ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2006/06/24)
〜 あとがき 「ノリクラで働く人」 A 〜 

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(Update:2006/06/29)

 

【肩の小屋】

肩の小屋

今日は肩の小屋オープン初日。梅雨の間の中休みにしてはもったいないほどの晴天。テレビの天気予報ではこのような天気の場合は、大抵、「洗濯日和」などといった言い回しを必ずします。

 

布団干し

時刻は10時前。朝の仕事もひと段落し、気温が上がってきた頃を見計らい、今日は宿泊客用の布団を干します。

 

屋根に上げた布団を、それぞれのスタッフが手分けして、屋根一面に並べていきます。

 

強い日差しで素足では南側は歩けません

時刻は10時まえですが、この日は肌に突き刺さって痛いほどの強い日差し。屋根の上は滑りやすいので、裸足になる必要がありますが、熱くて南側の屋根を歩くことができないほどです。

 

日当たりの良い南側に並べます 合計60枚

照りつける太陽に温められた南側の屋根に布団を並べていきます。単純な作業といえばそれまでですが、寒暖の変化の激しい高山では、うかうかしていると、日差しがあっても、冷え込んでくると、干した布団が逆に冷たくなるため、干し始めるタイミングと、取り込むタイミングが、枚数が多いだけに気を使います。

今日干した布団は60枚。肩の小屋には全部で180人分(上下で360枚)の布団があり、これからハイシーズンに向けて、天候を見ながら干していくとのことです。これからの天候具合と残りの枚数を勘案すると、なかなか、思うようにはかどらない作業であることがわかります。

並べた布団を前に団欒しながらしばし休憩...

 

特等席 ボーっとする瞬間が大切

今日は上層の筋状の雲に覆われた秋空のような青空。秋でもこんなきれいな天気に恵まれることはあまりないのに、この時期にこんなにすばらしい天気にめぐり合得る機会は、めったにありません。屋根の上の特等席で、乗鞍の主峰を眺められるのも山小屋生活の特権でしょう。すぐ下の庭からも同じ風景が見られますが、すべてのものが屋根の上からだと、ちょっとよく見えるのは気のせいでしょうか??

 

風景に溶け込む瞬間...

忙しく働くときもあれば、風景に溶け込んでボーっとするのも山小屋生活の一部なのかもしれません。高山植物や鳥・虫など小さなもののちょっとした変化や、雲の流れや風や霧の雰囲気などの変化を敏感に感じ取り、そんな変化に楽しさを覚えることも大切なのかもしれません。

 

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