ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2009/08/12〜15) A
【大雪渓に到着】
大雪渓駐車場に到着して、スキー板の搬出をした後は、いつもなら、雪渓に向かうための準備に取り掛かるのですが...
出発準備よりも、まずは、見事な雲海にカメラを向けて |
その前に、今日は、いの一番にやることがあります。見事な雲海にカメラを向けて、ノリクラのロケーションを楽しみます。
名だたる山並みだけが雲海から頭を出す |
このところ、好天に恵まれなかったため、久々に望む雲海。そこには山麓の山々を隠して、名だたる山並みだけが、その姿をあらわしています。左の画像の手前の山は鉢盛山。そして、その奥には、八ヶ岳の峰々が並びます。さらに、視線を南へ移すと、右の画像のように、南アルプスの山並みがあり、その手前の小さな頂は、中央アルプスの北端に位置する経ヶ岳です。
遠景の山の名前や位置は、なかなかわかりにくいものですが、大雪渓駐車場から、車道を下りの進行方向(南方向)に見ると、ちょうど、真正面に南アルプスの姿があります。
紺碧の青空に大雪渓の姿 − 久しぶりの光景 |
雲海はもちろんのこと、紺碧の青空をバックに従えた剣ヶ峰や大雪渓の姿も、やはり、誰の目にも留まるもの。脚のストレッチをして出発の準備です。
スキー一式を背負って − 三本滝から1時間45分 |
ヒルクライムに訪れる方々は、できるだけ軽量化してトレーニングに挑むのが一般的ですが、ご覧のようにスキーとブーツを背負ってやってくるスキーヤーもいます。三本滝から1時間45分。これだけの荷物を背負って完走できただけでも、大したものだと思います。
緑の絨毯に深い青空のコントラスト − この美しさに準備がはかどりません |
ノリクラの美しいシルエットは、ビロードのハイマツ帯が広がる所と、なだらかな曲線が特徴で、緑の絨毯に深い青空のコントラストが、今日は非常に美しい光景を醸し出しています。そんな美しさがこの山にあることに気がついてしまうと、雪渓に向かう準備がはかどりません。
大雪渓エリアは、鱗雲と雲海の二層に挟まれて |
この快晴も、時間とともに、上層の鱗雲が広がり、青空がスポイルされてきますが、雲海の雲と、上層の雲の二層にはさまれて、これはまた、不思議な光景を楽しむことができるものです。
【雪渓下部 T】
ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
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昨年の雪渓下部全景 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2008/08/15〜17) A |
今週の雪渓下部全景 昨年よりやや早い雪解け |
雪渓下部は全体的に見たとき、昨年よりやや早めの雪解けを見せています。
雪渓下端(南側)から大雪渓入口まで75メートル |
幅は20メートル − 昨年並み |
左の画像は雪渓下端(南側)の様子。大雪渓入口までの距離は75メートル。先週は76メートルで、数値的には雪渓が大きくなっているように感じますが、、雪解けで、南側下端の位置が北側に移動し、大雪渓入口に近づいているためです。昨年よりやや早い雪解けです。(昨年は68メートル)
そして、下端部分は、帯状の岩場が車道沿いの入口付近より一段上に上がっていて、右の画像のように、ほぼ完全に平坦になります。雪解けが進み、平坦な部分がさらに帯状に広がって行きます。幅は20メートルで、ほぼ昨年並みです。
雪渓下端(北側)から大雪渓入口まで45メートル −昨年並み |
北寄りの登山道側の雪渓下端部分。大雪渓入口まで45メートルで、昨年並みです。
スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド |
実ができ始めました |
こちらは大雪渓入口付近のスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先週、花が終わり、ご覧のように実ができ始めました。先週と同様、昨年よりも少し推移が遅いようです。
登山道入口 |
こちらは大雪渓入口から50メートルほど北にある肩の小屋へ向かう登山道。ここから始まる登山道は、大雪渓の北側を肩の小屋に向かって登り、肩の小屋で畳平からのルートと合流します。
登山道沿いは、いたるところで高山植物が咲き乱れる |
登山道沿いは、高山植物のハイシーズンを迎えるようになり、いたるところで、高山植物が咲き誇る様子を楽しむことができます。
登山日和 |
今日は、お孫さんを連れての山頂登山。今日のような快晴は、またとない、登山日和。
山頂目指して |
夏山の天候は、あっという間に変わるもの、急いで山頂を目指して行きます。(→ Next)
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