ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2019/07/06) A

 

 

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(Update:2019/07/11)

 

【雪渓下部 T】

2018年の大雪渓入口(雪渓下端部分)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2018/07/07) A
今回の大雪渓入口(雪渓下端部分)
昨年より2週間早い雪解け

ここからは雪渓下部の積雪状況をお伝えします。こちらは大雪渓入口付近の様子で、先週と同じく、昨年よりやや遅い雪解け状態です。

 

昨年の大雪渓入口−車道との距離は48メートル
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2018/07/07) A
今回の大雪渓入口−車道との距離は47メートル

こちらは同じ位置から車道方向を撮影したもの。車道と雪渓との距離は47メートルで、昨年とほぼ同じ。

 

2018年の登山道入口
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2018/07/07) A
今回の登山道入口−昨年より1週

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口)。こちらも先週同様、昨年より1週間遅い雪解けです。

 

登山道入口 −隙間4メートル

車道との間の隙間は4メートルで、こちらも先週と同様、昨年よりやや遅い雪解け。

 

積雪区間50メートル
(大雪渓〜肩の小屋登山道)

下りは慎重に...

登山道はかなり雪解けが進んできましたが、まだ、50メートルほど積雪が残っています。ほぼ昨年並みの積雪状況です。

この付近が最も急斜面で特に下りは注意が必要です。正面に見えるモーグルコースの岩(後述参照)の左側を登って行きますが、その先にも積雪があるものの緩斜面となり、再び登山道が出てきますので大きな問題ではないと思います。

 


拡大

肩の小屋〜山頂への登山道 積雪はほとんど支障のない状態になりました

なお、肩の小屋から山頂方面に向かう登山道(畳平から山頂に向かう登山道)では、稜線手前のつづら折れ区間で一部積雪が残っている箇所がありますが、登山道を歩く分にはほとんど支障がない状態になっています。

 

2018年のモーグルコースの岩
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2018/07/07) A
今回のモーグルコースの岩
昨年並み雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

こちらは、これまで昨年よりやや早い雪解けでしたが、昨年並みになっています。

 

2018年の石碑の岩
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2018/07/07) A
今年の石碑の岩 −昨年よりやや早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。先週は昨年とほぼ同じ状態でしたが、今週は昨年よりやや早い雪解けとなっています。

 

2018年の石碑の岩の下部のバーン
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2018/07/07) A
今回の石碑の岩の下部のバーン
昨年よりやや遅い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、昨年よりやや遅い雪解けです。

 

【雪渓中段】

雪渓中段 中央の大岩 −昨年より1週間早い雪解け

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。中央の大岩は先週同様昨年より1週間早い雪解け。

 

雪渓中段前掲 上部とは2週間ほどで分断する可能性が

画像右の上半分の部分で雪渓上部とつながっていますが、あと2週間ほどで分断する可能性があります。

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

 

2018年の雪渓上部右側(7月3週目)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2018/07/21) B
今回の雪渓上部右側
昨年より2週間早い雪解け
2018年の鉄塔土台(7月3週目)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2018/07/21) B
今回の鉄塔土台
昨年より2週間早い雪解け

上の画像は雪渓上部右側。中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。右側が今回の画像で左上の岩の帯をご覧ください。左の画像は今週より2週間後の昨年の画像ですがほぼ同じ状態で、昨年より2週間雪解けが早いことがわかります。

下の画像は雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台で、こちらも今週より2週間後の昨年の状態(左の画像)とほぼ同じで、昨年より2週間早い雪解けです。

全体的に雪渓下部は昨年より雪解けが遅く、も雪渓上部は昨年よりも雪解けが進んでいます。

 

雪渓上部左側

こちらは雪渓上部左側。先ほども申し上げたように、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

 


拡大

上部から土砂流入 土砂に覆われるとそこだけ雪解けが遅れる

こちらは雪渓上部左側の中でも、さらに左寄りの部分。今週の大雨で、上部の砂地から土砂が流れ出して雪渓を覆っています。このような現象は雪渓上部右側ではよく見られますが、この箇所でこれだけ激しく土砂が流れ出すことはありません。

雪渓上部右側のケースでは、土砂に覆われると、雨が降っても洗い流されることなくそのまま残り、そこだけ雪解けが遅れて雪渓が盛り上がって来ます。そうなると滑走困難な状態となります。

 

雪渓上部右側上端 雪渓上端から下端まで481メートル
例年よりやや短い

こちらは雪渓上部右側の上端部分。雪渓下端までの距離は503メートルで例年よりやや短い状態。

昨年は天候不良で側的できず、2017年は距離は510メートル。2016年は265メートル。2015年は508メートル。2014年も516メートル。2013年は511メートル。2012年は507メートル、2011年は485メートル、2010年は500メートル、2009年は濃霧で測定できず、2008年は480メートルでした。

 

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