ノリクラ 雪渓カレンダー<最終号>
Vol.25(2017/10/28) B
【三本滝ゲート、連日通行止め】
三本滝ゲート | 23日からの降雪で連日通行止め |
観光センターから7km先の三本滝ゲート。23日からの降雪で連日通行止めが続いています。
11月〜6月までは冬季閉鎖に |
11月から翌年6月末までは冬季閉鎖となります。今後、路面凍結積雪がなくなって通行可能な状態になったとしても、11月以降は通行止め解除となることはありません。
三本滝ゲート警備員の方々 |
こちらは三本滝ゲートの警備員の方々。7月からの4ヶ月間、7月から9月まではご来光バスがあるため、夜明け前の2時には道路パトロールを実施しなければなりません。ツライツライといいながらも4ヶ月が過ぎた今は、ちょっと寂しい気分になるものです。
また、来年お会いできることを楽しみにしております。
位ヶ原山荘より上部は積雪凍結(提供画像) |
そして、この時期は雪の中を道路パトロール。今日の雨で位ヶ原山荘まではほとんど雪解けしたものの、それより上部は路面が凍り付いていて、多少の雨では全く溶ける気配がなく、アイスバーン状態を慎重に運転してパトロールを行っているようです(上は提供画像)。
おそらく、除雪してまで通行止め解除を実施することはないと思われますので、このまま冬季閉鎖に入る確率が高いと考えられます。(10月31日まで積雪通行止めが続き、11月1日より冬季閉鎖となりました。)
かもしかゲレンデ − ボランティアの手による草刈、来るスキーシーズンに備えて |
さて、毎年10月末にボランティアの方々の手で、かもしかゲレンデの草刈り作業が行われます。もう完全に秋の風物詩になっています。
カラマツが黄色くなり、植生分布がよくわかる |
かもしかゲレンデから望む乗鞍高原方面の紅葉。ダケカンバ・シラカバなどの落葉樹の紅葉はすでに終わり、ここで色づいているのは針葉樹の中では珍しく紅葉するカラマツ。夏場は他の針葉樹と変わらない色合いですが、このように紅葉がピークを迎えると、カラマツの分布状況がよくわかります。カラマツは戦前の植林により植えられていますので、まだらに分布せずに人工的な幾何学模様になっているのが特徴的です。
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★
観光センター周辺 |
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。
<紅葉関連情報> |
今回の観光センター前駐車場 |
昨年の観光センター前駐車場 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2015/10/24〜25) F |
昨年の観光センター前駐車場 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2016/10/29〜30) D |
先週よりも色合いが濃くなり、乗鞍高原では紅葉の見頃が続いています。2016年は例年よりも紅葉が遅かった年ですが、それでもすでに落葉が始まっていて、今年はそれよりさらに遅いことがわかります。
落葉が目立ち、見頃はあと1週間程度 |
細かく見ると、今年も落葉が目立ってきましたので、標高の高い鈴蘭地区などは、あと1週間程度と見頃が続くと思われ、標高の低いエリア(番所・宮の原・中平地区など)では、1〜2週間程度続くと思います。
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昨年の鈴蘭橋 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25<最終号>(2016/10/29〜30) @ |
今回の鈴蘭橋 |
鈴蘭橋付近も紅葉が見頃となっています。山頂方面には白い頂が確認でき、晴れていれば三段紅葉となります。台風一過にはそんな風景が見られるのではないでしょうか?
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先週の一の瀬大カエデ 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2016/10/29〜30) D |
今回の一の瀬大カエデ |
一の瀬大カエデは大半が落葉しました。今年は完全な真紅になる前に落葉が始まり、ピークは10月14〜17日あたりだった模様です。
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先週の善五郎の滝遊歩道 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2017/10/21) C |
今回の善五郎の滝遊歩道 |
ピークの色合いを待たずに落葉が始まってしまったのは一の瀬大カエデだけではなく、善五郎の滝遊歩道のミズナラも同じ傾向で、まだ青い部分が残っているにも関わらず、先週あたりから落葉が目立つ状況で、ボリューム感のやや乏しい紅葉となってしまいました。
ノリクラの紅葉は大雪渓・位ヶ原から始まって、乗鞍高原のカラマツの紅葉をもって終了となります。
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昨年の休暇村〜三本滝間のカラマツ 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25<最終号>(2016/10/29〜30) @ |
今回の休暇村〜三本滝間のカラマツ |
乗鞍高原のカラマツの紅葉は、ほぼ昨年と同じレベルに色づきが見られます。
乗鞍高原ではありませんが、上高地乗鞍スーパー林道の蛭窪トンネルを過ぎて白骨温泉へ下る周辺はカラマツ林に包まれ、山全体が黄色の燃え上がっています。そんなカラマツ林の先にはノリクラの峰々や十石山が白く冠雪した様子と合わせてご覧になれます。
<編集後記>
「今シーズンの連載も無事に終了できました...」
昨年のような雪不足に悩まされることなく、例年より積雪量の多い状態で始まった今シーズン。夏スキーシーズンにはほぼ例年並みの積雪量に現象したものの、10月末までしっかり積雪が残る状態でシーズンを終えることができました。天候も極端に悪い日が少なく、台風シーズンの9月は天候に悩まされることがあまりなかったものの、10月下旬になって二つも上陸・接近し、台風一過のまとまった降雪で通行止めが1週間以上も続いたまま、冬季閉鎖を迎えてシーズンが終わってしまいました。
いささか尻切れトンボになってしまったものの、このようにして季節が進んでいくものだと認識しなければいけないのでしょう。
ノリクラ雪渓カレンダーの連載は3月下旬から始まり、今回で今シーズンの掲載を終了いたします。今年一年を次のページであとがきとしてまとめてあります。最後までぜひご覧ください。それでは、今後とも乗鞍大雪渓WebSiteをご愛読下さいますようお願いいたします。( → 【あとがき −今シーズンを振り返って】 )
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