ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2018/05/15・19) @
今回は残念ながら、天候回復が遅れてあいにくの一日となってしまいました。こちら(↑)のトップの画像は14時過ぎに撮影したもので、それまでは霧の中でした。もう少し回復が早ければ、稜線付近からの眺望が楽しめたはずですから残念です。そして、気温は0℃付近とそれほど低いわけではありませんが、空気感がつめたく、厳冬期と同じ装備が必要なほど寒く、5月後半といえども、まだ、冬が残っていることを忘れてはいけないものです。
さて、今回は5月15日(火)の乗鞍スカイライン開通日に行われた乗鞍岳山開き祭(安全祈願祭)の様子を先にお伝えし、その後、5月19日(土)の乗鞍岳春山バスと大雪渓方面やツアーコースの積雪状況のレポートという構成になっております。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【5月15日、乗鞍スカイライン開通日(乗鞍岳山開き祭)】
ほおのき平駐車場 |
5月15日は、岐阜県側乗鞍スカイラインの開通日です。こちらは、シャトルバスの発着所の一つであるほおのき平駐車場。早朝6時30分の気温は10℃で、ご覧のとおりきれいな快晴に恵まれました。
畳平の天候 | 運行ダイヤ(本日はBダイヤ) |
乗鞍スカイラインの平湯ゲート開門時間は、5月15日から6月30日までは7時。7月1日から9月30日までは3時30分。10月1日〜31日は7時となっていますが、毎日、開門前に管理事務所がパトロールを実施して、その時点の道路状況・気象状況から、開門を判断しています。雨量・風速・積雪凍結などをもとに判断していますが、自転車の通行は濃霧も判断材料とされています。
今朝の終点畳平の天候は、晴・気温5℃・風速2メートル・視界良好で、自転車も通行可能とされました。
【乗鞍スカイラインシャトルバスの運行ダイヤ】 |
運行ダイヤ | 5/15〜7/13 | 7/14〜8/26 | 8/27〜10/14 | 10/15〜10/31 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
平日 | 土日祝 | 平日 | 土日祝 | |||
晴れの日 | 時刻表B | 時刻表A | 時刻表B | 時刻表A | 時刻表C | 時刻表B |
雨の日 | 時刻表C | 時刻表B | 時刻表C | 時刻表B | 時刻表C |
●時刻表A:1時間に2便(18〜19便/日) ●時刻表B:1時間に1便(10〜11便/日) ●時刻表C:約2時間に1便(6便/日) |
そして、シャトルバスの運行ダイヤはやや複雑で3パターンあり、1時間に2便(18〜19便/日)の時刻表A、1時間に1便(10〜11便/日)の時刻表B、そして、約2時間に1便(6便/日)に減便された時刻表Cがあり、それぞれ、期間と天候に応じて適応されます。なお、翌日に適用される時刻表は、前日の夕方までに発表されます。
シャトルバスを待つ | 今年も乗鞍スカイラインの初日走行! |
登山客に加えて、スキーヤー・ボーダーもこの時期は多く、そして、乗鞍スカイラインの初日走行を毎年実施しているヒルクライマーのお二人は「7時の開門に間に合うように出発します。」と、ほおのき平駐車場を後にします。
平湯ゲートはほおのき平から約4km先にありますが結構な激坂ですから、マイカーで平湯ゲートにある駐車場まで向かったほうが良いかもしれません。特に初めての方は、平湯ゲートからスタートされることをオススメします。
今年最初のシャトルバスが到着(始発便) |
そして、6時55分発の始発便がほおのき平に到着。毎年、乗客に進呈される記念品に加えて、今年は缶バッチも手渡されていました。今年最初の始発便は1台・37名で、畳平に向けて出発しました。
【乗鞍シャトルバス出発式】
シャトルバス出発式の準備 |
今日は乗鞍スカイライン初日のため、ほおのき平にて乗鞍シャトルバス出発式、そして、畳平にて乗鞍山開き祭が開催されます。
花輪を取り付ける | 今年も大雪渓通いを続けます |
出発式には、共同運行している濃飛バスとアルピコ交通のバスが並べられ、それをバックにテープカットが実施されます。今日を楽しみにしていたこちらのスキーヤーの方々、毎年続けているノリクラ通いについて、「1回でも辞めてしまうと、絶対に続けられなくなるから、日頃から体力を維持に努めて、足しげくノリクラに通うよう、今年も頑張っていきます。」と、おっしゃっていました。
シャトルバス出発式テープカット |
8時30分過ぎより、乗鞍シャトルバス出発式が始まり、来賓の方々によるテープカットが執り行われます。
畳平へ出発 |
そして、この後、来賓・関係者は3台のバスに分乗して、乗鞍岳山開き祭りが実施される畳平へと出発します。なお、この3台に続いて、定期のシャトルバス(ほおのき平8時55分発)が連行しますので、一般の方々も一緒に山開き祭りに参加することが可能です。
【シャトルバス、乗鞍スカイラインを行く T】
平湯峠 −ここから乗鞍スカイライン |
それでは、ここからは乗鞍スカイラインを行くバスの車窓の様子をお伝えします。こちらが標高1684メートルの平湯峠。乗鞍スカイラインはここから始まります。
⇔ | ||
2017年の平湯峠付近 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2017/05/14〜15) D |
今回の平湯峠付近 |
|
⇔ | ||
2017年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2017/05/14〜15) D |
今回の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近) |
|
⇔ | ||
2017年の猫の小屋跡地 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2017/05/14〜15) D |
今回の猫の小屋跡地 |
こちらの3段の画像は、同一場所・同一時期の積雪状況を比較したもの。上段は平湯ゲートから1kmほど進んだ場所(1kmポスト付近)、中段は夫婦松駐車場から1kmほどのところにある4kmポスト付近、そして、下段は森林限界直前の猫の小屋跡地がある7kmポスト付近の様子です。いずれも昨年よりも積雪が少ない状況の模様です。
天候がよく今日はヒルクライマーが多い | 遠景の山並みもくっきり |
ここ数年は初日の天候が芳しくなく、昨年は悪天候のため自転車通行止めでした。今年は遠景の山並みもくっきりとみられる絶好のコンディションとなり、自転車の方々も数多く登り、初日のヒルクライムを楽しんでいらっしゃいました。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|