ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2018/07/06〜07) A

 

 

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(Update:2018/07/12)

 

【4号カーブ雪渓】

4号カーブ

こちらは大雪渓駐車場から数百メートル手前にある4号カーブ。これまでは高い雪壁が聳え立っていましたが、雪解けが進んで、歩いて登ることができる状態になっています。

 

4号カーブ雪渓 − 昨年より2週間早い雪解け

その4号カーブの隣にはご覧のように滑走に適した斜面が残っています。ただ、こちらも大雪渓と同様に雪解けが早く、昨年より2週間程度早い雪解けを見せています。こちらの雪渓が利用できるのは、前述の雪壁が低くなり、また、雪渓が残っている限られた時期になります。雪渓が消えた後は、高山植物の保護のため、不用意に地面の上を歩くことはご遠慮ください。

 

スキーキャンプを毎年楽しみに 今年もお会いできて何よりです!

トイレやバス停がないため、ここを訪れるのは常連の方がほとんど。それでも、ここでのスキーキャンプを毎年楽しみにお越しになっている方ばかりです。

 

ポールが林立したかつての大雪渓を彷彿させる

今日は2グループがポールを設置して練習されていました。かつては大雪渓にもこのようにポールが林立してにぎわった時期がありました。ここを訪れている方もそんな時代を経験されている方が多くいらっしゃると思います。今の大雪渓からは想像できない賑やかな光景を思い起こさせる雰囲気でした。

 

【雪渓下部】

ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。

 

先週の大雪渓入口(雪渓下端部分)
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2018/07/01) A
先週の大雪渓入口(雪渓下端部分)
昨年より2週間早い雪解け

この1週間で、大雪渓入口の雪渓下端部分の積雪が消滅しています。昨年より2週間早い雪解けです。

 

昨年の大雪渓入口 −車道との距離は22メートル
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2017/07/07〜08) A
今回の大雪渓入口 −車道との距離は48メートル

そのため、車道からの距離は先週の22メートルから48メートルに伸びています。

 

昨年の登山道入口
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2017/07/07〜08) A
今回の登山道入口 −昨年より1週間早い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口)。こちらは昨年より1週間早い雪解けです。

 

登山道入口 −隙間6.6メートル
昨年より1週早い雪解け
雪渓の高さでも昨年より1週間早い状態

車道との間の隙間は6.6メートルで昨年より1週早い雪解けで、雪渓の高さから見た時も昨年より1週間早い状態です。

 

肩の小屋への登山道

大雪渓から肩の小屋への登山道は、これから高山植物の季節を迎えます。

 

コバイケイソウ(左)とシナノキンパイ(右) シナノキンバイのつぼみ − 昨年より1週間早い

こちらは登山道わきのコバイケイソウとシナノキンバイ。こちらのコバイケイソウにはまだ花はありませんが、他のエリアではかなりたくさん咲いていましたので、今年は開花の当たり年かもしれません。また、シナノキンバイはご覧のようにつぼみが大きくなってきました。昨年より1週間早い状態です。

 

モーグルコースの岩まで積雪60メートル
昨年より2週間早い雪解け

肩の小屋への登山道はご覧のように一部で積雪が残っています。前方に見えるモーグルコースの岩まで60メートルで、昨年より2週間早い雪解けです。おそらく、あと2週間程度で雪解けが完了すると思われます。

 

誘導ロープに沿って進む モーグルコースの岩の左側を進む

モーグルコースの岩までの積雪区間は斜度があって、今日のように雨が降って冷え込んだ日はアイゼンが必要な状況です。また、登山道がまだ出ていないため、ご覧の誘導ロープにしたがって、モーグルコースの岩の左側を進むようにしてください。右側に進むと行き止まりになります。

 

昨年のモーグルコースの岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2017/07/07〜08) A
今回のモーグルコースの岩
昨年より2週間早い雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

昨年より2週間ほど早い雪解けです。

 

昨年の石碑の岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2017/07/07〜08) A
今年の石碑の岩 − 昨年より2週間早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。昨年より2週間早い状況です。

 

チングルマがつぼみを出す − 例年より2週間早い

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。つぼみが出てきました。昨年より2週間早い状態で、2015年より1週間早い状態です。これから開花に向けて少しずつ変化が見られます。

 

石碑の岩の下部のバーン
昨年より1週間早い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、中央の岩場から右側にある雪渓上部からの下山滑走ルート方面に雪解けが進んでいます。昨年より1週間ほど早い雪解けです。

 

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