【速報バックナンバー 2020年8月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2020-08


 

◎ 8月

<<Back(2020-07)   Sokuhou-Index   Next(2020-09)>> 

■2020年8月30日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 

今日は乗鞍ヒルクライム大会当日、中止を惜しむ方々が押し寄せる
@ 2020/08/30 09:55
青空に夏雲が湧き立つ
(観光センター前駐車場)
A 2020/08/30 10:05
先着500名に大会オリジナル缶バッジプレゼント
(三本滝レストハウス前駐車場)

B 2020/08/30 10:55
悪魔おじさん − やっぱりこの方も来てました!
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上 3号カーブ)

C 2020/08/30 11:00
来年の大会開催を願って、多くのヒルクライマーが訪れた
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本来なら今日は乗鞍ヒルクライム大会当日。昨日にひきつづき、今日も大会中止を惜しむヒルクライマーがたくさん訪れました。なお、本日は速報掲載日ではありませんが、関係各位のご協力により、速報掲載いたします。

<観光センター>
6時の乗鞍高原の天候は、晴・気温18℃、早朝はまだ雲はなかったものの、夏雲が湧き上がり、山頂方面を覆うようになってきます。観光センター前駐車場には昨日同様、多くのヒルクライマーの姿があり、7時から9時の時間帯を中心に続々と出発する様子が見られ、9時30分の時点ですでに400台と昨日よりも多い入山が見られました。実際の大会ではクラスごとに7時から8時半頃までの時間帯を中心に出走することから、その時間に合わせて出発された方が多かった模様です。

<三本滝ゲート・大会オリジナル缶バッジのプレゼント>
三本滝ゲート近くの駐車場(三本滝レストハウス前駐車場)では、乗鞍ヒルクライム大会実行委員会が、ご来場の皆様に感謝の気持ちを込め、また次年度大会の開催実現を祈り、乗鞍エコーラインにチャレンジする坂好きの皆様に、先着500名様に心ばかりのプレゼントとして、大会オリジナル缶バッジの配布が行われました。山頂方面から下山してきた方への配布でしたが、配布時間が終了する15時には予定数にほぼ達する状況で、受け取った方々は「来年はぜひとも大会を開催してほしい」と要望する様子が見られました。

<午後からは雨、天候変化の激しい一日>
早朝は綺麗な青空が広がっていたものの、10時頃から雨が降り出し、11時から12時頃にかけて、やや激しい降り方を見せました。12時の畳平の天候は霧・気温15.5℃で、いつもよりも若干気温は低め。また、三本滝でも11時から13時にかけて雨に見舞われました。そして、山麓で降っていても、山頂方面ではやんでいたり、天候変化が激しかったようです。今日は日曜日ということもあって、大半の方は早めにスタートしたものの、雨に見舞われた方も多かった模様でした。

<自転車台数>
今日の自転車は午前477台・午後7台、合計484台でした。昨日の692台には及ばなかったもの、今シーズン2番目の記録です。

次回速報は9月5日(土)の予定です。(2020/08/30 20:15更新)

 

8月30日(日)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

 


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年8月29日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)

 今日・明日は中止となった乗鞍ヒルクライム大会実施日
大会なくても毎年来なきゃ「ノリクラの夏」が終われない!
@ 2020/08/29 06:40
今日は大勢のヒルクライマーが集まる
(観光センター前駐車場)
A 2020/08/29 09:10
やっぱり一年に一度はこの景色を
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)

B 2020/08/29 10:15
本日自転車入山数692台 − 過去最高を大きく更新!
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下 4号カーブ)

C 2020/08/29 14:40
次回は来年の大会でお会いしたいですね〜!
(県道乗鞍岳線 − 県境1号カーブ)
→その他の画像が本文内にあります。●ヒルクライム関連  ●大雪渓・畳平・紅葉情報

