ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.4(2018/04/21) �B

【ツアーコース�T − 入口急斜面】

ツアーコース入口	バックカントリーエリアの詳細 ノリクラガイドマップ冬スキー版

ツアーコース入口からは、シールやスノーシューといった新雪用の登攀用具を使って、標高２５００メートルの位ヶ原まで目指します。状況が許せば、その先の大雪渓・すべり台・富士見沢といったパウダーエリアに向かいます。

ツアーコースから大雪渓・すべり台・富士見沢などのバックカントリーエリアの地図は、ノリクラガイドマップ冬スキー版＜対象時期：１２月末〜４月末＞  をご覧ください。なお、雪崩多発地帯も合わせて掲載しておりますので、入山される際にはぜひ参考になさってください。

		⇔
２０１７年のツアーコース入口急斜面 ２０１７ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) �B	先週のツアーコース入口急斜面 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) �B		今回のツアーコース入口急斜面

こちらは入口急斜面の全景です。左は昨年の様子、中央は先週の様子、右は今回の様子です。１７日（火）の雨の影響もあり、雪解けが進んで、所々でブッシュ・切り株が見られるようになってきました。

	⇔
先週のツアーコース入口急斜面−切り株の頭 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) �B		今回のツアーコース入口急斜面−切り株の頭

こちらは入口急斜面の中間付近にある切り株の頭。例年より早く２週間前から見られるようになり、先週まではまだほんの一部でしたが、今週はご覧のように切り株であることがはっきりわかる状態になってきました。

２０１４年のツアーコース入口急斜面−切り株の頭（右下） ２０１４ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.5(2014/04/24〜27) �C	２０１５年のツアーコース入口急斜面−切り株の頭 ２０１５ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(2015/04/25) �B	２０１６年のツアーコース入口急斜面−切り株の頭 ★この年は切り株が埋まりませんでした★ ２０１６ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.2(2016/03/26) �A

例年、４月下旬に姿を現し、その後は一気に雪解けが進みます。今年は出現が３週間ほど早かったにも関わらず、その後の降雪で、雪解けが足踏みし、現時点では例年より１週間程度早い状況にとどまっています。

切り株の頭は入口急斜面のいたるところにある	ツアーコースの下山滑走は例年５月中旬ごろまで （積雪情報は当WebSiteで随時発信）

切り株の頭は入口急斜面のいたるところにあって、今後は滑走に十分注意が必要です。ツアーコースの滑走可能時期は、例年５月中旬頃までですが、上記の切り株の雪解けを見ると、例年より１週間早い雪解け状況ですので、今年は滑走できなくなるのが早まる可能性があります。

雪解けが最も早いのは右の画像の入口急斜面ですが、雪解けが進むと雪の下に横たわっていたブッシュが起き上がり、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではありません。そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。

そのため、当WebSiteでは、４月下旬ごろからツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況をお伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山してください。

【ツアーコース�U − １〜６番標識付近】

なだらかな緩斜面が続く	１番標識手前斜面 − 雪解けが進む

入口急斜面を登り切ると、なだらかな緩斜面が続きます。右の画像は１番標識手前の斜面ですが、こちらでも雪解けが進んでいる様子が見られます。この画像では確認できませんが、ブッシュも出始めています。

	⇒
先週の１番標識手前の切り株 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) �B		今回の１番標識手前の切り株

１番標識手前の切り株では、この１週間で２０センチ程度の雪解けとなっています。

２０１４年の１番標識手前の切り株 ２０１４ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(2014/04/24〜27) �C	２０１５年の１番標識手前の切り株（４月下旬） ２０１５ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(2015/04/25) �B	２０１６年の１番標識手前の切り株 ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.1(2016/03/19) �B

　雪不足だった２０１６年は３月には出現してしまいましたが、例年、４月下旬です。現時点では、今年は１〜２週間程度雪解けが早いことがわかります。

		⇔
２０１７年の１番標識付近（積雪１２５センチ） 2017年ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) �B	先週の１番標識付近（積雪６０センチ） ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) �B		今回の１番標識付近（積雪４５センチ）

こちらの１番標識。積雪量は４５センチで先週より１５センチ減少しています。根本部分はすでに地面が出ていて、昨年の５月上旬並の状況です。

１番標識付近はオススメのビューポイント

１番標識付近はご覧のように高天ヶ原と剣ヶ峰を真正面に望むことができます。オススメのビューポイントですので、カメラを忘れずに持参してください。

		⇔
２０１７年の３番標識（積雪１０５センチ） 2017年ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) �B	先週の３番標識付近（積雪１０５センチ） ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) �B		今回の３番標識（積雪８５センチ）

こちらはツアーコース中間付近にある３番標識（標高約２２３５メートル）。現在の積雪は８５センチで先週より２０センチ減少しています。昨年より２０センチ少なく、昨年の４月下旬並みの状況です。

お父さんに連れられてノリクラデビュー ★半袖でも暑い！、もうダメだ〜★

今日は初夏を思わせるような気候となり、場所によっては２０℃にも達する状況で半袖でも暑いほど．．．。お父さんに連れられてノリクラデビューを果たしたものの、この暑さに木陰で一休み。

「毎年、春山バスが動き始めるとノリクラは終了にするんですよ。ですから、今シーズンは今日が最後ですね。」と語るお父さん．．．
おそらく、ノリクラデビューには春山バスを利用したほうがラクでしょうけど、ノリクラの魅力を伝えるには、ツアーコースを歩くことが大切ですね。

		⇔
２０１７年の５番標識（積雪２１５センチ） 2017年ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) �B	先週の５番標識（積雪２２０センチ） ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) �B		今回の５番標識（積雪１９５センチ）

こちらはツアーコース上部付近の５番標識（標高約２３０５メートル）。現在の積雪１９５センチ。先週より２５センチ減少し、昨年より２０センチ少なく４月下旬並みです。

この時期としては異常なほどの暑さ

無風状態が続き、この時期としては異常なほどの暑さ。体が暑さに慣れていませんので、熱中症にならないよう、水分は多めに持参するようにしてください。

		⇔
２０１７年の６番標識手前の谷 2017年ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) �B	先週の６番標識手前の谷 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) �B		今回の６番標識手前の谷

５番標識を過ぎて６番標識付近に差し掛かると、ウェーブ状になった箇所があります。

この谷が埋まるのは２月以降で、それまではこの付近を通過するだけでかなり時間を要する状況でした（画像以外に２〜３ヶ所ほど谷があります）。また、積雪の少なかった昨年は、この付近の下山滑走時にウェーブに対応できず、転倒して骨折負傷する事案が発生しており、特に曇って影のできにくい状況では、地形の状況が不明瞭になり、ウェーブの存在に気づかず、減速しないまま突っ込んでしまう場合があります。

そして、６番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。

■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。（乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。）