ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2009/08/12〜15) E
【雪渓上部 U − モーグルバーン】
雪渓上部左側 − 上は一週間早く、下は三週間早い雪解け |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。先週と同様、上部は一週間早く、下部は三週間早い雪解けです。特に下部の雪解けが顕著です。
このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。
先週までのコブライン − 滑走可能ですが岩がすぐ隣まで近づく |
先週まで使用していたコブライン。滑走は可能ですが、ご覧のように、雪渓上部を左右に分ける尾根が、コースのすぐ隣まで出てきているため、滑走には注意が必要な状況です。
新しいラインの作成 |
そのため、新たなラインが、コブ管理人の手で作成しています。雪渓上部左側は、左(南寄り)へ向かうほど、斜度がきつくなってきます。そのため、安全を考慮して、スキーブーツにアイゼンを装着しての作業です。
バーンの下地は硬く、つるはしが必要 |
今日は、比較的、柔らかめのバーンコンディションですが、それでも、作業にはスコップだけでなく、つるはしが必要な状況です。
エア台 |
こちらは旧コブラインのすぐ隣で、エア台を作成し、お昼休みを取っていらっしゃいます。かなり良いロケーションで、ここからの眺めは最高ですが、上部の岩場からの落石には十分注意してください。岩場を転げ落ちる岩は、火花を散らしながら激しく飛び跳ねるため、比較的、認識し易いものの、雪渓上を滑り落ちる岩は、音も立てずに、加速度的にスピードを増して、飛び込んできます。
雪渓上部左側でのエア錬は慎重に... |
雪渓下部で実施していた時よりも、着地エリアの距離をさらに取ってエア台を作成しないと、転倒した際に、岩場に激突することになり、大きなダメージを受けることになります。
今回はさらにもう一本コブラインが作成 − ピッチは短め |
そして、今回はもう一本、コブラインが作成されました。かなり細かなピッチのようです。
こちらは雪渓上端。
上端 − ほぼ昨年並み |
先週から1メートル程の雪解けです。先週までは、昨年より一週間早い雪解けを見せていましたが、今週は、ほぼ、昨年並み。
上端から −
下端部分まで138メートル |
この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は、先週の147メートルから138メートルで、先週と同様、昨年より三週間早い状況です。
下端部分はアイスバーンで滑り易い − 後から悪ふざけ... |
雪渓の下端部分は、雪解け水が集まることもあって、再凍結しやすく、アイスバーン状態となります。そんなところで、足を滑らせそうになった瞬間、お尻を押して、悪ふざけ...
ザックに石...もぉ〜〜! |
しっぺ返しに、ザックに石を...重たいザックを背負って下山し、苦笑...(※)
がははは〜ぁ... |
子供のような大人たちの集まりなんです...(→ Next)
(※ ご注意 : 大雪渓周辺は、自然保護法に基づき、特別保護地区に指定され、「鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。」が、禁じられています。必ず、元の場所に戻してください。)
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