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は本来なら乗鞍ヒルクライム大会前日となる予定でしたが、新型コロナの影響により6月に中止が決定されました。そして、自粛ムードにより観光客の減少が続くなか、今日は多くのヒルクライマーがお越しになり、自転車入山数は692台と過去最高を記録しました。「やっぱりこの大会に出ないと、ノリクラの夏が終われない!」という選手が数多くいらっしゃった模様です。

<観光センター>
6時の観光センターの天候は雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は16℃、寒さは全くありません。観光センター前駐車場はすでに160台も埋まっていて、7時頃にはほぼ満車状態となりました。そして、シャトルバス乗場には登山者が長蛇の列をなし、始発便は5台も運行されました。そして、駐車場内ではヒルクライムに向けて自転車整備があちこちで見られ、朝一番から何台もの自転車が次々と出発して行きました。

<乗鞍高原から大雪渓へヒルクライム>

 

8月29日(土)速報 − ヒルクライム関連 (クリックで拡大)】


7時の三本滝はジリジリと日差しが肌を焦がす勢い。その勢いに負けないほどどんどん自転車が三本滝ゲートを通過して行き、ゲート開門からわずか1時間半ほどで100台も登って行きました。朝一番は雲一つなかったものの、8時頃から青空に夏雲がモクモクと湧き上がるようになって行きます。8時の位ヶ原山荘の気温はすでに20℃に達しようとしていて、ひんやりとした感覚はありません。そして、朝一番から位ヶ原山荘では休憩を取るヒルクライマーの方が多く、トレーニングモードでタイムアタックする方がほとんどなく、風景を楽しみながらのんびりとヒルクライムしている雰囲気でした。

 

筧 五郎選手 矢部 周作選手 宮下 朋子選手

お越しになる選手の中には、筧 五郎選手、矢部 周作選手、宮下 朋子選手など上位選手の姿も見られました。今年は新型コロナにより5〜6月は県外移動自粛、7月は大雨に見舞われ、実質8月からシーズンインとなりましたが、筧選手は今日で19回目とのこと!そして、矢部選手は「例年なら大会までずーとタイムを気にしながら登る必要がありますが、今日は純粋にヒルクライムを楽しむことができました。また、「あぁ〜ここでアタックかけられたなぁ」とか冷静に過去のレースを振り返えりながらることができ、本当によい一日でした」と、おっしゃっていて、いつもとは違うノリクラを楽しむことができたようです。

そして、最終的に本日の自転車入山台数は692台で、昨年2019年8月11日の山の日に記録した576台を大きく上回りました。これは今日が元々大会前日という特殊な事情が影響していると推測され、明日は大会予定日ということもあり、これをさらに更新する可能性も考えられます。

<大雪渓、夏スキー>
現在積雪が残っているのは雪渓上部左側のみで、2016年よりもさらに少なくなり、過去最少の積雪となっています。

●雪渓下部・中段 − すでに消滅しています。
●雪渓上部左側 − 唯一滑走できるエリアですが、急斜面につき、上級者のみとなっています。先週まで残っていた北寄り部分はほぼ完全になくなり、残っているのは南寄り部分のみです。大きさは先週の長さ60メートル×横91メートルから、長さ35メートル×横70メートルで昨年より1週間早い雪解けで、これまで最も雪解けが早かった2016年よりも早い状態を示しています。モーグルコース(7コブ×27メートル)とポールバーン(滑走距離30メートル)があり、最大斜度は35度もあります。まだ気温の高い日が続き、上級者であれば問題なく滑走できますが、今後、例年並みに気温が冷え込んでくると、登ることすら困難な状況となります。

<畳平>
13時の畳平の天候は曇・17℃。午後からほぼ曇となり、一時的に雨が降ったものの強い降り方ではありませんでした。畳平お花畑はミヤマアキノキリンソウ・ウサギギク・イワギキョウ・コウメバチソウなど、数多くの高山植物が咲いていますが、今後草紅葉の季節へと移り変わって行くものと思われます。また、軽食コーナーで毎日記載しているお天気カレンダーによると、今週は久しぶりに雨が降った模様です...

