ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2006/06/03) B
【肩の小屋】
肩の小屋周辺は、先週と比べて、それほど大きな変化はありません。したがって、昨年と比べて、先週は同じくらいの積雪量でしたが、今週は昨年より多い状態になっています。
画像の左下が、大雪渓につながっていますが、例年、この時期か、もう少し早い時期に、画像の左下を進んだ辺りに、ハイマツ帯が見え始める箇所があります。昨年はちょうど、この週に見え始め、今年に関しても、今週、見え始めましたので、肩の小屋周辺より、少し下部については、昨年並なのかもしれません。
除雪は、肩の小屋まで実施されています。路面上に雪があるのは肩の小屋までで、その先の宇宙船観測所には積雪はありません。
建物の周りは、先週と比べて、高さで30センチほど雪解けしています。先週の段階では昨年よりやや少なめの状態でしたが、昨年はこの1週間で雪解けが激しく、昨年はほとんど雪解けが終わった状態になりましたので、今週は1週間程度、雪解けが遅れている感じになります。
肩の小屋から大雪渓につながる箇所は、高さで50〜70センチ程度の雪解け。昨年より、1週間程度遅い雪解けです。
少しずつ登山道が見え始めてきましたが、 | もちろん、十分滑走可能です。(左のクレパスに注意!) |
ご覧のように、少しずつ、雪渓下部へ続く、登山道が見え始めてきましたが、十分滑走可能です。
ただ、右の画像の左側には、大きなクレパスがあります。このクレパスは速報などでお伝えした雪渓上部右側や雪渓下部のクレパスよりも開口幅がかなりあり、人が簡単に入り込んでしまうことができるほどです。
しかし、左の画像の登山道沿いに降りていけば、このクレパスを回避することができますので、濃霧の時は、畳平から専用道を使って、肩の小屋にお越しになった際には、肩の小屋の手前部分から滑走を始めるのではなく、一度、肩の小屋まで行って、画像の登山道を降りてから、滑走を始めることをお勧めします。
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