ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2006/07/31) B
【雪渓下部 T】
ここからはいつものように雪渓の様子をお伝えします。
雪渓縁から排水溝まで40〜50メートル |
雪渓の下端は雪解けで先週から10〜15メートルほど上昇し、道路沿いにある排水溝から40〜50メートルほどの距離があります。昨年と比べて3週間ほど遅い雪解けです。
強い日差しに照らされて激しく雪解け |
下部では雪渓からの雪解け水が小川のような流れに |
雪渓の下端部分では、強い日差しに照らされて激しく溶け出した雪解け水でできた小さな沢が幾筋もでき、その水脈が集まる下部ではちょっとした小川が出来上がっています。
左の画像の小川の箇所の右手前部分は、一段高くなり平坦になっている箇所があります。先週は一部だけが見えていましたが、今週になってしっかりとわかるようになってきました。この平坦な箇所の幅は4メートルほど。昨年と比べて3〜4週間ほど遅い雪解けです。
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登山道入口 |
登山道入口からここまで100mほど |
大雪渓入口から、車道を50メートルほど登ったところにある肩の小屋・剣ヶ峰への登山口は、かなり雪解けが進み、登山道入口から雪のある部分にたどり着くまで100メートルほどあります。先週は2週間ほど遅い雪解けとお伝えしましたが、昨年は急速に雪解けが進んだため、今週は2〜3週間ほど遅い状況になっています。
先週はロープが雪の上でした |
雪渓上のアプローチは30〜40メートルほど |
左の画像の様に、登山道を示すロープが雪渓の上に張られていますが、先週の段階ではこのロープは完全に雪の上にありました。今週はご覧のように、雪解けにより、岩をまたぐような格好になっています。先週から高さで1〜1.5メートル近く雪解けしていることがわかります。また、雪の上のアプローチはかなり少なくなり、30〜40メートルほどです。この距離なら慎重に歩けば、下りでも問題なさそうに思いますが、やはり、何人かの登山客の方がしりもちをつく光景を目にしました。
これより先の登山道はほぼ雪解け完了 |
さらにロープを伝って登り、先ほどの大岩(モーグルコーススタート付近の岩)の左側から再び登山道が見え始めます。この先は一部を除いて、ほぼ完全に雪解けが完了しています。
ロープの整備(グリーンサポートスタッフ) |
雪解けとともに地面が出始めると、高山植物保護のためロープ張りが行われます。先週、看板の修理を行っていた中部森林管理局(グリーンサポートスタッフ)の方が、今日はロープの整備にお越しになっています。
杭を打って... | ロープの途中の輪だって等間隔にしなくっちゃ |
ロープ張りも単に張ればいいって言うものではなく、ロープの途中に作る輪も等間隔できれいに仕上げます。
順次、木製杭に置き換えていきます(スキーヤー専用道) |
スキーヤー専用道についても、金属製のものから木製の杭に置き換えていくそうです。長野県知事推奨の「木製ガードレール」に習ってのことでしょうか?
また、これまで大雪渓入口付近にある登山道の案内表示がわかりづらく、誤ってスキーヤー専用道に向かう登山客が多かったのですが、それについても案内表示を一部変更して改善するとのことです。(ご苦労様です。)
雪渓下部のモーグルコース |
それでは、次のページではモーグルコースの様子についてお伝えします。
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