第12回 乗鞍天空マラソン

(2017/06/17〜18) @

 

 

(Update:2017/07/05)

 

今年で12回目の開催です。2006年の第1回大会は三本滝〜大雪渓〜三本滝の約23kmのコースから始まり、2009年の第4大会からスタートが観光センターに引き下げられて約30kmのコースとなりました。しかし、10回の節目の段階で、今後の大会のあり方などが検討され、コースをフルマラソンと同じ42kmにする案が持ち上がり、今回の第12回大会より、ゴールもスタートと同じ観光センターに変更されて、42kmの全舗装路のフルコースと、未舗装区間(ゲレンデ区間)を一部含む35kmの二つのコースで行われる形態に変更されました。

従来の30kmコースでもかなり過酷なものですが、それを上回るレベルとなり、「日本で最も標高の高いフルマラソンコース」という謳い文句が今回の乗鞍天空マラソンのPRポイントになっています。そして、なんといってもこの大会の過酷さを倍増させるのが雨...過去大会の半数ほどが雨の中での開催で、「天空マラソン=雨」のイメージが定着しています。

それでは、今年の天空マラソンの様子をお伝えします。なお、第1回大会からの昨年大会までの様子は、乗鞍天空マラソン特集からご覧になれますので、今後、出場を検討されている方、過去を振り返ってご覧になりたい方はぜひともご覧ください。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月17日(土)、大会前日の受付会場】
Page-2 : 【6月18日(日)、レース当日】       【開会式】
Page-3 : 【大雪渓に向けてスタート!】
Page-4 : 【続々とランナーが駆け上がる】       【今年は例年になく高い雪の壁】       【大雪渓折り返し地点、エイドステーション】
Page-5 : 【下山開始、ゴールまで駆け抜ける】       【ゴール】       <編集後記>

●参考資料●
(コース地図) − ノリクラガイドマップ天空マラソン版、       35kmコース−トレイル区間
(表) − 【6月17日(土)〜18日(日)の大会日程】 (Page-1)
(表) − 【過去大会の天候・エントリー数】 (Page-1)
(表) − 【コース概要 − エイドステーション、区間距離・勾配、関門時間】 (Page-3)
(まとめ) − 【本大会の出場者数・完走者数・完走率・サブスリー】 (page-5)

●過去大会●
ノリクラ ヒルクライム・マラソン大会関連(乗鞍天空マラソン)

 

 

  

 

【6月17日(土)、大会前日の受付会場】

大会会場の観光センター

大会前日の6月17日(土)、会場となっている観光センター前駐車場は、ご覧のように快晴の青空が広がっています。気温は20℃と高くはないものの、肌を焦がすほどの強い日差しに、暑さでバテてしまう感じがあります。今日は選手受付が観光センターにて行われます。

乗鞍天空マラソンは、2006年から始まり、10年の節目を迎えた段階で、今後の大会について検討された結果、観光センタースタート→三本滝ゴールのこれまでの30kmコースを変更して、42.195kmのフルマラソンコースと、一部ゲレンデ内を走行する35kmコースの二つに分けられ、ゴールをスタート地点と同じ観光センターに変更しました。
いずれのコースを選んでも、従来よりも長くなり、出場する選手にとってはどちらを選ぶか究極の選択を迫られたのが本大会の大きな特徴です。

 

大会コース地図

ノリクラガイドマップ天空マラソン版
=アイコンクリックで現地画像をポップアップ表示=

コース地図は、ノリクラガイドマップ天空マラソン版 でご確認ください。地図上のエイドステーションなどにある赤丸や青丸のアイコンをクリックすると、その付近の様子がポップアップで表示されるようになっていますので、初めて参加される方には参考になるかと思います。

 

 

受付が行われる2階講堂

こちらは観光センター2階にある講堂。あわただしく会場設営が行われています。13時30分の開始時間まであと1時間。間に合うのかと心配してしまうものの、係員は全員地元の方ですから手慣れたもの...