<紅葉情報>
今回より今シーズンの紅葉情報を始めますが、まだ、どのエリアも始まっていません。例年、大雪渓・位ヶ原は9月下旬〜10月上旬のうちの1週間程度。乗鞍高原は10月上旬から中下旬が見頃です。大雪渓・位ヶ原は長くて1週間でシーズンによっては数日程度しかない状態です。当WebSiteでは随時更新いたします。過去情報を参照しながら、時期を見定めてお越し下さい。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便が5台、8時便:5台、10時便:4台でした。自転車は午前499台・午後193台、合計692台となりました。昨年2019年8月11日の山の日に記録した576台を大きく上回り過去最高の記録を更新しました。なお、明日はさらに多くの方が入山する予測もあり、更に記録更新される可能性も考えられます。

次回速報は9月5日(土)の予定です。(2020/08/29 20:45更新)

 

8月29日(土)速報 − 大雪渓・畳平・紅葉情報 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年8月21日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)

今週は残暑が厳しく、畳平では3日間連続20℃越えの猛暑(?)でした
@ 2020/08/21 07:50
雲一つない快晴、そして暑い!
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上31号カーブ)
A 2020/08/21 08:35
森林限界を超えても空気に涼しさがない...
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘上15号カーブ)

B 2020/08/21 11:00
怪しい雲が上空を覆う
(雪渓上部左側 − 上級者のみ滑走可)

C 2020/08/21 12:50
最高気温18.9℃−連日20℃前後の猛暑(?)が続く
(畳平)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 通常、毎週土曜日にお届けしておりますが、今回は都合により一日前倒ししてお届けいたします。明日8月22日(土)の速報はお休みさせていただきます。全国的に猛暑が続く中、ノリクラも例外ではなく暑い日々が続いています。ここ数日は日差しはジリジリと暑く、森林限界を超えてもひんやりとした感覚のない状態が続き、畳平では最高気温が20℃を超えることがめったにない中、3日間も20℃越えの猛暑となりました。

<観光センター>
6時の観光センターの天候は雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は16℃、夜明け前前では肌寒さを感じる状態でしたが、日差しが肌に突き刺さるような暑さを感じさせます。平日にも関わらず、観光センター前駐車場は40台ほどがお越しになり、始発のシャトルバスは3台も運行されるほどの賑わい。ただ、密集を避けるため、シャトルバスは1台当たりの乗車人数を制限しているため、混雑というほどの状況ではありません。しっかりとした青空なんですが、山頂方面など上空はやや霞んでいる状態です。

<乗鞍高原から大雪渓へ。ヒルクライム>
日が高くなるととにかく暑い!じりじりと肌を焦がす暑さが始まります。三本滝を超えると、早朝のひんやり感が幾分残っているもののほとんど風はなく、先週のお盆よりも暑いように感じます。8時を過ぎたあたりから、上空に雲が湧き上がるようになり、あっという間に青空よりも雲の方が多い状態になってきました。

県道乗鞍岳線の沿道の木々の緑に少しずつ変化が見られるようになり、あと1ヶ月もすれば紅葉シーズンとなりますが、それに向けた準備が少しずつ始まっているようで、部分的に赤くなった木々も目立つようになってきました。なお、この時期に発色したものはすぐに枯れてしまい、紅葉が始まったわけではありませんが、鈴蘭バス停のカエデに関しては8月中下旬から紅葉が始まり、10月上旬までの約1ヶ月半にわたって、ゆっくりと紅葉が進みます。

<大雪渓、夏スキー>
9時の大雪渓の気温は21℃。山頂方面を中心に雲が足早に流れますが、青空が続いています。先週は雪渓上部右側がかろうじて残っていましたが今週は完全に消滅し、残っているのは雪渓上部左側のみです。ただ、こちらも左右に分かれてしまい、滑走できるのは左側部分のみです。

●雪渓下部・中段 − すでに消滅しています。
●雪渓上部右側 − 先週わずかに残っていましたが、完全に消滅しました。昨年より1週間早い雪解けで、2007年以降では2016年に次いで2番目に早い雪解けでした。(下記の【雪渓上部右側の積雪消滅時期】を参照)
 

