全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2018

(2018/08/25〜26) B

 

 


 

【チャンピオンクラス、レース展開 − 優勝は?】

2018:08:26 07:00:05 − スタートライン通過
★撮影時刻と計測タイムの間に4〜5秒のズレがあります
2018:08:26 07:00:53

コースは県境での20.5km、標高差1260メートル(観光センター前1460メートル → 県境2720メートル)で、平均勾配は6%ですが、11km地点から12km地点の荒田沢橋から冷泉小屋までの区間は10%前後の急勾配となり、15km地点の位ヶ原山荘から先の森林限界以降は空気が薄くなりツラさが増すステージになります。

グロスタイムの計測開始は最初の選手がスタートラインを通過した時点となっているため、7時00分04〜05秒あたりから計測が開始されていると思われます。画像に示すタイムは撮影時刻ですが、計測タイムの間には4〜5秒程度のズレが生じている点をご承知の上、参考になさってください。

 

2018:08:26 07:03:53

レース序盤は何十人という大集団で、実際のレースはレース終盤の森林限界からの体力勝負といってよいでしょう。

 

2018:08:26 07:05:00
鈴蘭橋を通過
2018:08:26 07:05:20
先頭から抜け出る大野 拓也選手

スタートから2km付近、鈴蘭橋で先頭集団から抜け出したのは、大野 拓也選手。

 

休暇村付近から独走

休暇村付近からは完全に独走体制を築きます。昨年は三本滝から先頭集団から抜け出しましたが、今年はそれよりも早くアタックする作戦に出たのでしょうか?

 

2018:08:26 07:16:10
CP1三本滝ゲート(7km地点) − 昨年より15秒ほど遅い
2018:08:26 07:19:41
かもしかゲレンデ

そして最初のチェックポイントの三本滝を通過。トップの大野 拓也選手の通過タイムは16分30秒前後で、昨年より15秒ほど遅いタイム。後続の集団はそれよりも更に数十秒遅いため、全体としてはやや遅いタイムとなっています。

 

摩利支天(中間地点付近)

スタートから10km地点の摩利支天。綺麗な青空が広がり、絶好のコンディション。山頂付近の雲も抜けて来て、早朝から比べると、風の影響は小さくなってきました。

 

中間地点を少し過ぎた29号カーブ上の直線区間。

 

2018:08:26 07:27:07
後続集団が迫る
2018:08:26 07:29:28
後続集団に吸収

独走体制を引いてきた大野選手の後方に、後続集団が迫ってきました。例年、独走は序盤の数km程度とどまり、レース前半を全てひとりで引っ張ってくることはありませんでした。今年は三本滝では昨年より15秒ほど遅いタイムだったものの、中間地点の摩利支天付近でもそれほどペースは落ちてなく、三本滝以降、後続集団がペースを上げてきたものと思われます。

 

荒田沢橋(11km地点付近) 2018:08:26 07:31:41
完全に飲み込まれた

そして、11km地点付近の荒田沢橋を通過する前後で後続集団に吸収。

 

2018:08:26 07:32:10 2018:08:26 07:33:48
上位選手が顔をそろえる(荒田沢橋〜冷泉小屋 つづら折れ区間)

荒田沢橋から冷泉小屋までの約1kmはつづら折れと急勾配の続き、最もキツイ場面での展開。ダンシングを多用する選手の姿が見られます。ここでは、昨年1位の森本 誠選手、2位の田中 裕士選手、3位の中村 俊介選手、5位の大久保 知史選手と上位選手に続き、大学生の嘉瀬 峻介選手、弱冠19歳の梅川 陸選手が続きます。

 

冷泉小屋 − つづら折れステージが終了

そして、冷泉小屋を過ぎると急峻なつづら折れのステージが終了。

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冷泉小屋を通過 − 上位6名の構成は変わらない
(森本・田中・中村・大久保・嘉瀬・梅川の各選手)

急峻なステージが終了しても、先頭集団の構成に変わりはありません。この時の様子を昨年3位の中村選手は、「急勾配で自分が苦しくないペース・相手がちょっと苦しいくらいのペースがいいなぁと去年思って前に行こうと思ってました。」と、おっしゃっていました。