 

ゼッケン ゼッケンには計測用のICカードが埋め込まれている

受付では、参加証と引き換えに、タイム計測用ICカードが入っているゼッケンを受け取り、参加証のTシャツを受け取って終了します。こちらのICタグは使い捨てのため、回収は行いません。

 

13時30分受付開始

そして、13時30分、大会受付が始まります。当日の受付はできませんが、代理受付は可能です。そのため、知人・友人が取りまとめて受付したり、宿泊する宿の方が変わって受付される様子も見られました。

 

今年のTシャツはこんな感じ − 「あっ、今年のTシャツはいいね〜、目標はサブフォー入り」

今年で4回目の出場。昨年までの目標は「サブスリー」でしたが、フルマラソンにコースが変わって「サブフォー入り」をとりあえずの目標に...5月から毎週のようにノリクラに通い続けて練習を重ねて明日の大会に挑みます。

ちなみに今年のTシャツについて、中身を開いた瞬間、「あっ、今年はいいね〜!」。ゼッケンナンバーもまるで希望ナンバーのごとく区切りの良い数字で、明日のレースにテンションが上がります。

 

今年はまだフルマラソン走ったことがない

今回でもう8回目の出場となりました。迷わずフルマラソンにエントリーされたものの、今年はまだ20kmしか走ったことがなくなり不安...(笑)。ただ、大雪渓まで登ることができたら、あとは何とか下れるのではないかと考えているとのこと。目標は完走あるのみです。

 

景色が良いから参加することにしました

参加賞のTシャツを受け取った後は、明日の大会当日に預ける手荷物用のビニール袋にゼッケン番号と氏名を記入いたします。当日の会場では、記入する場所が用意されていませんので、こちらで済ませておいた方が良いでしょう。

「Webの方ですか...?」と、声をかけてくださったこちらの方。「単に景色が良いから!」という単純明快な理由で、今回初めて乗鞍天空マラソンに応募されました。途中にトレイル区間があることをご存じなかった模様でちょっと不安そう...

 

すごく不安〜、でもノリクラに来るだけで癒される

さて、こちら方々は5回も出場され、明日はフルマラソンに。「すごい不安です〜」と、笑顔で答えてくださいます。乗鞍天空マラソンに出場を続ける理由について、「天候が良ければ景色は最高。都会にいるとノリクラに来るだけで癒されるんです。温泉もいいですしね!」とのこと。

「ノリクラに来るだけで癒される...」 
ノリクラに限らず、その地の魅了というのは、何も特別なものではないということが結構あるもので、言葉で説明できないノリクラの雰囲気にあこがれて魅了されるものです。

 

トレイル区間があるなんて知りませんでした!

今年もお会いすることができたこちらの方々。右のお二人はフルマラソンに出場。「だって、トレイル嫌だもん〜。自信はないけど何とかなるんじゃないかなぁ.」と、楽観的。そして、左の方は35kmコースに出場。「つい先日まで、トレイルがあるなんて知らなかった(笑)!おそらく、5kmのトレイルが終わったら足が死んでしまうのではないかと心配しています」

35kmコースに設定されているトレイルは、スキー場内のゲレンデや初級者用迂回コースが利用され、スキー場の方の話では、地面は硬く締まっていて、雨の日は川のようになるところもあるとのこと。明日は雨の心配はなさそうですが、トレイルランの場合は、足場に注意はひつようです。

 

そして、出店ブースをのぞいてみると...

 

地元の手作りバームクーヘン屋さん 地元の版パさん

地元の旅館・民宿の方の手作りバームクーヘンやパンの販売も行われ、品切れなどもあって結構な人気です。

 

シューズ選びのアドバイスを受ける

そして、フルコース・35kmコースともに、従来より、下山距離が7kmほど長くなっていることから、シューズ選びでアドバイスを受ける様子も...