【雪渓上部右側の積雪消滅時期】

2019年(→2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2019/08/31) B
2018年(→2018ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2018/09/01) B
2017年(→2017ノリクラ雪渓カレンダーVol.20(2017/09/23) A
2016年(→2016ノリクラ雪渓カレンダーVol.13(2016/08/06〜07) B
2015年は消滅せず
2014年(→2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.22(2014/10/04〜05) B
2013年は消滅せず
2012年(→2012ノリクラ雪渓カレンダーVol.19(2012/09/15〜16) B
2011年(→2011ノリクラ雪渓カレンダーシーズン Vol.18(2011/09/08〜09) C
2010年(→2010ノリクラ雪渓カレンダー  Vol.20(2010/09/25〜26) C
2009年(→2009ノリクラ雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) B
2008年(→2008ノリクラ雪渓カレンダー Vol.21(2008/10/04〜05) B
2007年(→2007ノリクラ雪渓カレンダー Vol.19(2007/09/15〜16) D


●雪渓上部左側 − 唯一滑走できるエリアですが、急斜面につき、上級者のみとなっています。雪解けに伴い、先週から左右に分かれし始めましたが、今週は完全に分断しました。
・ 右側部分 − 長さ47メートル×横39メートルで、長さに関しては昨年より1週間早い雪解け。また、下端部分と落書きの岩との距離は46メートルで、昨年と同じ長さです。雪渓の大きさ関していえば、十分滑走可能な状態ですが、岩の頭が複数出始めていて、数ターンであれば滑走できるものの、今後、さらに岩の頭が出てくることが予想されるため、新規でコブを作ってまで滑走できる状態とは言えないと思われます。
・ 左側部分 − 長さ60メートル×横91メートルありますが、滑走できるのは南寄り3分の1で、北寄り3分の2は斜度が急すぎて危険です。今日はモーグルコースが1レーン作成されていて、14コブ×50メートル(ピッチ:3.6メートル)でした。モーグルコースの南側に1〜2レーンほどのスペースがありますが、畝のような縦溝がありますので、整備が必要となります。

<畳平>
12時の畳平の天候は曇・17℃。雲が低く垂れこめるようになり、時折、上空で雷鳴が轟くようになります。山麓の乗鞍高原では一時的に雨が降りましたが、大雪渓・畳平など山頂付近では雨は降りませんでした。そして、今日の最高気温は18.9℃で20℃を下回ったものの、昨日までは3日間20℃越えの猛暑が続きました。「20℃で猛暑?」と不思議に感じるかと思いますが、畳平では20℃を超えることはほとんどなく、体感的にも20℃を超えると暑さを感じます。それが3日間も続くことは非常に稀なことです。ちなみ最高は19日(水)の21℃でした。毎日、畳平の天候を壁掛けカレンダーに書き込んでいる軽食コーナーの方の話では、朝晴れていても、午後には雲が広がることが多く、夏山らしい天候の移り変わりが毎日あるとのことで、突然の雨などには注意が必要です。

畳平お花畑や鶴ヶ池周辺ではトウヤクリンドウがかなり多くなってきて、高山植物の季節が終わりに近づいていますが、ミヤマアキノキリンソウ・ウサギギク・イワギキョウ・コウメバチソウなど、数多くの高山植物が咲いています。また、ホシガラスがハイマツの実をくわえて飛び回る様子が見られるようになり、冬への準備がスタートしているようです。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便が3台、8時便:2台+教習車1台、10時便:2台でした。自転車は午前54台・午後1台、合計55台でした。

次回速報は8月29日(土)の予定です。(2020/08/21 19:10更新)

 

8月21日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年8月15日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)

ひんやりとした空気感の一日、季節はもう秋へと進み始めている
@ 2020/08/15 07:55
爽やかな青空の中を行く
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上 31号カーブ)
A 2020/08/15 09:10
ひんやりとした空気感は秋を思わせる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)

B 2020/08/15 11:55
雪解けが激しく、滑るところがもうない!
(雪渓上部左側 − 上級者のみ滑走可能)

