ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2019/08/10) @
山の日を含む三連休を迎えました。例年、この三連休からお盆期間を含めた1週間ほどが最もにぎわいます。今回の山の日三連休は連日良い天気に恵まれ、山の日の8月11日(日)は連休中日ということもあり、自転車入山数は576台に達しました。これまで過去最高だった2017年8月13日の419台を大きく上回る記録です。また、シャトルバスも8月11日に今期一番の混雑でした。
それでは、今回もいつものように観光センターを出発して沿道の風景やヒルクライム・夏スキーなどのアクティビティーの様子。そして、高山植物の開花状況をお伝えいたします。
【8月10日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
朝6時の観光センター前駐車場。ご覧のとおり雲一つない快晴の朝を迎えています。気温は16℃とそれほど高くなく、まだ暑さはありません。
シャトルバス始発便 | 久しぶりにお会いしたベテラン運転手さん |
こちらはシャトルバス始発便。今日は2台運行でやはりこちらも思ったほどの混雑はありません。そして、始発便の運転手さんは超ベテランのこちらの方。「最近はお盆やゴールデンウィークなどの繁忙期しか出てくる機会がなくて...」とのこと。かつては雪壁が道路にせり出しバスの幅ギリギリを行く春山バスの試運転などでは必ず担当されていました。
まだ空きスペースが − 連休初日は出足が若干遅い | 満車時は警備員の誘導で別の駐車場へ |
この時点で駐車台数は110台で3分の2程度の埋まり具合で、三連休初日は若干出足が遅い傾向が見られます。それでも、8時30分には満車になりました。周辺にはまだ駐車場がありますが、それもいっぱいになった場合は、2km先にある鈴蘭橋駐車場をご利用下さい。その際は観光センター前駐車場の警備員の誘導にしたがって下さい。
なお、翌日8月11日(日)は、5時30分には満車になり、今シーズン一番の混雑となりました。おそらく、この三連休からお盆休みが続く15日(木)までは、観光センター前駐車場は朝の早い段階で満車になると予測されます。
ヒルクライムの準備 | ノリクラにハマってしまって.. |
今日はシャトルバスで山頂方面に向かう観光客の方よりもヒルクライムにお越しになった方のほうがいつもより多い模様で、駐車場では自転車の準備風景があちこちで見られました。「いや〜仲間から一度ノリクラに行った方がいいよって言われて、それがきっかけでハマってしまったんですよ。」とおっしゃるこちらの方。単に坂を登るだけではなく、そこに絶景というプラスアルファがあるからノリクラにハマってしまうんですね。
6時の開門と同時に多くの自転車が |
自転車で森林限界を超えた山岳地帯に行けるのはノリクラ以外にはほとんどありません。今日は三本滝ゲートが開門される6時前に出発される方が数多くいらっしゃいました。全日本マウンテンサイクリンin乗鞍に出場される選手はトレーニングのため、1日に2〜3本ほどのヒルクライムをこなします。
【大雪渓までの沿道の風景、ヒルクライム】
三本滝ゲート − この先マイカー規制 |
それでは大雪渓に向かう沿道の風景をご覧下さい。こちらは観光センターから約7km先にある三本滝ゲート。マイカー規制はここから始まります。
自転車安全対策に向けた募金が始まる | 自転車の方 − 募金にご協力を (乗鞍自動車利用適正化連絡協議会) |
三本滝ゲートでは自転車を利用される方に向けた募金が始まりました。近年、自転車の利用台数が著しく増加し、通行車両との接触事故が発生していて、自転車を利用する皆様の安全を確保するため、看板などの安全対策の整備を進める必要があり、乗鞍岳自動車利用適正化連絡協議会が募金を実施した模様です。募金箱は三本滝ゲートの下山側にありますので、お帰りの際にご協力していただければ幸いです。
かもしかゲレンデより | 水墨画のようなロケーション |
三本滝ゲートからかもしかゲレンデを登るとご覧のようなロケーションの光景が広がります。ここに自転車を止めて写真をとるヒルクライマーもたくさんいらっしゃいます。いつもなモクモクとした夏雲が湧き出すところですが、今日は秋のような筋状の雲が流れ、遠景の山々が水墨画のように広がります。標高はまだ1800メートル程度ですが、この標高でも済んだ空が広がっていて、空の青さが平地よりも濃いことが一目でわかります。
ノリクラの青空は、写真写りの良い青空 |
空の青さが濃いのは標高の高さに影響していますが、ノリクラは本当に「写真写りの良い青空」なんです。
位ヶ原山荘 | 湧き水 |
標高2350メートルの位ヶ原山荘。山荘脇には登山者やヒルクライマーのために湧き水が引かれています。ノリクラを登る方の中には、補給をしないですむようにボトルをダブルでセットされていますが、こちらで補給しながら登ることも可能です。(自然の湧き水のため、飲用は各自で判断してください)。
7月は天気が悪くWebSiteを見ながらヤキモキしてました |
山荘でお会いしたこちらのお二人。当WebSiteの常連の方で、「7月中は天気が悪くて、いつになったらノリクラに来られるか、WebSiteを見ながらヤキモキしていたんですよ!]とのこと。久々のノリクラでしかも雲一つない快晴に恵まれて上機嫌!
ノリクラの風景に溶け込むヒルクライム |
「ノリクラで撮った写真は毎年年賀状にしているんだ〜!」。確かにこんな綺麗な風景でのヒルクライムはなかなかできません。ノリクラの風景に溶け込むヒルクライムを一度でも体験してしまうと、その魅力にハマってしまうのも致し方ないところ...
夏山は朝一番から行動開始がオススメ |
今日はお昼すぎても晴天にめぐまれましたが、夏山は朝は天気の良くても、時間がたつにつれて山麓から雲が沸いて天候が悪化し、場合によっては午後から雷雨ということもあります。日によって異なりますが、このような晴天は10時頃までのことが多いため、朝一番から行動開始することをオススメします。
今日は秋のような澄んだ青空 |
そして、モクモクとした夏雲が浮かんで夏空らしい風景になるのがこの時期なんですが、今日は秋のような澄んだ空が広がっています。この時期に遠景の山々がここまでくっきり見られるのは珍しいことでしょう。
山頂・大雪渓を一望できるオススメの場所 (3号カーブ付近) |
ここまで来る道程が長かったんですよ〜 |
「ここまで来る道程が長かったんですよ〜」と、おっしゃるこちらの方。ヒルクライムにあちこちに連れて来てもらい、ようやくノリクラというステージに立つことができたとのこと。ノリクラデビューがこんなに良い天気に恵まれたことは最高の想い出になることは間違いなし!ヒルクライムでノリクラにお越しになったのなら、ぜひともこの風景をしっかり目に焼き付けてください。山頂方面をバッチリ見られるこの風景はオススメです。(撮影場所は大雪渓の先にある3号カーブ付近です→ ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版でご確認ください))
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