ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2007/10/20〜21) G

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(Update:2007/10/25)

 

【雪渓上部 − パウダーを喰う】

雪渓上部全景

雪渓上部ももちろん白一面の世界が広がります。ただ、滑走できるのは雪渓上部左側のみであることには変わりありません。

 

雪渓上部左側 − 蚕玉岳・朝日岳から続く斜面が滑走できる

雪渓上部左側は全体的に大きさにそれほどの変化はありません。ご覧のとおり、雪渓の南寄り部分の上方の蚕玉岳や朝日岳の山肌にはある程度の積雪があって滑走できそうです。

 

雪渓北寄り下端より − 岩の出方が先週とあまり変わりません 雪渓下端は落書き付近は30〜40センチの積雪

こちらはモーグルコースのあった雪渓北寄り部分。左の画像を見ると岩の頭の出方とさほど状況に変化がありません。この1週間の融雪量と19日と20日の降雪量がほぼ同じくらいだったと考えられます。吹き溜まりの箇所と雪渓表面では積雪量が異なりますが、右の画像の落書きの岩では30〜40センチ程度の積雪となっています。

 

 

雪渓南寄り部分

モーグルバーンのあった北寄り部分も滑走できないことはありませんが、南寄りの部分の方はもともと滑走可能な状態の上に新雪が積もっていますので、問題なく滑走できます。

 

雪渓の下端部分がわからないほどの積雪

雪渓の下端付近は若干積雪量が多く、はっきりと下端の位置がわからないほどの積雪となっています。

 

雪渓表面ではウェーブが隠れる程度まで積雪 先週フラットに整地した箇所は本当に真っ平

先週の段階では、フラットに整地した部分以外はひどいウェーブ状態でしたが、そのウェーブが何とか隠れる程度の積雪となっています。雪渓上は吹き溜まりよりも雪付きが悪いものの、それでも30センチ程度の積雪となっています。右の画像は先週フラットに整地した箇所で、ここに関しては本当に真っ平な状態になっています。

 

朝日岳からの斜面が雪渓につながっています 雪煙が表面を流れる − 完全に真冬の光景

南寄りの雪渓の上部は朝日岳に続き、春先は朝日岳〜蚕玉岳の稜線から滑り降りてくるルートになっています。この部分は完全な砂地で凹凸がないため、若干の積雪できれいなフラットバーンとなり、雪渓部分からさらに上へと登って行きます。

山頂から山麓にかけて吹き抜ける風に雪煙がバーン表面を流れ、完全に真冬の状態です。

 

上端まで登り詰めていよいよ滑走開始。上端から雪渓の下端までの距離は110メートル。

 

極上のパウダー

何も申し上げなくても画像をご覧くださればそれだけでバーン状態はお分かりになるでしょう。おそらくトップシーズンのスキー場でもこれほどのパウダーにありつけることは少ないかと思います。

 

一気に滑り降ります

雪渓部分に近づくと、小石や岩の頭が気になりますが、それらをうまく避けながら、雪渓を下端まで滑りきります。先週までは雪渓上端から下端に向かって滑り降りるにつれて斜度変化がありましたが、降雪でかなり均一な傾斜になり、登りきった上端部分から雪渓下端までの110メートルを目一杯滑りきることができます。

 

今日のパウダーは毎週通ったご褒美

今日も完全なプライベートゲレンデ。しかもこれだけの上質のパウダーを味わうことができたのは、今日のような日が訪れることを願いながら毎週通い詰め、ノリクラがそのご褒美を与えてくれたのでしょう。

 

斜陽に雪煙を撒き散らしながら

時刻は14時を少し回ったあたり。大雪渓はもう夕暮れの準備を始めています。今日最後の滑走は斜陽に雪煙を撒き散らしながら、忘れかけていた柔らかな足裏感覚を最後までしっかりと味わいます。

来シーズンのノリクラでもこんなシーンに出会えることを願いながら...


■ご注意■

今回の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。大雪渓は新雪が降っても急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

 

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