C 2020/08/15 14:05
今日は青空と雲が激しく流れる一日
(畳平)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ お盆休みも後半に入り、人出は若干落ち着いた雰囲気となってきました。そして、お盆が過ぎるとノリクラの短い夏は終りに近づきますが、今日はひんやりとした空気感が流れ、早くも秋の訪れを感じさせる一日となりました。

<観光センター、人出のピークは8月14日だった模様>
6時の観光センターの天候は快晴・気温16℃で、朝一番は半袖だと肌寒さを感じます。綺麗に晴れ渡っていますが、山頂には雲が横たわっていて、今日は残念ながらその雲が終日取れない状態でした。6時の段階で観光センター前駐車場は130台ほどが停まっていて、始発のシャトルバスは4台が運行されました。昨日の始発便は5台が運行されましたので、山の日の三連休から始まったこの1週間のお盆休み期間中(8月8日〜16日)は、昨日8月14日(金)がピークだったものと思われます。

<乗鞍高原から大雪渓へ。ひんやりとした空気感に包まれたヒルクライム>
終始ひんやりとした空気感に包まれていて、日が高くなっても暑さを感じることは一向にありません。ヒルクライムされている方にはちょうど良い気候だったかもしれません。朝一番は快晴でしたが、7時以降はモクモクとした雲が上空を覆い、晴と曇が交互に訪れる天候が続きます。大半のヒルクライマーは半袖ジャージですが、中にはウインドブレーカーを着て登っている方もいらっしゃいました。

標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎると森林限界に到達し、ほぼ曇の状態となります。やや風も強くなり、空気感に冷たさを感じるようになってきます。これからの時期は午後になると急に冷え込んできますので、下山用の防寒着とフルフィンガーのグローブが必要となります。

<大雪渓、夏スキー、雪渓上部左側のみとなり初心者は滑走できません>
9時30分の大雪渓の気温は16℃、大雪渓駐車場付近の視界は問題ありませんが、絶えず雲が湧き上がり、雪渓上部から山頂方面の様子がほとんどみえない状態。ただ、眼下の松本市内には強い日差しが差し込んでいましたので、山頂付近だけ天候が芳しくない模様です。先週は雪渓上部右側がメインの滑走エリアとなっていましたが、今週はほとんど積雪がなくなり、滑走できるのは上級コースの雪渓上部左側のみとなってしまいましたので、初心者の方は滑走できませんのでご注意ください。

●雪渓下部・雪渓中段 − 積雪はありません。
●雪渓上部右側 − 積雪は10メートル四方のものが2〜3個残っている程度で、滑走できなくなりました。昨年より1週間早い雪解け。
●雪渓上部左側 − 唯一滑走できるエリアですが、上級コースですので、初心者の方は滑走されないようお願いいたします。
長さは87メートル×横140メートルあり、上端の位置、落書きの岩からの距離(32メートル)等から昨年とほぼ同じ雪解けペースなんですが、北側のモーグルコースの南隣が激しく雪解けしていて、例年とは雪の着き方が異なっています。なお、中央部分は急斜面のため、北側か南側のどちらかしか滑走できません。

雪渓上部左側全景(@〜C)

その他の画像でも雪渓上部左側の全景画像が掲載しており、@〜Cまで番号を記しておりますが...
@ モーグルコース : ほぼ昨年並み。10コブ×38メートルの1レーン。
A 激しい雪解け箇所 : 前述のとおり、例年とは異なった状態。
B ポール練習場所 : 長さ70メートル×横45メートルで、ポールは3レーン設置。
C モーグルコース :  雪渓上部右側の一番南側に作られ、9コブ×32メートル。
どのコースもかなり短く、今後、さらに雪解けが進むことから、滑走エリアが縮小されるものと思われます。