 

どうしようかなぁ〜 迷ったら買うべし(笑)

魅力的な商品が多く、一度手に取ってしまうと、やはり欲しくなるもの...(笑)

 

【6月17日(土)〜6月18日(日)の大会日程】

<日時> <実施項目>
6月17日(土) 10:00〜16:00 トレイルラン(乗鞍高原内の指定コース、自由参加)
13:30〜17:00 選手受付(乗鞍観光センター)
6月18日(日) 6:30〜7:10 手荷物預かり
7:10 開会式(乗鞍観光センター)
7:30 スタート(35kmコース)
7:40 スタート(フルマラソンコース)
13:40 ゴール制限時間(観光センター)
12:00 閉会式・表彰式(乗鞍観光センター)
【参考 −エントリー期間】 2月1日(水)〜4月30日(日) 定員2000名、入金先着順で定員早期締め切りあり

こちらが大会の主な日程。本日6月17日(土)は、自由参加のトレイルランと、受付(13時30分〜17時)が行われます。

 

足切りタイムが速いから完走できるか微妙なライン

「フルマラソンに出場しますが、結構、足切りタイムが早く、私のペースだと時間内に完走ができるかどうか微妙なラインなんですよ。」と、おっしゃるこちらの方は3回目の出場です。各エイドステーションごとに関門時間が設定されていて、折り返し地点の大雪渓の関門時間は11時15分(35kmコース:3時間45分、フルマラソン:3時間35分)、ゴールの関門時間は13時50分(35kmコース:6時間20分、フルマラソン:6時間10分)です。

 

あそこまで登るんだよ。 友人にもきれいな景色を見させたくて

「あそこまで登るんだよ!」「え〜!あんなところまで...」とのやり取りを交わされるこちらの方々。5年前に出場した時の素晴らし景色が忘れられず、今回は友人を誘っての出場とのこと。明日も良い天気になりそうですから、ご一緒の方々の脳裏にもノリクラの風景がくっきりと焼き付けられることでしょう。

 

 

【過去大会の天候・エントリー数】

回数 開催日 コース 天候 エントリー数 コース変更 大会特集
第1回 2006/06/25

三本滝−大雪渓−三本滝
(23km)

くもり 330 クリック!
第2回 2007/06/24 700 クリック!
第3回 2008/06/29 大雨 冷泉小屋折り返し
第4回 2009/06/21

観光センター−大雪渓−三本滝
(30km)

1150 位ヶ原山荘折り返し クリック!
第5回 2010/06/20 1380 クリック!
第6回 2011/06/18〜19 くもり 1807 クリック!
第7回 2012/06/23〜24 1978 クリック!
第8回 2013/06/22〜23 2183 クリック!
第9回 2014/06/22〜22 2174 クリック!
第10回 2015/06/20〜21 2202 位ヶ原山荘折り返し クリック!
第11回 2016/06/18〜19 1710   クリック!

こちらは過去の大会の天候状況を示したもの。天空マラソンには雨のイメージがつきものですが、実際には雨の大会は全体の半分で、コース短縮は3回のみです。

 

トレイルラン 「明日の「フルマラソンにかなり不安〜」

今回も一の瀬牧場方面のトレイルランを楽しむイベントが開催されました。「明日のフルマラソンにかなり不安〜」と、おっしゃりながらも、このトレイルランは楽しみにされているという方は結構多い模様。

 

トレイルコースを走る

本番はなくてもいいから、このトレイルランだけで十分楽しいとおっしゃる方もいるほどの人気ぶりなんです。ちなみにこちらのトレイルコースは大会以外でも走ることが可能です。

 

明日も良い天気が続くように

明日は今日ほどの良い天候ではなく、少し雲が出る予報がありましたので、選手の皆さんにとっては走りやすい天候になるのではないかと思います。それにしても、このところ良い天気ばかりで、今年の天空マラソンは雨の心配は全くない感じです。

 

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