ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2016/07/30〜31) C
【雪渓中段】
今回と同じ積雪量の昨年画像(9月中旬)長さ13m×横6m 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2015/09/05〜06) B ↓ |
先週の雪渓中段 − 長さ20メートル×横10メートル ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2016/07/23〜24) C ↓ |
今回の雪渓中段 −
長さ13メートル×横4メートル =昨年より5週間早く、例年の8月下旬並み= |
こちらは雪渓上部右側と雪渓下部をつなぐ雪渓中段。かろうじて積雪が残っています。大きさは、長さ13メートル×横4メートルで、昨年より5週間早く、例年の9月中旬並みの積雪状況です。
7月で消滅したのは2000年以降初めてのこと |
雪渓中段が消滅したのは、2015年は9月第2週、2014年は8月第4週、2013年・2012年は9月第2週で、7月で消滅したのは2000年以降初めてのことです。
【雪渓上部 T】
雪渓上部 上端は昨年並み、下端は昨年より6〜8週間早い |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪の融け方が例年と異なっているため、単純な比較ができませんが、上端付近はほぼ昨年並みで、下端付近は昨年より6〜8週間も早く、上と下では雪解けが極端に違います。
雪渓上部右側 − 滑走不能に |
こちらは雪渓上部右側。雪渓の大きさそのものは、先週より一回り小さくなっている程度ですが、ご覧のとおりいくつかに分断されてしまい、滑走不能になりました。7月中に滑走不能になるのは2000年以降初めてのことと思います。
雪渓上部右側全景 各ポイント@・A・Bを昨年と比較 |
@
横幅−今回とほぼ同じ昨年画像(9月上旬) 2015ノリクラ雪渓カレンダーVol.18(2015/09/05〜06) C |
A
上端位置−今回とほぼ同じ昨年画像(7月下旬) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2015/08/01〜02) D |
B
下端付近−今回とほぼ同じ昨年画像(9月中下旬) 2015ノリクラ雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) C |
今年は例年と雪の残り方がかなり異なっているため、一様に比較できませんので、それぞれの箇所において比較します。
@左右の幅は50メートルで昨年より5週間早く、A上端の位置は昨年とほぼ同じで、B下端の位置は昨年より7週間早い雪解け状況を見せています。特に縦方向では上端の雪解けに対して、下端付近の雪解けが早いため、全体的な斜度が強い状況となっています。この傾向は先週とほぼ同じです。
鉄塔土台のほうが下に | 距離60メートル |
また、雪渓下端部分と鉄塔土台との位置関係ですが、これまでは雪渓下端のほうが下にありましたが、今週は雪渓下端のほうが60メートルほど上になっています。
昨年の雪渓上部右側上端 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2016/07/23〜24) C |
先ほどの画像Aの上端の様子。昨年とほぼ同じ状態で、大雪渓全体の中で、最も積雪が残っている場所です。
上端から−雪渓下端まで147メートル 2000年以降最も短い |
上端から雪渓入口までの距離は先週の175メートルから147メートルに大幅減少。ただ、これは最長距離をとったもので、フォールラインにからめた長さは85メートルです。
2015年は477メートル、2014年は507メートル。2013年は336メートル。2012年は282メートル、2011年は269メートル、2010年は280メートル、2009年は252メートル、2008年は250メートルでした。2000年以降最も短い記録となっています。
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