 

2018:08:26 07:35:44 2018:08:26 07:37:01
ローテーションを組みながらチャンスを狙う

先頭集団はローテーションを組みながら進みます。個々の体力温存と同時に、相手がどれだけ足が残っているかを見極めたりしているようです。時にはアタックをかけるチャンスになりますが、今回はあまりそのような場面は見られません。

冷泉小屋を過ぎても6人体制は変わりません。森本選手は「20〜30人くらいいるのかと思ったけど、6人しか残ってなく意外」。昨年2位の田中選手は「今回は苦しくて後ろを見る余裕すらなかった」と、おっしゃっていました。

 

CP2位ヶ原山荘(15km地点) 2018:08:26 07:40:34

そして15km地点の位ヶ原山荘。最後の給水ポイント。多くの選手がここで給水を受ける中、加瀬選手はそのまま通過の模様。

 

ここから残り5kmは森林限界 − 空気が薄い 2018:08:26 07:41:55

位ヶ原山荘の標高は2350メートル。ここから先の残り5kmは森林限界を超え、気圧は平地よりも2〜3割ほど減少し、空気の薄さが際立ってきます。

 

2018:08:26 07:40:53 2018:08:26 07:42:45

多くの選手が「位ヶ原から先でアタックをかけた時、自分の足がどれだけ持つのかわからない」と、言います。空気の薄さは想像以上にダメージを与えます。

 

位ヶ原11号カーブ

位がら山荘から1kmほどの地点。ここから森林限界らしい展望が開けます。

 

2018:08:26 07:44:02
位ヶ原12号カーブを過ぎて中村俊介選手が一歩リード

こちらは位ヶ原12号カーブを過ぎて、11号カーブまでの直線区間に向かうところ。ここで中村 俊介選手が先頭に出ます。見た感じではアタックをかけたというほどの出足ではなく、少しペースを上げた程度にすぎませんが、他の選手がこれに反応しません。

 

2018:08:26 07:44:05
後続の選手がちぎれて行く
2018:08:26 07:44:24
中村・森本の一騎打ちに(11号カーブ)

ゴールまで残り4kmですが、他の選手はちぎれ、森本選手との2人体制となります。

 

11号カーブを抜けて

中村選手がアタックをかけて約500メートルほど、11号カーブを抜けると...

 

2018:08:26 07:45:03
森本選手が遅れを取り始める(10号カーブ)

10号カーブ付近で森本選手との差が開きます。ここでも特に中村選手が強烈なアタックをかけたという状況ではなく、スーッと離れていくような雰囲気です。レース前日に森本選手は「俊介はちょっと変わった掛け方をしてくる..」と、おっしゃっていましたが、その戦術に多くの選手がかけられてしまったのかもしれません。

 

2018:08:26 07:49:09 中村俊介選手 − 完全に独走

ここ2〜3年の展開では、残り3〜4kmという区間は、まだ勝負が決まらず、中村選手が後続集団に吸収される危険性が十分ありうる状況ですが、その後もどんどん後続は離れ、完全独走体制。

 

4号カーブ
2018:08:26 07:49:45
2018:08:26 07:49:41 2018:08:26 07:49:21
中村選手と森本選手・田中選手の差は約100メートル(約20秒)

こちらは残り2kmの4号カーブ。中村選手と後続の森本選手・田中選手との差は約100メートル。20秒程度のタイム差になるでしょうか?

 

見事な雲海 大雪渓・山頂

真っ青な空に雲海と山頂が浮かび、絶好の山岳ステージを眺めながらゴールを目指します。

 

県境のゴール地点

そして、こちらが県境のゴール地点。

 

2018:08:26 07:54:55 2018:08:26 07:55:28

トップで現れたのは、もちろん中村 俊介選手。後続の選手の姿は全く見えず、もう、後ろを振り向く必要はありません。

 

2018:08:26 07:55:32 2018:08:26 07:55:38

そして、ゴールではガッツポーズ!タイムは55分34秒218。昨年優勝タイムより21秒遅いものの、序盤の展開がスローペースだったことを勘案すると、好タイムだったのではないでしょうか?

 

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