第37回乗鞍ヒルクライム
(2022/08/27〜28) A
【8月28日(日) − レース当日】
大会当日8月28日(日)、夜明け前の4時00分。乗鞍が一番熱くなる一日が始まります。
今日のスケジュールは密を避けるため、スタートを分散させました。そのため、チャンピンクラスのスタート開始が例年より30分ほど早くなり、最終スタートまで2時間ほどのひらきがあります。また、チャンピオンクラスはマスドスタート(一斉スタート)・グロスタイム計測(最初の選手がスタートラインを通過した時点から計測開始)ですが、それ以外は指定された時間帯での各自スタートのためネットタイム計測(それぞれのスタート〜ゴールの時刻を計測)です。
駐車場は例年どおり、観光センター周辺に約1300台用意されています。
スタート地点は例年通り、観光センター前で、大会コース内は6時より車両通行止となります。スタート時間が近づくと、来場する選手の車が多くなり混雑が始まります。今回は例年よりもエントリー数が少ないにもかかわらずクルマの台数が多く、6時前には周辺駐車場が満車になってしまう事態となりました。コロナ渦で個人で来る人が多かったのかもしれません。
周辺道路でウォームアップされているのは森本 誠選手。いつもより30分早いスタートのため、夜が明けきらないうちから調整に入っています。
雨は降ったりやんだりを繰り返しますが、山頂付近まで視界は良好。先行してゴール地点に到着したスタッフから現在の天候状況が入電します。5時30分時点のゴール付近は、気温10℃・風速8.8m・視界良好とのこと。問題なく開催できると判断され、6時の発表予定時刻を待たずに、公式発表がなされました。
コース内には監視スタッフの他、大会本部からゴールまでの7箇所に救護スタッフが常駐します。CP1(三本滝)とCP2(位ヶ原山荘)には救急車も配備される救護体制が取られ、レース開始に向けて準備が整って来ました。
【いよいよレース開始へ】
こちらはスタート待機地点。チャンピオンクラスはマスドスタート・グロス計測のため、先頭のほうが有利となり、ポジション確保のための場所取りが行われています。
できるだけ前のほうへ移動するのは、金子 広美選手と久米 さやか選手。チャンピオンクラス出場した女子はこちらの2名のみ。
皆さん、スタートまでのひと時を楽しそうに談笑(談笑の輪の中には、注目の的の一人、金子 宗平選手の姿が)。そして、若手注目選手の一人である池田 隆人選手「できる限り先頭に行く人たちについていくだけです〜」と、謙虚な様子。
レースが始まる10分ほど前から雨つよくなり、選手の皆さんは一斉に雨宿りに逃げ込みます。
例年、300名以上のエントリーがあるチャンピオンクラスは、今年は190名しかなく、スタート付近の混雑はかなり少ない状態でした。
そして、スタートセレモニーでは、松本市長の臥雲義尚氏の祝辞からの祝辞をいただきました。
「名実ともに国内最高峰のヒルクライムレースが3年ぶりに開催することができます。この雄大な乗鞍の自然を再び全国から3000人を超える皆さんにお集まり頂き、レースをしていただける...この日を大変うれしく思います。あいにく天候は少し雨が降る状況ですが、この2年半あまりのコロナの状況を考えると、こうした天気を振り払って出場する皆さんが素晴らしいレースを展開していただけると思います。標高差1260m、ゴール地点は2720mというこのコースを、ぜひ3年分のエネルギーをぶつけていただいて、最高の走りをしていただきたいと思います。」
チャンピオンクラスの選手がスタート位置に入って準備が整ったのち、有力選手の入場が始まります。
その中には村山 利男選手の姿も。90年代から2000年代初頭に掛けて8勝・7連勝の記録は、まだ破られたことのない大記録。その後も20年にわたってチャンピンクラスに出場し続けているところも驚異の鉄人です。前回大会よりも筋肉の張りが増し、チャンピオンクラス最多出場記録という別の記録はまだこれからも更新が続くと思われます。
有力選手が一人ひとり紹介され、スタート位置に入ると
3年ぶりの乗鞍ヒルクライムがいよいよ始まります。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|