ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2007/10/13〜14) B

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(Update:2007/10/18)

 

【大雪渓に到着】

気温は4℃。一枚余分に着込むところから登山の準備が始まります

先週と同様、肩の小屋口バス停ではたくさんのカメラマンや登山の方が降り立ちます。気温は4℃。日差しがあっても日の暖かさは一向に感じられません。シャトルバスを降り立つと同時に、一枚余分に着込むところから、登山や撮影の準備が始まります。

 

表面にはうっすらと氷

夜明け前には氷点下まで低下したようで、トイレ横のドラム缶にはご覧のように薄く氷が張っています。例年、遅くとも10月上旬ごろには氷が見られるはずですが、今年はやはり遅れています。また、もう少ししっかりとした氷の膜ができてもおかしくない時期に来ています。

 

霜柱 − 冷たい一日で夕方まで消えることはありません

そして、大雪渓入口には一面霜柱が立っています。例年なら、午前中には融けてなくなってしまいますが、今日は終日寒い一日であったたため、夕方まで同じ形を保っていました。朝夕の冷え込みがようやく訪れましたが、取材に訪れた二日間に限ってはこれまでの遅れを取り戻すかのように、日中の冷え込みも同時にやってきたように感じます。

 

寒さで半べそ

西から絶えず乾いたつめたい風が吹きぬける中、背負子に乗せられたこちらのお子さんは寒さで半べそ状態。

 

山頂に向けて出発

それでも準備が整った頃にはすっかり泣き止んで、山頂登山に出発です。

少し話は変わりますが、山麓から自動車で一気に上昇するとその気圧差で大人でも耳鳴りが生じることがあります。大人の場合、唾を飲み込んだりして、鼓膜の気圧差を上手に調整することができますが、小さな子供さんの場合、なかなかうまく対処できず、耳の痛みから鳴き続ける場合があります。

飛行機の搭乗でも同様のケースがあり、「飲み物を与える...」といった対処方法があるようです。ただ、ノリクラの場合はつづら折れの道が多く、車内はかなり揺られますので、酔い易いお子さんの場合、それが最適かどうかわかりません。このほかにも色々な対処方法があるようですので、お越しになる前に、小児の飛行機搭乗の際の耳抜きについてインターネットなど検索すれば、参考になるかもしれません。

また、シャトルバスよりもタクシーをご利用になったほうが途中で車を止めたりすることも可能ですから、その点も考慮されても良いかもしれません。

 

きれいに色づく山肌に誰もがカメラを向けたくなるものです。

 

雲海 今日はまるで潮の満ち引きを感じさせる雲海

ただその前に見ておきたいものがこちらの雲海。ノリクラで雲海が見られること自体は珍しいことではありませんが、やはりその日その日によって雲の厚みやうねり具合、そして、日のあたり方が異なるため、見飽きることはありません。今日のように波打ってモクモクとした雲を眺めると、潮の満ち引きを感じさせてくれます。「雲海」とはよく言ったものだと思います。

 

さて、今日も大雪渓に向かうスキーヤーがお越しになりました。前回、お越しになったときに雪渓を滑り落ちてしまった経験から、今日はネット持参です。ただ、ネットだけでは決して安全とはいえませんので、「お守り程度」と思っていたほうが良いでしょう。

 

雪渓の上を歩くわけではありませんが、念のためにスパイクつきの長靴。積雪地域のホームセンターでは普通に販売されているものです。ただ、この時期の雪渓の上はこれではとても歩くことができないほどの硬さと傾斜があります。場所によっては慣れていてもアイゼンですら慎重に歩行する必要があるほどです。

 

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