ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.2(2018/04/07) B

 

 

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(Update:2018/04/12)

 

【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】

なだらかな緩斜面が続く 1番標識手前斜面 − 雪解けが進む
(赤丸部分は下の画像を確認)

入口急斜面を登り切ると、なだらかな緩斜面が続きます。右の画像は1番標識手前の斜面ですが、こちらでも雪解けが進んでいる様子が見られます。

 

1番標識手前の切り株
★今週に入って姿を現す★

1番標識手前にある切り株。雪解けに伴い、今週に入って姿をあらわしました。

 

2014年の1番標識手前の切り株
2014ノリクラ雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2014/04/24〜27) C
2015年の1番標識手前の切り株(4月下旬)
2015ノリクラ雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2015/04/25) B
2016年の1番標識手前の切り株
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.1(2016/03/19) B

こちらは過去の1番標識手前の切り株の様子。雪不足だった2016年は3月には出現してしまいましたが、例年、4月下旬ですから、今年は雪解けが早いことがわかります。ツアーコースは4月に入っても降雪・積雪が続くもののそれは一時的で、気温の高い日のほうが多くなるため、今後、大幅に積雪が増えることはあまり期待できません。

 

2017年の1番標識付近
★積雪量165センチ★
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.2(2017/04/08) B
先週の1番標識付近
★積雪量110センチ★
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.1(2018/03/31) A
今回の1番標識付近
★積雪量55センチ★
先週より55センチ減少、昨年より110センチ少ない

さて、積雪はどのくらい減少しているか、こちらの1番標識でわかります。今回の1番標識の積雪量は55センチ。先週の110センチから55センチも減少しています。4月上旬で1週間に55センチも減少することは珍しいこと。それだけ、今週が気温が高かったということでしょうか?

この積雪量は昨年の5月上旬並の状況ですから、今後の雪解け状況によっては、地面が出始めてもおかしくない状況です。

 

昨年はもう一週間遅い週に来たんですが、その時よりも積雪が少ないですね

「昨年はもう一週間遅い週に来たんですが、その時よりも積雪が少ないですね。」と、おっしゃるこちらのお二人。「この天候では上はムリですね。行けるところまでにしておきます。」と、おっしゃります。

4月に入ると、「そろそろ春山に行ってみようか〜」という方もいらっしゃると思います。ノリクラはツアーコース内であれば、ルートを間違えることなく、登ることができます。ただ、今日のように天候が荒れ始めると、スキー場内よりも標高が高いため、春といえども厳しい気象条件となります。バックカントリースキーは冬山登山と同じであることを忘れてはいけませんね。

 

2017年の3番標識付近
★積雪量140センチ★
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.2(2017/04/08) B
先週の3番標識付近
★積雪量135センチ★
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.1(2018/03/31) A
今回の3番標識付近
★積雪量105センチ★
先週より30センチ減少
昨年より35センチ少ない

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識(標高 約2235メートル)。現在の積雪は105センチ。先週より30センチ減少、昨年より35センチ少なく、昨年の4月中下旬並みの状況です。

 

気温は2℃前後ですが、次第に吹雪になってきて、体感的には氷点下のような寒さを感じるほど。そのため、バーンは緩むことなく、ツボ足の踏み跡がそのまま硬く凍り付いたままのバーンが広がっています。この時期は日中の日差しでバーンが緩み、夜間の冷え込みで再び凍り付く状態が日々繰り返されるため、硬く締まったコンディションとなっています。

厳冬期は日中溶けることがありませんので、終日にわたってバーン状態の変化が少なく、柔らかい状態が維持されています。

 

2017年の5番標識付近
★積雪量225センチ★
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.2(2017/04/08) B
先週の5番標識付近
★積雪量235センチ★
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.1(2018/03/31) A
今回の5番標識付近
★積雪量205センチ★
先週より30センチ減少
昨年より50センチ少ない

こちらはツアーコース上部付近の5番標識(標高 約2305メートル)。現在の積雪205センチ。先週より30センチ減少し、昨年より50センチ少なく4月下旬並みです。

 

2017年の6番標識手前の谷
★例年2月頃には谷は埋まる★
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.2(2017/04/08) B
先週の6番標識手前の谷
★今年は完全に埋まり切らなかった★
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.1(2018/03/31) A
今回の6番標識手前の谷

5番標識を過ぎて6番標識付近に差し掛かると、ウェーブ状になった箇所があります。左の一昨年は積雪量が少なかったため、ウェーブが残っていますが、昨年はほぼ完全に埋まっています。また、今年は一昨年よりも積雪量が多い状況ですが、ウェーブが完全になるなる状態まで積雪は増えませんでした。

この谷が埋まるのは2月以降で、それまではこの付近を通過するだけでかなり時間を要する状況でした(画像以外に2〜3ヶ所ほど谷があります)。また、積雪の少なかった昨年は、この付近の下山滑走時にウェーブに対応できず、転倒して骨折負傷する事案が発生しており、特に曇って影のできにくい状況では、地形の状況が不明瞭になり、ウェーブの存在に気づかず、減速しないまま突っ込んでしまう場合があります。

 

そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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