咲いています。
モミジカラマツ | ミヤマキンポウゲ |
その他の高山植物はご覧のとおりです、ハクサンイチゲはそろそろ終わりに近づき、そのほか、ハクサンボウフウ、モミジカラマツ、ミヤマキンポウゲが群生しています。
姿勢を低くして | やっぱりクロユリの撮影でした。 |
忘れてならないのは、ミヤマクロユリ。下向きに咲くため、カメラに収めようと、姿勢を一段と低くして撮影されています。こういう時は一眼レフよりもコンパクトカメラのほうが良いかもしれませんね。
今日は談大ツアーの方が多い |
今日は団体ツアーの方が多かった模様で、集団で遊歩道を散策される様子が数多くみられました。
まだハクサンイチゲも楽しめます |
ハクサンイチゲはそろそろ終わりに近づいています。それでも、ご覧のようにまだ群生しているところもあって、自然のお花畑の美しさを体験してもらえたようです。なかには「なあ〜んだ、全然たくさん咲いてないじゃない...」と、おっしゃる方もいらっしゃいます。街中の花壇ではありませんので、所々に隙間があったり、枯れていたりするもの自然なものです。
座り込んでクロユリ |
遊歩道に座り込んで撮影しているものは...やはりミヤマクロユリ。晴れた日はクロユリからの匂いがお花畑に充満します。人間にとっては「くさい」という分類に入る臭いかと思いますが、虫たちにとっては「引き寄せられる香り」なんですね。
いつもお伝えしているように、遊歩道の一番奥の方が雪解けが早かったため、高山植物の育成も早く進んでいて、次の季節の高山植物がみられるます。
ミヤマアキノキリンソウ | ヨツバシオガマ |
ウサギギク |
そこに咲くのはミヤマアキノキリンソウ、ヨツバシオガマ、ウサギギクなどで、夏から秋に入りかけた時期に咲く高山植物を目にすることができます。
まだまだ楽しめます |
ハクサンイチゲなどの初夏の高山植物の季節は終わりに入ってきましたが、まだまだ、このほかの高山植物の季節を迎え、種類も多くなってきます。まだまだ、目が離せませんね。
<編集後記>
「言わずと知れた熱中症...」
この時期はどこに行っても熱中症に注意が必要です。ただ、ノリクラは真夏でも気温が30℃に達することは少なく、避暑地として最適な場所ですから、熱中症なんて気にする必要はないと考えられます。ただ、畳平や大雪渓からの山頂登山や散策では問題はないものの、ヒルクライムでは時に熱中症になることもあります。気温が低くても、日差しが強く、また、空気がからっとしていることから、発汗している感覚がないものの、脱水に気が付きにくい状態です。また、ヒルクライムでは途中での水分補給が難しいため、特に注意が必要でしょう。
長野県側県道乗鞍岳線(観光センター〜畳平) |
場所(観光センターからの距離、標高) |
バス停 |
飲料水 |
売店(スポーツドリンクなど) |
コインロッカー |
トイレ |
観光センター(0km地点、標高1430m) | ○ | ○ | ○ (自販機・売店) | ○(営業時間内) | ○ (公衆トイレ) |
三本滝レストハウス(7km地点、標高1800m) | ○ | ○ (営業時間内) | ○ (自販機) | × | ○ (公衆トイレ) |
位ヶ原山荘(15km地点、標高2350m) | ○ | ○ | ○ (営業時間内) | × | ○ (仮設トイレ) |
大雪渓(18km地点、標高2600m) | ○ | △ (沢水) | × | × | ○ (公衆トイレ) |
終点畳平(20km地点、標高2702m) | ○ | ○ (営業時間内) | ○ (営業時間内) | ○(営業時間内) | ○ (公衆トイレ) |
岐阜県側乗鞍スカイライン(ほおのき平〜畳平) |
場所(ほおのき平からの距離、標高) |
バス停 |
飲料水 |
売店(スポーツドリンクなど) |
コインロッカー |
トイレ |
ほおのき平(0km地点、標高1230m) 平湯温泉バスターミナル() |
○ ○ |
○ ○ |
○ (自販機・売店) ○ (自販機・売店) |
× |
○ (公衆トイレ) ○ (公衆トイレ) |
平湯峠(6.3km地点、標高1684m) | × | × | × | × | × |
夫婦松駐車場(9.3km地点、標高1950m) | × | × | × | × | ○ (公衆トイレ) |
終点畳平(20.7km地点、標高2702m) | ○ | ○ (営業時間内) | ○ (営業時間内) | ○(営業時間内) | ○ (公衆トイレ) |
こちらは長野県側の県道乗鞍岳線と岐阜県側の乗鞍スカイラインの売店などを一覧にしたものです。長野県側は比較的売店などが多いものの、岐阜県側は山麓のほおのき平と終点の畳平以外は、施設らしいものがほとんどない状態です。したがって、岐阜県側から登る場合はもちろんのこと、長野県側から登って畳平から乗鞍スカイラインを下って平湯峠から登り返す場合は特に注意が必要です。さらに乗鞍スカイラインは、途中で乗車できるバス停すらありません。
めまい、失神、早い脈、筋肉の痙攣など、体調不良を感じたらムリに下山せず、周囲の走行者、バス・タクシーなどに救助を求めて下さい。(下山走行中に体調悪化して転倒事故の可能性あり。)
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