ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2009/09/26〜27) E

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(Update:2009/10/01)

 

【紅葉情報 − 大雪渓付近】
★ピークです(昨年よりやや早め)★

大雪渓付近

ここからは紅葉情報をお伝えします。こちらは大雪渓入口の南側にある沢沿いのウラジロナナカマド。この箇所がきれいに紅葉することは、ここ近年ありませんでした。特に、昨年は、部分的にきれいな紅葉を見せ始めた途端に、初雪に見舞われしまったため、紅葉を見せる前に完全に枯れてしまいました。

 

トイレ付近 山頂全景

少し枯れかけたウラジロナナカマドも中にはありますが、全体的には好条件のものが大半を占めています。

 

先週のハイマツ帯
ノリクラ 雪渓カレンダー 
Vol.19(2009/09/19〜20) E
今週のハイマツ帯
ウラジロナナカマドの赤のラインが見事
先週の大雪渓付近のウラジロナナカマド
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2009/09/19〜20) E
今週の大雪渓付近のウラジロナナカマド
赤が一層冴える

大雪渓エリアのハイマツ帯を、縁取るウラジロナナカマドの変化の様子を、先週と今週の画像で比較します。特に、上段二枚の画像は、その変化がビビッドに伝わってきます。

 

雪渓入口のウラジロナナカマド −ほぼピークの色合い

こちらは大雪渓入口のウラジロナナカマド。左の画像で前後二箇所に分布していて、先週ほぼピークに近い状態を見せたのは、奥に見えるほうです。画像でははっきりわかりませんが、少し枯れ始めています。右の画像は、状態のよいウラジロナナカマドの葉の様子を撮影したもの。葉の縮れもなく、近年まれに見る色彩です。

 

この付近のウラジロナナカマドは真紅のものばかり

大雪渓エリアのウラジロナナカマドは、真紅のものばかりです。

 

雪渓下部 雪渓上部から

大雪渓エリアの紅葉の特徴は、ハイマツ帯を縁取るように赤いラインが走るウラジロナナカマドにあります。この一週間は比較的気温が高めであったことから、霜枯れから免れ、また、紅葉が進むのに適した気温が保たれたことが、好影響を及ぼしたものと考えられます。

大雪渓〜宝徳霊神 登山道 − ウラジロナナカマドの赤の回廊が続く

そして、今回紅葉見物コースとして最もお勧めしたいのは、大雪渓〜宝徳霊神バス停に向かう登山道。乗鞍高原から肩の小屋・山頂に向かう登山道の一部で、500メートルほどの区間ですが、ウラジロナナカマドの回廊が続きます。

 

先週のウラジロナナカマド(大雪渓〜宝徳霊神 登山道)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2009/09/19〜20) F

先週のウラジロナナカマド(大雪渓〜宝徳霊神 登山道)
一週間経過しても、きれいな色合いを残す

同じウラジロナナカマドの先週と今週の様子を見比べると、先週の段階でほぼピークを迎えたにもかかわらず、また、その色合いを保っています。大半は一週間持たないことが多く、このエリアで長期間にわたって色合いを保持することは珍しいことです。

 

今朝の速報を見て早速やってきました!

さて、こちらのお二人、今朝の速報(9月26日(土)付 朝の速報)を見て、即断してお越しになりました。バスに乗り遅れて、三本滝ゲートから歩いてやってきたとのことですが、どこを取っても赤と黄色の世界に満足そうです。「WebSiteの情報がなかったら、今日のチャンスを逃すところでした。」と、おっしゃってくださり、こんな一言をかけていただくと、大変、うれしく思うものです。

■ (今週の このエリアは) 大雪渓エリアは、昨年と比べて、早めの推移です。

 

【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 T】
★ピークです(昨年よりやや早め)★

宝徳霊神バス停付近 − ほぼピーク、昨年より一週間早い

位ヶ原上部にあたる宝徳霊神バス停付近では、ほぼ、すべてのダケカンバとウラジロナナカマドがピークの色合いとなっています。昨年より、一週間早い推移です。

 

富士見沢・鶴ヶ沢 − こちらもピークの状態

富士見沢・鶴ヶ沢もご覧のようにピークの状態。

富士見沢・鶴ヶ沢のウラジロナナカマド − どれを取っても完全にピークを迎える

富士見沢・鶴ヶ沢のウラジロナナカマドは、ごく一部で、まだ、紅葉の進んでいないものもありますが、どれを取っても、ほぼ、完全な真紅やオレンジの色合いで、大雪渓エリアと同様、近年になく、よい状態を見せています。こちらに関しても、次の週末まで、その色合いが保持されるかどうか微妙なところです。

どこを切り取ってもきれいなシーンばかり...

絶景のロケーションに先に進むことがなかなかできません

ちょうど、この付近は県境から1kmほど下った富士見沢付近です。こちらのカメラマン。ご来光バスで県境付近までやって、すでに5時間が経過するものの、まだ、1kmしか下れません。「もう、メディアがないよ。ここは2枚に収めとかなきゃ〜!」と、この状況にうれしそうです。おそらく、誰が見ても、ここ数年の中でもっともよい紅葉に、シャッター音が炸裂し続けるのも、無理がありません。

■ (今週の このエリアは) 宝徳霊神バス停付近、富士見沢・鶴ヶ沢は、昨年より、一週間早い状況です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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