ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版
Vol.8(2024/10/26) @
9月上旬よりお届けしてきたノリクラ雪渓カレンダー紅葉版ですが、今シーズンの掲載は今回が最終号になります。例年であれば、10月最終週になると乗鞍高原内の紅葉もほぼ終了の状態になりますが、今年は1週間以上遅れているため、見頃が続いている状態です。ただ、細かく見ると、単に時期が遅いだけでないことがわかります。
GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)
県道乗鞍岳線のカーブ番号とバス停だけの地図も用意しております。
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★見頃(例年の見頃:10月中〜下旬)★
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昨年第3週の観光センター周辺 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
今回の観光センター周辺 |
こちらは観光センター周辺の様子。右の画像が今回のもので、見頃と言えば見頃ですが、この画像の中だけでも、ピークを過ぎつつある部分と、まだ青い部分あるにも関わらず落葉が進んでいる所もあって、進み具合がまだらになっています。
昨年の画像はちょうど見頃を迎えた段階のものとなり、全体的に紅葉が進んでいます。なお、この画像は10月第3週の様子になりますので、今回よりも1週間早いタイミングのものです。なお、これからご覧いただく昨年の画像は、今回よりも1週間早い状態のもので、概ね、同じ紅葉状態となっています。そのため、全体的にみて昨年より1週間遅いことがわかります。
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昨年第3週の観光センター周辺 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
今回の観光センター周辺 |
こちらは昨年と比べて、色合いがやや進んでいます。撮影場所が若干異なりますので、地表近くの木の種類が異なりますが、今年は白樺は終わりに近い状態になっています。
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昨年第3週の鈴蘭橋 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
今回の鈴蘭橋 |
こちらは鈴蘭橋。左側は昨年で右側は今回の様子。ほぼ同レベルの色づきですが、上部では落葉が進んでいることがわかります。昨年画像は今年より1週間早い時期となりますので、今年の色づきは1週間遅いことになります。
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善五郎の滝遊歩道 |
こちらは善五郎の滝遊歩道。ミズナラの森が続いています。
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昨年第3週の善五郎の滝遊歩道 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
昨年よりもやや落葉が進んでいますが、1週間のズレがありますので、昨年よりも色づきが遅い状態です。
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夜泣峠 |
こちらは夜泣峠。
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昨年第3週の夜泣峠 2023ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
今回の夜泣峠 |
夜泣峠から望む紅葉、乗鞍高原内で全体を俯瞰して見られる箇所があまりありませんが、このようにしてみると、乗鞍高原全体がミズナラの紅葉に包まれていることがわかります。先ほどの善五郎の滝遊歩道のミズナラの森を上から見ている状態で、紅葉の雲海の上を歩いているような雰囲気を楽しむことができる場所です。
昨年と比べて、色づきがまだ浅く、昨年よりも1週間以上も遅いことがわかります。
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昨年第3週の暇村〜三本滝間 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
今回の休暇村〜三本滝間 |
休暇村〜三本滝に向かう沿道のカラマツは色づきがはっきりしてきました。色合い的にほぼ同じ状態ですので、昨年より1週間遅い状態です。もう少し発色が進むと見事なゴールデンオレンジの発色が楽しめます。
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一ノ瀬の大カエデ |
こちらは一ノ瀬の大カエデ。
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先週の一ノ瀬の大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.7(2024/10/19) A |
今回の一ノ瀬の大カエデ |
先週と比べて、緑色が抜けて色づきがはっきりしてきたことがわかります。ただ、今週の段階でも、まだ緑色が抜けきってなく、ピークの発色とは言えない状態です。
2023年の推移 | ||
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昨年10月第2週の一ノ瀬の大カエデ 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.7(2023/10/14) A |
昨年10月第3週の一ノ瀬の大カエデ 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
こちらは昨年の様子。10月第2週(画像左)と第3週(画像右)で、今年よりも1週間早い段階のものになりますので、今年は昨年よりも1週間遅いことがわかります。
