ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.1(2020/04/04) @
2020シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを今回より開始いたします。
近年は暖冬傾向が続き、今年は昨年以上に暖かな日が多かったように感じます。そして、降雪積雪も異常に少ないウインターシーズンでした。昨年も暖冬で積雪の少ないシーズンでしたが、3月から4月にかけてまとまった降雪があり、春スキーが本格化する時期に積雪が例年に近いところまで回復しました。今年は3月に入ってもまとまった降雪がなく、このままでは夏スキーの時期まで積雪が保持できるか非常に心配なところで、4月の降雪に期待したいところです。
その様な影響もあって、Mt.乗鞍の営業は当初4月5日(日)まで見込まれていたものの、ゲレンデ状態悪化のため、3月31日(火)までの営業となり、今回はリフトを利用せず全山歩いて登ることになります。なお、4月は道路の冬季閉鎖や春山バスの運行開始など、アクセス方法が週単位で変化しますので、入山される方は状況のチェックを欠かさないようお願いします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月4日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
こちらは朝7時の観光センター前駐車場。ご覧のとおり綺麗な青空の朝を迎えています。朝は氷点下の冷え込みでしたが6℃まで上昇し、寒さはありません。ほぼ快晴なんですが、山頂には雲が横たわり、その姿を確認することはできません。予報ではこれから天候は悪化傾向とのこと...
観光センター −冬季休館中 |
観光センターは、グリーンシーズンは山頂方面へのシャトルバスの発着があり、乗鞍高原の中で最も賑わう場所ですが、冬季は完全に閉鎖されています。
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昨年の観光センター前 2019ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1(2019/04/06) @ |
今回の観光センター前 積雪は全くありません |
こちらは観光センターのテラス。厳冬期はテラスに雪が膝から太ももくらいの高さまで雪が積もります。しかし、今年はご覧のように積雪は皆無。昨年も雪の少ない年でしたが、3月以降はまとまった降雪に見舞われて、春山シーズン直前に積雪量の回復がみられました。
4月以降の降雪は山頂方面の積雪量増加に大きな意味があり、これからの1ヶ月でどれだけ積み増すかによって、春スキーはもとより夏スキーにも影響が及びます。
4月に入り路面の積雪凍結は少なくなるが、夜間凍結には注意 |
4月に入ると、標高1200〜1500メートルの乗鞍高原でも、路面積雪凍結は少なくなります。しかし、夜間は氷点下に下がりますので、夜間凍結にはまだ注意が必要です。また、今朝はご覧のようにきれいな青空ですが、夜には霙〜雪が降り、翌朝には路面積雪凍結が見られました。もうしばらくは路面状況に注意が必要です。
湯けむり館 − 新型コロナ対応で休館 |
昨今、首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大し、全国的に感染防止対策が広がっています。観光を主体とする乗鞍高原も来場者の減少が見られ、逼迫している事業者もいらっしゃる模様です。
乗鞍高原での感染例は現時点ではありませんが、日帰り温泉の湯けむり館は現在、臨時休館となっています。このほか、5月のすももまつりや6月に開催される乗鞍天空マラソンの中止が決まっています。(※ 画像では4月7〜10日は改修工事による休館となっていますが、4月7日以降もコロナ対策のため休館が決まっています)
乗鞍岳春山バスは4月29日(水)運行開始予定 |
毎年4月下旬より、乗鞍岳春山バスの運行が開始されます。乗鞍岳春山バスは冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を利用して乗鞍高原〜位ヶ原山荘を往復するバスです。かつては山頂方面に向かう春山スキーヤーのための会員バスでしたが、除雪して間もない道路は両脇に雪の壁がそそり立ち、車窓からの雪景色が楽しめることから、最近はスキーヤー・ボーダーよりも一般観光客の利用が多くなっています。
今年は4月29日(水)からの運行が予定されていますが、現時点では運行可否がまだ決定されていません。決まり次第、お伝えいたします。
【今日は休暇村からスタート(全山徒歩)】
休暇村 | 休暇村ゲレンデ |
こちらは観光センターから2kmほど先にある休暇村。休暇村の目の前にあるこちらの休暇村ゲレンデ。例年だとそろそろ雪解けが目立つ状態になる時期ですが、今年はまだしっかりと雪が残っています。
休暇村ゲート − 冬季閉鎖中 | 休暇村ゲートは4月17日(金)11時オープン ★オープン後は三本滝ゲートまで通行可能に★ |
冬季、クルマの通行ができるのは休暇村までです。こちらは休暇村のすぐ先にある休暇村ゲート。4月に入って除雪が進められています。除雪作業は、この先の三本滝レストハウス前を通過して、三本滝ゲートから8km先の位ヶ原山荘まで進められ、ゴールデンウィークには乗鞍岳春山バスの運行が始まります。
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場〜三本滝ゲート (標高1600〜1800m) |
三本滝ゲート〜ツアーコース入口 (標高1800〜2000m) |
ツアーコース入口〜位ヶ原 (標高2000〜2500m) |
位ヶ原方面〜大雪渓 (標高2500〜2600m) |
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●3月31日(火)まで (Mt乗鞍営業期間) |
リフト乗車 | リフト乗車 | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月1日(水)〜17日(金)11時 (休暇村ゲート開門前) |
徒歩(休暇村G、スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月17日(金)11時〜28日(火) (休暇村ゲート開門後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月29日(水)予定〜5月下旬 (春山バス運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) | 徒歩(スノーシュー等) | |
●5月下旬〜6月30日(火) (大雪渓延長運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休 | ||
【岐阜県】5月15日(金)〜 | 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m) |
3月31日(火)でMt.乗鞍スキー場の営業が終了しました。それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
駐車場は7時で満車 |
休暇村の反対側にある駐車場。工事の関係で一部狭くなっていますが7時の段階で満車。出発の準備をして入山されるスキーヤー・登山者の姿が多い模様です。
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昨年の休暇村ゲレンデ 2019ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1(2019/04/06) @ |
今回の休暇村ゲレンデ |
休暇村ゲレンデの積雪量は昨年よりやや少ない状態ですが、過去にはほとんど積雪のないシーズンもありました。休暇村ゲレンデは、全体を通してほぼ完全に積雪があり、このままリフト営業できるレベルの積雪量が保たれています。
ツアーコースに向けて出発 |
「とりあえず山頂目指したいと思います〜」とおっしゃる方が今日はたくさんいらっしゃいました。全山徒歩で山頂を目指す場合、体力・装備の差によって異なりますが、時間的余裕を考慮すれば、遅くても7時(できれば6時)には出発されることをオススメします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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