ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2019/12/21〜22) @
今年のウインターシーズンは暖冬傾向との予測ですが、近年、初冬の雪不足は恒例のこととなっています。11月は少し冷え込んだ時期があったものの、12月に入ってから気温が高めで、寒波が年末あたりにようやく来るというニュースが聞かれるようになってきたものの、冬らしい状態にはなっていません。また、ツアーコースは例年12月下旬ごろになると、例年何とか滑走できる状態まで積雪量が増えますが、この暖冬の影響で登ることもままならない状態が続いています。
今日は年に一度のノリクラサミットの日。ノリクラサミットは常連メンバーを中心に親睦を図ることを目的としたもので、参加を毎年楽しみにしてくださる方も多く、和気藹々した雰囲気が今回の記事からも伝わってくると思います。そんな雰囲気をお届けしたいという想いもあって、番外編として編集させてもらいました。それと同時に、初冬のツアーコースの状況をお伝えする意味合いも兼ねております。
メンバーと一緒に位ヶ原山荘に向かう様子をお伝えしながら、ウインターシーズンのツアーコースの状況をご覧下さい。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【12月21日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝7時の観光センター前駐車場。若干薄い雲が全体的にかかっていますが、きれいな青空の朝を迎えています。気温はマイナス7℃でこの時期らしい冷え込みですが、日差しがあってさほどの寒さはありません。
例年なら12月に入れば、乗鞍高原内も雪に覆われ、観光センター前駐車場も除雪でつくられた雪の山が見られるのですが、今年は一向に雪が降らず、晩秋の風景と変わらない状況が続いています。
青空にくっきりと浮かぶノリクラの峰々に雪煙が巻き上がる |
剣ヶ峰 | 摩利支天岳と富士見岳 |
青空にくっきりと浮かび上がるノリクラの峰々。山頂方面をよく見ると、風が強い模様で雪煙が巻き上がっています。真っ白に輝いているものの、やはり山頂方面も積雪が少なく、この後、本日より年末年始営業が始まった位ヶ原山荘に向かいますが、厳冬期に使用するツアーコースが雪不足で歩くことができず、車道で登って行かざるを得ない状態です。
観光センターは冬季閉鎖中 |
グリーンシーズン中はシャトルバスの発着場所として賑わう観光センターは冬季は休業中。こちらのテラスも厳冬期になると1メートル近い積雪に覆われてしまいますが積雪は全くなく、そんな気配は現時点ではまだありません。
Mt.乗鞍 − 先週よりゲレンデオープン |
そして、ウインターシーズンの中心地となるのはやはりスキー場。Mt.乗鞍は先週より一部ゲレンデがオープンしました。
昨年再生可能エネルギー関連の会社に譲渡 | 今後、太陽光でスキー場の全電力をまかなう計画も |
週の中ごろには雨が降り、ゲレンデコンディションが悪化したため、一時クローズせざるを得ない状態が続きましたが、今日から営業再開しました。Mt.乗鞍は、昨年運営会社が再生可能エネルギー関連の会社に譲渡されたものの、スキー場の運営としては大きな変更はなく、これまで通りの運営が続けられている模様。今後は太陽光エネルギーでリフト・スノーマシーンなど、スキー場で使用する電力をすべてまかない、更には地域への電力供給も視野に入れた計画もあるとのことです。
【今日はノリクラサミット開催、歩いて位ヶ原山荘へ】
休暇村 | 冬季はこの先で車両通行止 |
観光センターから約2kmほど登った所にある休暇村。標高は1600メートルで観光センターより標高が100メートルほど高い所にあります。車道はこの先の畳平までつながっていますが、冬季はこの先にある休暇村ゲートで通行止めとなっています。
乗鞍サミット − 冬の常連が親睦を図るためにこれから位ヶ原山荘へ |
今日は年に一度の乗鞍サミットの開催日。厳冬期のノリクラの常連が集うツアーです。出発に向けて駐車場では準備が始まっています。これから位ヶ原山荘に向かい、一泊しながら単に親睦を図ることが目的で、首脳宣言などを発表するわけではありません〜(笑)。
冬季のノリクラは、ゲレンデスキーだけでなく、山頂方面のバックカントリースキーを楽しむ方にも人気のエリアです。なお、山頂方面へのアクセスは、例年であれば、スキー場トップのかもしかゲレンデから位ヶ原まで続くツアーコースを利用するのが一般的ですが、雪不足のため休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデまで歩き、ツアーコースではなく車道で登って行かざるを得ず、歩く距離は厳冬期の約2倍にも達します。
ザックにはこんなものも忍ばせて(笑) |
バックカントリースキーに必要なものとして、遭難時に欠かせないビーコン・スコップ・プローブは絶対に持参しなければなりません。しかし、「サミット会議」にはもう一つ絶対必要な持ち物があり、全員で分担しながら荷揚げします。もしかすると、コレが一番重い荷物かもしれません〜。
総勢10名 | 初参加のお二人 |
今日のメンバーは総勢10名、今回は初参加2名を加えての出発となります。全員スキーヤーで年によってはボーダーの方のご参加もあります。
位ヶ原山荘に向けて出発 |
今日の目的はピークハンターでもパウダー狙いでもありません。山荘での親睦を図ること。そして、山をのんびり歩くことです。しかし、重い荷物が肩にずっしりと食い込み、車道歩きが大半を占めるためかなりの長丁場となり、修行・苦行に近い一日になりそうです。それでも、山荘での「サミット」という楽しみがあり、みんなで登る楽しさも加われば、登る辛さも半減するでしょう。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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