<畳平、高山植物の季節はまだ続く、クマの目撃件数は例年より多い>
13時の畳平の天候は曇・14℃。ここでもひんやりとした風が吹き抜け、周期的に霧が立ち込めますが、天候が悪化する気配はありません。
お花畑を含む畳平周辺の高山植物は、まだまだ見頃が続いていて、モミジカラマツ・ハクサンボウフウ・ヨツバシオガマ・ウサギギク・ミヤマアキノキリンソウ・イワギキョウなどが咲いていて、クロユリは完全に実の状態となっています。また、コウメバチソウが咲き始め、鶴ヶ池周辺ではトウヤクリンドウが数多くみられるようになってきました。
トウヤクリンドウが咲き始めると、高山植物の季節は終わりを告げ、これからはチングルマの綿毛やミヤマキンバイなどの紅葉が始まり、草紅葉の季節へと移り変わって行きます。

なお、畳平周辺では今月に入って15件のクマの目撃が確認されています。これは目撃が多発した平成26年に匹敵する件数で、これからさらにクマの目撃が増える季節となりますので、クマ鈴の携行など、クマと遭遇しない対策を取るようお願いいたします。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便が4台、7時便:2台、8時便:3台、9時便:5台、10時便:2台でした。自転車は午前240台・午後43台、合計283台でした。

次回速報は8月21日(金)の予定です。(2020/08/15 20:10更新)

 

8月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年8月8日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面中止)

終日濃霧の一日。自転車ヒルクライムはヘッドライト・テールランプ点灯を!
@ 2020/08/08 07:45
自転車入山台数172台 − 三連休初日はまずまずの台数
(県道乗鞍岳線 − 三本滝ゲート)
A 2020/08/08 09:00
森林限界以降は濃霧
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘先 15号カーブ)

B 2020/08/08 09:55
シャトルバス − 今日から16日までAダイヤ運行
(大雪渓・肩の小屋口バス停)

C 2020/08/08 12:10
午後から若干回復傾向を見せたが終日濃霧の一日
(雪渓上部右側)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は山の日の三連休初日が始まり、お盆休みがスタートした方も多いかと思います。ただ、今日のノリクラは終日濃霧となり、生憎の一日となってしまいました。

<観光センター>
6時の観光センターの天候は小雨〜曇・気温17℃で山頂方面は全く見えません。駐車場は先週を上回る80台ほどのマイカーがお越しになっていていますが、始発のシャトルバスは先週より1台少ない2台のみ。天候が芳しくないことと、今日から16日までのお盆休み期間中は、1時間1便のAダイヤでの運行となるため、乗客が分散されたものとみられます。シャトルバスはコロナ感染防止対策のため、1台当たりの乗客数を制限していて、今日も各便とも定員の半分程度の30名ほどで運行されていました。

<乗鞍高原から大雪渓へ。ヒルクライム>
早朝は周期的に雨が降っていたものの、6時以降はほぼ収まり、時折、雲間に青空が見られるタイミングがあったものの、どんよりとした天候が続きます。

今年は7月の大雨のため、本格的なヒルクライムシーズンは8月に入ってからとなり、常連のヒルクライマーも「例年なら、5月の乗鞍スカイラインも含めて、20回以上は登っていてもおかしくない時期ですが、今年はまだ2回しか来てません〜」とのこと。今日は終日濃霧であまり芳しくない天候でしたが、雨にはならなかったため、短い夏を楽しむヒルクライマーがたくさんお越しになったものとみられます。

標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎると森林限界に到達し、天候が急変するエリアへと入って行きますが、今日は視界が30〜50メートルほどの濃霧となってしまいました。大雪渓付近まではそれほど強い風ではなかったものの、その先の県境方面はやや強めの風に煽られますのでご注意ください。また、濃霧の中で、車体の小さな自転車は、対向するシャトルバスからはかなり視認性が悪いため、ヘッドライトとテールランプの点灯をぜひともお願いいたします。

<大雪渓、夏スキー>
9時30分の大雪渓の気温は13℃、視界は30〜50メートルしかありません。シャトルバスもかなりゆっくり登って行きます。先週から雪渓上部右側がメインの滑走エリアとなりましたが、その雪渓上部右側も先週の半分以下の長さとなっていて、滑走できるのもあと1週間程度かと思われます。

