ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2006/07/31) G

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9

(Update:2006/08/03)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側

こちらは雪渓上部左側。まだ、他のエリアが滑走可能なため、訪れる方はあまり多くありません。

 

完全なフラットバーン 急斜面基礎練習には最適

大雪渓エリアの中で一番きれいなフラットバーンで、ホントにこのままの状態が保てたら、フラットバーンで基礎練習を行いたいスキーヤーにはもってこいの場所です。特に、ほかのエリアで、これだけきれいなフラットバーンがないだけに、ホントに貴重なフラットバーンといえるでしょう。

これから雪解けが進むにつれて、他のエリアから雪渓上部左側にいろいろなジャンルのスキーヤーが集まってくると思います。基礎スキーヤーなどフリー滑走を楽しむ方、また、モーグル、ポールなどさまざまですが、お互いのエリアを考慮しながらコース設置などに心がけてください。

 

上端からの滑走距離は200メートル以上はあるかと思います。

 

上端部分は1〜3メートルほどの積雪

上端部分の積雪はご覧のように1〜3メートルの積雪です。この部分の高さはそれほどでもないのですが、今後、もう少し上端が下がって行き、下部の積雪量が多いので、まだまだ滑走可能です。

ようやく梅雨明けして夏本番を迎えたノリクラは、これからノリクラデビューを考えているスキーヤー・ボーダーには最適な時期だと思います。最後に少しだけ、ノリクラデビューに関することと、大雪渓に訪れる「招かざる客」について、お伝えします。

【ノリクラデビューに最適な季節】

雪渓のスプーンカットも柔らかくなり、比較的ゲレンデの雪質に近い状態で、夕立や雷などの天候の急変があるものの、晴れた日に当たることも多くなってきます。天候が悪くなるのはどの高山でも午後からと相場が決まっていますので、午前中はスキーを楽しみ、午後からはゆっくりと山麓で過ごすというのもよいかと思います。持ち物などは、これまでにも何回か申し上げていますが、合羽は必須で、そのほか日焼け止め対策を施し、帽子と長袖・長ズボンという格好が基本となります。常連の方がどのようなスタイルですごしているかは、当WebSiteをご覧になれば一目瞭然かと思います。そのほか水分(1L以上)、食料、携帯電話など、登山をイメージした持ち物が必要となります。この時期は肩の小屋バス停からすぐのところから滑走できますので、滑走エリアを探す必要はまったくありません。お盆過ぎまでは、比較的コンディションがよいため、この時期を逃すとなかなかノリクラでビューが難しくなるかと思いますので、ぜひ、お越しください。また、コブ管理人によるワンポイントモーグルレッスンも開催しております。(コブ管理人稼働日に限る)

【先日、読者の方から、「カラスにおにぎりを食べられた」というお便りを頂きました。】

数年前から、大雪渓エリアでも山麓にいる普通のカラスをよく見かけます。カラスが狙っているのは雪渓脇に置かれたスキーヤーやボーダーの弁当です。特に、ザックなどにいれずにそのまま放置しているものは、どんな影に隠しても狙われます。

カラスが増えることによる雷鳥への直接的な影響はわかりませんが、カラスの口散らかした残飯を目当てにキツネやイタチなどの下界動物が上がってくると、雷鳥へ大きなダメージを与えることになります。ザックの口が少しでも開いているだけでもカラスは引きずり出してしまいます。

@ 食料は薄手のデイパックでなく、丈夫な登山用のザックに入れ、チャックはしっかりと閉める。
A 滑走中も、なるべく自分の近くに置く。
B カラスだけでなく、他の下界動物を寄せ付けないため、残飯は絶対に放置しない。
C ごみも同様で外に放置せず、面倒でも、常時、ザックに入れる。

@・Aはおそらく気をつけていらっしゃる方も多いかと思いますが、B・Cの残飯やごみもカラスにとってはご馳走になります。「帰りに持っていくからちょっとそれまでちょっとおいて置く」といったケースがカラスにとって格好のターゲットになってしまいます。「防犯対策」に近いくらいの用心が必要です。

雷鳥などノリクラの貴重な自然保護のために、カラスをこれ以上寄せ付けないために、ぜひともご協力ください。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2005/07/31

雪渓下部はかなり小さくなり、完全に上部の雪渓がメインになり始めました。また、肩の小屋までの登山道もこの週で完全に雪解けが完了しています。夕立にも見舞われ、本格的な夏山の気候になっています

→あとがきに続きます

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会