ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2006/07/22) F

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8

(Update:2006/07/27)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部右側のクレパス

高さ3メートル

雪渓上部右側のクレパスは、先週とほとんど変わっていない状態です。左の画像でお分かりのように、クレパスの右端では雪解けが終了していますので、その周辺部分の積雪もそれほど多くなく、クレパスの開口がこれ以上進行していないようです。右の画像は上側のクレパスで高さは3メートルほど。先週と変わりありません。

 

雪渓上部右側 上端部分

雪渓上部右側の上端は先週と比べて、70センチほどの雪解けです。先週は昨年より1〜2週間ほど遅い雪解けでしたが、今週は昨年より1週間程度遅い雪解けの状態です。

 

上端から

先週は、雪渓中段付近から、石碑の岩の付近まで、ほとんど何もありませんでしたが、今週に入って、雪渓中段付近に鉄砲水で土砂が噴出し、その跡や周辺の岩が頭を出してきて、雪渓上部から下部に下りるコースが左右分断されようとしています。昨年と比べて2〜3週間ほど遅い雪解けです。

 

雪渓上部を左右に分ける峰 雪渓上部左側

雪渓上部を左右に分ける峰は長さが100メートル近くまで伸び、昨年と比べて1〜2週間ほど遅い雪解けの状態です。雪渓上部左側は、他のエリアで滑走できるため、訪れる人は、まだそれほど多くありません。雪渓上部左側が雪が最後まで残るエリアですので、十分な積雪量があります。

 

【肩の小屋】

肩の小屋方面 大雪渓方面

肩の小屋周辺はご覧のようにだいぶ雪解けが進んでいます。先週は濃霧でほとんど視界がありませんでしたので、比較することはできませんが、昨年と比べて1週間ほど遅い雪解けの状況です。

 

先週はこの付近まで積雪がありました

ご覧のように、一部雪が残っている箇所があります。先週は登山道付近まで積雪があったことがわかります。かなりの勢いで雪解けしています。

 

登山道は雪渓中段まで雪解けが完了しています

この雪解けにより、肩の小屋から雪渓中段まで完全に雪解けが終了しています。雪渓との高低差は場所によって3メートル近くにまでなっています。

今回は久々に一日中晴れ間に恵まれました。ただ、梅雨明けはまだ先のようで、雨具が手放せません。冒頭でも申し上げましたが、大雨により、乗鞍上高地地域は道路の通行止めなど、一時、身動きの取れない状況でした。昨年は7月始めに国道158号線で大規模な土砂崩れがあり、1ヶ月近く松本と高山の行き来ができない状況が続くなど、大雨による影響を常に受けやすい地域でもあります。

今回、おしらせのコーナーに掲載した、乗鞍上高地地域の大雨関連の交通情報について、週末にノリクラに出かけられるかどうか心配でしたが、迅速に情報が入手できて助かったとか、地元にいても知らない情報があり、助かったなどと、メールなどでお寄せ下さいました。

今後も、大雪渓だけでなく、乗鞍関連の情報をできる限り、ご提供できるよう行っていきます。また、逆に情報がありましたら、些細なことでもかまいませんので、ぜひ、お寄せください。お待ちしております。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2005/07/24

三連休最終日に梅雨明けした昨年は、夕方になれば、夕立にも見舞われ、本格的な夏空にシフトしています。その分雪解けのスピードも上がり、メインの滑走エリアは雪渓上部に移行し始めました。

→あとがきに続きます

 

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会