●雪渓下部 − 先週なくなりました。
●雪渓中段 − 先週なくなりました。
●雪渓上部右側 − 雪渓下部の積雪がなくなり、こちらがメインバーンとなっていますが、今週はかなり雪解けが進み、大きさは縦84メートル×横53メートル(先週:縦192メートル×横75メートル)で、昨年より若干早い雪解けで、先週の半分以下の長さしかありません。バーン構成は中央付近にモーグルコースが2本あって、その両隣はフリースペースとなっていますが、あと1週間ほどで滑走できなくなると思われます。
中央付近に2本あるモーグルコースは、北寄り:9コブ×33メートル(先週:22コブ×77メートル)、南寄り:10コブ×34メートル(先週:24コブ×83メートル)で、先週の半分以下の滑走距離しか取れない状態です。
●雪渓上部左側 − 縦105メートルあり、ほぼ昨年並みの状態。モーグルコースが1レーン作成されていましたが、雪解けが進んでモーグルコース上に岩の頭が出始めてしまい、スタートから5コブ程度は滑走できない状態。それ以降は10コブ以上ありますが、雪解けでコブがなくなりかけています。また、モーグルコース隣の中央部分は例年以上に斜度の落ち込みがひどく、例年は見られない岩が出始めているため滑走困難と思われますので、このモーグルコースが使用できなくなった場合は、中央部分を避けて一番南側へ移動する必要があります。

<畳平>
13時の畳平の天候は曇・10℃。やや風が強く、時折、濃霧です。畳平お花畑は、落石により遊歩道が一部損壊していて、今後も落石の危険性があるとのことで、現在、入口部分しか開放されていません。クロユリはほぼ終わり、現在はモミジカラマツやミヤマキンポウゲが見頃を迎えています。また、ヨツバシオガマ・ネバリノギラン・ウサギギクなども見頃となっていて、オトギリもちらほら見かけるようになってきました。また、鶴ヶ池周辺ではイワギキョウが最盛期を迎えています。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便が2台、7時便:2台、8時便:4台、9時便:3台、10時便:2台でした。自転車は午前140台・午後32台、合計172台でした。

次回速報は8月14日(金)の予定です。(2020/08/08 19:55更新)

 

8月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2020年8月1日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  当面休止)
 

東海・関東甲信ともに本日梅雨明け 、ノリクラは本格的な夏山シーズンへ
@ 2020/08/01 07:10
本日の自転車入山台数158台 − もちろん今期最高
(県道乗鞍岳線 − かもしかゲレンデ)
A 2020/08/01 08:40
待ち望んでいたこの風景...
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原6号カーブ)

B 2020/08/01 10:35
先月の悪天候の影響で、実質一ヶ月遅れでシーズンイン
(雪渓上部右側)

C 2020/08/01 10:55
青い空に湧き上がる雲
(雪渓上部右側)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 8月最初の速報をお届けします。先月は梅雨前線の影響で、乗鞍スカイラインをはじめ、各地で大雨災害がありましたが、本日8月1日(土)11時に東海地方と関東甲信地方の梅雨明けが宣言されました。両地方とも平年の梅雨明けは7月21日で、今年は11日遅い梅雨明けとなり、8月に入ってからの梅雨明けは、関東甲信では2007年以来の13年ぶり、東海地方では2009年以来の11年ぶりのことです。

<観光センター>
6時の観光センターの天候は晴・気温13℃。駐車場にはすでに75台ものマイカーがお越しになり、始発のシャトルバスは3台も運行されるほどの賑わい。しかし、コロナ感染防止対策のため、シャトルバス1台当たりの乗車人数を制限しているため、実質的には2台程度の人数でした。それでも、先月は大雨で来場者がほとんどいない状態だったため、久々の賑わいとなりました。