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昨年10月第3週の一ノ瀬の大カエデ 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
今回の一ノ瀬の大カエデ |
色づきが遅いことはこれまでにも申し上げておりますが、それ以外にも違いがあります。昨年の画像と比べると、大カエデのバックにあるミズナラの紅葉は、昨年より1週間以上遅いものの、もう少し標高の高い部分になると、昨年はまだ落葉しきっていない状態ですが、今年は完全に落葉しています。(画像では剣ヶ峰の下あたりの部分)
前述の鈴蘭橋の部分でも同じような傾向を占めていますが、標高や木の種類によって、例年とは異なった状態を示していることがわかります。
過去5年間のピーク状態の大カエデ − 年々、葉の量が減少している |
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2020年の一ノ瀬の大カエデ 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(Vol.25 2020/10/24・25) B |
2021年の一ノ瀬の大カエデ 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.9(2021/10/30) A |
2022年の一ノ瀬の大カエデ 速報2022/10/19 |
2023年の一ノ瀬の大カエデ 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2023/10/21) @ |
2023年の一ノ瀬の大カエデ (今回) |
こちらは過去5年間のほぼピーク状態となった大カエデです。年によっては若干ピークを過ぎ、落葉が始まっているものもありますが、年々、葉の量が減少していることがわかります。近年は幹の真下には立ち入ることができないようになっていますが、観光資源という観点で見た場合、保護が必要なのかもしれません。
2022年の推移 | ||||
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10月15日(土)の 一の瀬大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.7(2022/10/15) B |
10月19日(水)の 一の瀬の大カエデ 速報2022/10/19 |
10月22日(土)の 一の瀬の大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.8(2022/10/22・24) @ |
こちらは昨年の様子。赤くなり始めたら、数日後にはピークに達し、さらにその数日後には落葉が始まっています。見頃がかなり短かい状態でした。
2021年の推移 | ||||
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@ 10月16日の 一の瀬大カエデ 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.7(2021/10/16) @ |
A 10月23日の 一の瀬大カエデ 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.8(2021/10/19〜24) B |
B 10月30日の 一の瀬大カエデ 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.9(2021/10/30) A |
こちらは2021年の様子。今年は中央の画像と同じくらいの状態ですので(画像A)、全体が赤く染まるまで1週間程度となります(画像B)。
2020年の推移 | ||||||
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@ 10月10日の 一ノ瀬大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(Vol.23 2020/10/10) A |
A 10月17日の 一ノ瀬大カエデ 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(Vol.24 2020/10/17) @ |
B 10月21日の 一ノ瀬大カエデ 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(Vol.24 2020/10/17) @ |
C 10月24日の 一ノ瀬大カエデ 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(Vol.25 2020/10/24・25) B |
こちらは2020年の様子。今年より1週間ほど早い推移ですが、部分的に赤くなってきたら(画像@)、1週間ほどで全体が赤くなり(画像A、その数日後にはピークの状態(画像B)となっています。
【まとめ】
昨年より1週間程、遅い状態ですが、一様に遅い状態ではなく、木の種類や場所によって、昨年と異なる部分がかなり多いことがわかります。また、一の瀬大カエデは年々葉が少なくなる傾向を見せている点が気がかりです。
今シーズンのノリクラ雪渓カレンダー紅葉版は今回で終了となります。
乗鞍スカイライン、及び、県道乗鞍岳線は、11月より冬季閉鎖となり、グリーンシーズンは終了となります。なお、ウインターシーズンは、スキー場より上部のバックカントリー(ツアーコース)の様子を、12月中下旬より速報にてお届けする予定です。
12月からのウインターシーズンはスキー場のオープンと同時に開幕となります。これまでツイッター等でお伝えしてきた通り、今シーズンはスキー場の運営継続が危ぶまれた状態でしたが、現運営会社から地元有志への無償譲渡と、地元や一般市民をはじめとした各方面からの支援金の応援により、今シーズンの営業ができる見込みとなっております。ただ、赤字続きの現状を一気に解消できる運営体制に変革することはなかなか難しいものと考えられ、全く予断を許さない状況がこれまで以上に求められます。また、利用者への負担増も予想されますが、観光資源を守ることは地元だけでなく、遠方からお越しの方も同じように取り組むべき時代なのかもしれません。
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