ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2012/08/04〜05) E
【雪渓上部】
雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
2011年の雪渓上部全景 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) C |
2010年の雪渓上部全景 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2010/08/07〜08) D |
2009年の雪渓上部全景 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) D |
2008年の雪渓上部全景 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2008/08/09〜10) D |
=今週は雪渓上部左側下端部分の雪解けが目立つ= |
2011年〜2008年の各年と比較すると、今週は雪渓上部左側の下端部分の積雪が少ない状態になっていることがわかります。ただ、この部分の積雪は各年によってばらつきがあり、今年は少ない部類に入る年といえるかと思います。
昨年の雪渓上部右側 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) C ↓ |
先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) D ↓ |
今週の雪渓上部右側 昨年より1週間遅い雪解け |
こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。昨年より1週間ほど遅い雪解けです。
2011年の雪渓上部右側 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) C |
2010年の雪渓上部右側 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2010/08/07〜08) D |
2009年の雪渓上部右側 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) D |
2008年の雪渓上部右側 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2008/08/09〜10) D |
=今週は例年並の積雪量= |
前述の雪渓上部左側の下端部分のような各年ごとの違いは、雪渓上部右側ではほとんどありません。全体的にはほぼ例年並みの積雪量と考えられます。
昨年の鉄塔土台 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) C ↓ |
先週の鉄塔土台 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) D ↓ |
今週の鉄塔土台 昨年より1週間遅い雪解け |
雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。土台と雪渓との距離は約18メートル。昨年とほぼ同じ状況ですが、例年と比べると、やや雪解けが早い状況と言えます。
これまで、例年よりも積雪量の多い状態が各エリアで続いていましたが、例年以下の積雪量を示す箇所はありませんでした。雪解けスピードが速まっている様子が伺えます。
昨年の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) C ↓ |
先週の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) D ↓ |
今週の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 完全に分断 − 昨年より1週間以上遅い雪解け |
鉄塔土台の下部は雪渓上部右側から雪渓中段へと滑り降りるエリアとなっていますが、ご覧のように完全に雪渓中段と雪渓上部が分断されました。昨年よりも1週間以上遅い状況で、例年よりも1週間近く遅い雪解けです。
上端部分は先週よりも高さ1〜1.2メートルほどの雪解けです。
2011年の雪渓上部右側 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2011/08/04〜05) C |
2010年の雪渓上部右側 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2010/08/07〜08) D |
2009年の雪渓上部右側 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) D |
2008年の雪渓上部右側 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2008/08/09〜10) D |
積雪量の多かった2010年より50センチ以上多い状態です。また、画像はありませんが、2007年より1メートルほど少ない状況です。傾向としては先週と大きな変化はありません。
上端から−雪渓下端まで282メートル 過去5年で最長 |
上端から雪渓下端までの距離は先週453メートルから282メートルへと激減しています。今週から雪渓上部と雪渓下部が分離して、下端部分が雪渓下部の下端(大雪渓入口付近)から、雪渓上部の下端へと測定位置が変わっているためです。過去の状況は、2011年は269メートル、2010年は280メートル、2009年は252メートル、2008年は250メートルで、過去5年で最も長い状態を示しています。
今日はじめてノリクラデビュー − 「WebSiteで見るより急斜面なんですね〜」 |
雪渓上端まで登って来たこちらの方、「WebSiteで見るよりも急斜面なんですね〜」とおっしゃり、今日はじめてのノリクラデビューです。今日はご家族でノリクラにお越しになり、ご家族の方々は畳平での散策を楽しんでいらっしゃるとのこと。
「ノリクラが好きというよりも、このWebSiteが好きなんです...」でも、実際にノリクラにお越しになれば、きっとノリクラのほうも好きになってもらえると思います。
「こんな急斜面滑られるかなぁ...」 | 一本滑れば不安解消 |
ゲレンデではありえないような、細かなうねりがバーン表面にあり、「こんな急斜面滑られるかなぁ...」と、若干不安そうでしたが、一本滑ってしまうと、その不安はすぐに解消されます。無事にノリクラデビューが果たせて、ノリクラでの夏スキーが、ご自身の毎年の恒例行事になって行くことを願っています。
7月に入ると梅雨の影響などで、バーンはスプーンカットやたけのこ状の氷柱ができて、滑走が難しいバーンコンディションになります。しかし、梅雨明け後の強い日差しに照らされると、バーン表面は若干のギャップがあっても、かなり緩んできますので、滑走しやすい状態となります。また、お盆以降になると、気温が低くなってくるため、再びバーンの緩み方が少なくなり、表面ギャップが目立つ状況となります。
そのため、ノリクラデビューを果たすには梅雨明けからお盆までの時期が最適と考えられます。
雪渓上部右側はポールレッスンに最適 |
雪渓上部右側は中斜面が広がって、ポールレッスンをされるグループの姿がたくさん見られます。
今シーズン最後のノリクラレッスン |
今シーズンのノリクラでのレッスンは今回が最後というこちらのグループ。
ノリクラで夏スキー − 次の世代へつないで行く |
「ノリクラで夏スキーをする」ということは、一つの文化だと思います。それを次の世代につなげて行くためにも、若い年代の方々がノリクラに足しげく通って欲しいと思います。
ノリクラで夏スキーができるのは、前の代からの流れがあるから |
今現在、このようにノリクラで夏スキーができるということは、前の世代の方々から何かしらの流れがあって実施できているのです。
今日も楽しい雰囲気で |
ご覧のような広大なバーンですが、かつてはポールが林立するほどの状況で、マイカー規制前の時代には、夜中に到着すると、懐中電灯を照らしながら雪渓を登り、ポールを立てて場所取りするグループもいたほどです。
マイカー規制後は本当に好きな人だけがノリクラに集まる |
現在はそんな混在は皆無です。しかし、本当に夏スキーが好きな人、真剣にトレーニングに取り組みたい人だけが集まっているため、ハイシーズンの本当によい時期だけ訪れるのでなく、雪のある限り滑り続ける常連は、今でも健在です。(→ Next)
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