ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2019/07/20) C

 

 

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(Update:2019/07/25)

 

【畳平お花畑】

畳平 観光バス

こちらはシャトルバス終点の畳平。バスターミナルの南側にお花畑があります。例年7月上旬から8月上旬までの約1ヶ月間、高山植物が見頃を迎えます。花の時期になるとバスツアーの数も増えてきています。

 

お花畑 −7月上旬から8月上旬が見頃

こちらがお花畑。遊歩道を進むと周回コースとなっていて、お概ね30分程度で回ることが可能です。高山植物は雪解けとともに開花が進み。畳平の雪解けは遊歩道の奥から手前に進んできますので、奥の方から順番に咲き始めます。

 

先週の入口付近 − ハクサンイチゲ一色
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2019/07/13) C
今回の入口付近
ハクサンイチゲに加えてミヤマクロユリが一斉に咲く

こちらは入口付近。入口付近は最も雪解けが遅いのですが、ハクサンイチゲが先週満開となり、今週はミヤマクロユリが満開となり、両方を同時に楽しむことができる状態になっています。ハクサンイチゲは昨年よりも2週間ほど遅く、例年より1週間ほど早い状態でしたが、ミヤマクロユリも同様に昨年より2週間遅く、例年より1週間早い状態です。

 

ハクサンイチゲ − 一部で枯れ始める コイワカガミ

先週満開を迎えたハクサンイチゲは、一部で枯れ始めたものが見られます。また、コイワカガミは先週よりもさらに数が増えてきました。

 

そして、遊歩道を進むと...

ハクサンイチゲはまだ満開

こちらのハクサンイチゲはまだ満開がつづいています。

 

ミヤマキンポウゲ ミヤマキンバイ

そのほかミヤマキンポウゲやミヤマキンバイも数が多くなってきました。

 

遊歩道を一番奥では...

ハクサンイチゲよりもミヤマクロユリが優勢に

入口付近と同様、ハクサンイチゲよりもミヤマクロユリが優勢になっている場所もあるくらいミヤマクロユリが一斉に咲き始めました。昨年よりも2〜3週間遅い状態ですが、ほぼ例年並みです。

 

鶴ヶ池周辺

さて、畳平お花畑は数多くの高山植物を見られますが、雪解けとともに咲く高山植物がメインとなっています。そのため、岩場や砂礫地に咲く高山植物はあまりありません。そのため、残念ながら、高山植物の女王といわれるコマクサはお花畑では見られません。

コマクサは砂礫地に分布し、鶴ヶ池周辺で多くみられます。

 

どちらがコマクサでしょう?

どちらがコマクサかお分かりですか?図鑑など見ても初めて見る方には区別がつかないと思います。実際、パンフレットを片手に畳平お花畑をまわる観光客も別の高山植物を指さして「コマクサだよ〜!」とおっしゃっている様子が数多くあり、それだけ間違えやすいということですね。

コマクサ(駒草)というように馬の形をしていることが名前の由来で、馬の頭のような形状からこのように名づけられています。したがって正解は右の画像です。

また、左の画像の高山植物ですが、コマクサはパセリのような葉っぱなのに対し、左の高山植物は光沢のある丸い葉っぱが特徴で、岩場の中にピカピカ光る葉っぱという由来から、イワカガミ(岩鏡)と呼ばれています。かがんでいるような花の姿が由来ではありません。

 

<編集後記>

「ご来光バス」

今年も先週からご来光バスの運行が始まりました。バスで最も高いところから日の出を拝むことができることが人気で、運行期間は7月の海の日三連休から9月の敬老の日三連休までの模様で、今年は岐阜県側・長野県側の両方とも7月13日(土)9月16日(月)まで運行されます。

バスを降りて標高2772メートルの大黒岳山頂へ登るのがオススメ。ご来光を望む東側はもちろんのこと、北側にも開けているため穂高連峰が朝焼けに染まる様子も楽しむことができます。ご来光が始まる30分前くらいから朝焼けが始まり、空に雲がたなびいている時は、空全体が錦のように赤く染まり、ある意味ご来光そのものよりも見ごたえがあります。

そして、ご来光が始まった後も、まだまだ立ち去ってはいけません。その時の気象条件によりますが、雲海が山麓や周囲の低い山々を埋め尽くしているような日は、モクモクとした雲海に朝日が差し込んで躍動感あふれるダイナミックな光景が広がります。

朝焼け→ご来光→雲海の輝きへとその変化を十二分に楽しんでも、ご来光バスの下山時刻に間に合いますので、天候を見ながらぜひともご来光バスに足を運んでみてはいかがでしょうか?

【参考】 昨年のご来光バスの様子 → 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2018/07/14) @【今シーズンのご来光バス運行が始まる】


 


 

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