ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2006/05/28) D
【剣ヶ峰〜蚕玉岳】
剣ヶ峰〜蚕玉岳 |
剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)の稜線は、先週と比べて高さで1メートル以上雪解けしています。
右の画像のように、稜線部分の剣ヶ峰寄りのところで、一部、雪がなくなっている部分が見えます。昨年、このような状態になったのは2週間ほど後です。
五里霧中 |
このときの視界は30メートル前後。自分がどこを滑っているのかさえわからないほどです。ただ、右の画像の大きな岩の手前にある、小さな岩は先週の段階で、頭が少し出ている程度でしたので、高さで50センチ〜1メートルほど雪解けしたことがわかります。
スピードに乗らない雪質 |
バーン表面の凹凸はほとんどなく、まだ、きれいなフラットバーンですが、黄砂の影響か、雪面がかなり汚い状態で、スピードに乗らない雪質です。この付近は急斜面ですので、それほど影響はありませんが、下部に行くと、ブレーキのかかったような状態になってしまいます。
急斜面から緩斜面に移り、沢筋が一番細くなるところ |
緩斜面に差し掛かり、ようやく、視界が効き始めます |
左の画像は、稜線から、全体の3分の1程度まで滑り降り、画像は急斜面から緩斜面に移る部分で、沢筋が一番細くなるところです。ご覧のように、まだ、十分な幅があります。
そして、そこを通り抜けて、広い緩斜面に差し掛かると、ようやく、視界が効き始めます。雪渓の右側を一列になって登っている方々がいらっしゃいます。
三本滝から3時間のハイク |
先週は稜線や剣ヶ峰を目指してお越しになるツアーがたくさんいましたが、今回は大雪渓を訪れるスキーヤー・ボーダーはほとんどない中、これだけの集団で登ってくると、霧の中でも目立ちますね。
少しお話を聞くと、三本滝から剣ヶ峰を目指し、ここまで3時間ほどでお越しになったとのことです。ただ、三本滝のゲレンデ周辺はもう雪はないとのことです。今回は、当WebSiteで雪の状態をチェックしてお越しになったとのことで、これかも、是非、ご覧くださいますようお願いいたします。
全景 |
県道との合流地点付近まで滑り降りると、全景を見渡せるようになります。先週までは、急斜面から緩斜面に移る付近で、沢筋が一番細くなっているところから、左方向へルートを変更すると大雪渓エリアに出ることができますが、今週に入り、この部分が途切れ始めています。
もちろん、いつもお伝えしている県道までストレートに滑るコースは、まだ、しばらくは滑走できると思います。
今週は除雪されました。 | 積雪は約3.5メートル |
県道乗鞍岳線との合流です。先週はすぐ手前までしか除雪されていませんでしたが、今週は大雪渓駐車場の先まで除雪が進んでいます。右の画像のように、合流地点の積雪は3.5メートルほど。昨年は3メートル、2004年は80センチ、2003年は2.5メートルでした。
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