ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2018/06/09) C

 

 

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(Update:2018/06/14)

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)稜線。

 

2017年の蚕玉岳山頂
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2017/06/10) C
今回の蚕玉岳山頂 −昨年より2週間早い雪解け

昨年より2週間ほど早い雪解けを見せています。

 

こちらの斜面を滑走されているお二人...

今日のバーンは結構良い − 何度も登り返して滑る

「結構良いバーンなので、何度も登り返して滑ってますよ!」とのことで、すでに5本は滑ったとおっしゃっていました。こちらの斜面はかなり急斜面で登るのがかなり辛いため、何度も登り返して滑る方はあまりいらっしゃいませんが、今日は登り返してまで滑りたいという気分にさせてくれるようなよいバーンなんです。

 

 

うねりや縦溝のない柔らかなバーン 横幅が狭くなりつつあるがまだ100メートルある

今年の春山シーズン中のバーン状態は、ヘンにうねっていたり、縦溝が合ったり、また、足を取られるような湿った新雪に覆われて見たりと、滑りにくい状況が多く、今日は柔らかくてうねりがほとんどないバーンは久しぶりなんです。

しかし、雪解けは進んで、右の画像のようにバーンが狭くなりつつあります。それでも稜線直下は100メートル程度の横幅があります。

 

2017年の位ヶ原
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2017/06/10) C
今回の位ヶ原
昨年よりも2週間早い雪解け
2017年の剣ケ峰直下の岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2017/06/10) C
今回の剣ケ峰直下の岩
昨年よりも2週間早い雪解け

上段は稜線付近から見た位ヶ原。昨年よりも2週間ほど早い雪解け。下段の剣ヶ峰直下の岩付近も、昨年よりも2週間ほど早い雪解けです。

 

拡大

稜線から3分の1地点 −あと数日で途切れる
昨年より3〜4週間ほど早い雪解け

稜線から県道乗鞍岳線までの区間の約3分の1程度まで滑り降りたところ。先々週からバーン中央に岩の頭が出現しました。昨年より3〜4週間ほど早い状態で、横幅は2メートルほどしかなく、スキーで滑り降りることはもうできず、あと数日で途切れることと思われます。

6月前半で滑走不能になるのは、雪不足だった2016年に並ぶ状況です。

 

全景画像 高さ2メートル
昨年より1メートル少ない

稜線から全長1kmの滑走ラインを滑り降りると県道乗鞍岳線の切り通し箇所にでます。切り通しの高さは2メートルで、2017年は3メートル、2016年は20センチ、2015年は80センチ、2014年は2.5メートル。2013年は1.8メートル、2012年は3.4メートル、2011年は1.7メートル、2010年は2.3メートルでした。

 

<編集後記>

「ノリクラは年中色々な人が訪れる場所」

スキー場は冬に行くもの..これは当たり前のことで、夏に行ってもなんのメリットもありません。ノリクラに関してもそのように感じている方は多いのではないでしょうか?

厳冬期のバックカントリーにお越しになる方は、夏は他の山に出かけるケースが多く、夏のサマースキーにお越しになる方は、冬は各自のホームゲレンデに戻るパターンが多いようです。また、自転車の方は、冬場は暖かい地域でのトレーニングにいそしむのでしょう。つまり、その競技を年中通して行う方にとっては、季節ごとにフィールドを変える必要があり、ある一定の時期しかノリクラに訪れないものです。

ただ、ノリクラというフィールドを一年通してみると、訪れる人は変われど、各競技(ジャンル)に精通した人がお越しになっています。最近は「ヒルクライムの人気が高まっているようだ」ということが行政などでも認識されつつあるようですが、年間を通じて、コアーな人間たちが集まっているという認識には至ってないようで、観光客レベルの取り組みではなく、もう少しスパイスの効いたものが欲しいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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