<乗鞍高原から大雪渓へ。ヒルクライム>
朝一番の段階では、山頂に雲が横たわっていたものの、時間とともに解消されて雲一つない快晴が広がります。この日を待っていたかのように、ヒルクライムの方々も続々と出発し、三本滝ゲートでは開門から1時間ほどの間に15台もの自転車が入山。ほとんどの方が「今シーズン初めてのヒルクライム」とおっしゃっていましたが、中には「今日は3往復する予定〜」というグループもいらっしゃいました。
8時を回り始めると、夏山特有の雲が沸き始めますが、それ以上の天候の悪化はなく、また、しっかりとした日差しがあるものの、ひんやりとした空気に包まれて、暑さを全く感じませんでした。お会いしたヒルクライマーの方々は「やっぱりノリクラに来ないとシーズンが始まらない...」と、おっしゃり、青空がいっぱい広がる風景を堪能されていました。

<大雪渓、夏スキー>
9時の大雪渓の気温は16℃、周期的に山麓から雲が湧き上がりますが、視界が妨げられるようなことはありません。滑走できるエリアは雪渓上部右側・左側で、雪渓下部と雪渓中段はほとんど積雪はなく滑走できない状態で、雪渓下部の滑走が7月中に終了したのは2016年以来4年ぶりのことです。

今日は多くのスキーヤー・ボーダーの方がいらっしゃり、幅75メートルの雪渓上部右側に基礎練習・ポール・モーグルなど様々なコースが7レーンも設置され、スキーブームだったバブル期のような過密状態でした。多くのコースは50〜70メートルほどの滑走距離があり、モーグルコースは、22コブ×77メートル(北側)と24コブ×83メートル(南側)の2レーンがあるものの、南側のレーンはコース内に岩の頭が出始めていました。そのため、雪渓上部左側に新たなレーンが作成され始めました。

●雪渓下部 − 縦横5〜10メートルで、数日で完全に消滅すると思われます。昨年より2週間早い雪解けです。
雪渓下部の積雪が完全に消滅したのは、2019年は8月第3週、2018年と2017年は9月第1週、2016年は7月第4週、2015年は9月第3週、2014年は9月第2週、2013年10月第1週、2012年・2011年・2010年は9月第2週、2009年は9月第1週でした。
●雪渓中段 − 縦横2メートルで、こちらも数日で完全に消滅すると思われます。昨年より2週間早い雪解けです。
雪渓中段の積雪が消滅したのは、2019年は8月第3週、2018年は9月第1週、2017年は9月第2週、2016年は7月第4週、2015年は9月第2週、2014年8月第4週、2013年は9月第2週、2012年は9月第2週でした。
●雪渓上部右側 − 雪渓下部の積雪がなくなり、こちらがメインバーンとなっています。縦192メートル×横75メートルで、昨年より1〜2週間早い雪解け。前述のとおり、7レーンのコースが50〜70メートルの滑走距離を確保できる状態ですが、来週はかなり制限されると思われます。
●雪渓上部左側 − 縦120メートルあり、ほぼ昨年並みの状態。モーグルコースが1レーン作成され、21コブ×76メートル 斜度30度でした。ただ、モーグルコースの南側(中央寄り)は、例年以上に斜度が落ち込んでいて、新たなコースを作成することが困難な状態です。

<畳平>
13時の畳平の天候は晴〜曇・13℃。ほとんど風はなく、穏やかな天候が続いています。
畳平お花畑は、遊歩道が一部損壊しているため、途中から通行止となっています。現在、ハクサンイチゲはほぼ終わり、ミヤマクロユリも最盛期を過ぎつつあります。現在見頃となっているのは、ミヤマキンポウゲ、モミジカラマツ、ヨツバシオガマです。例年よりやや早いペースで開花が進んでいますので、お早目にお越し下さい。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスは始発6時10分便が3台、8時便が4台、10時便が4台、12時便が3台でした。自転車は午前126台・午後32台、合計158台で今シーズン最高台数でした。

次回速報は8月8日(土)の予定です。(2020/08/01 20:15更新)

 

8月1日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


| 速報バックナンバー | TOP |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2020-07) Sokuhou-Index   Next(2020-09)>>