ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.4(2019/04/24・27・28) D

 

 

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(Update:2019/05/02)

 

 

かもしかゲレンデ − 4月上旬〜中旬並みの積雪

ここからは27日のかもしかゲレンデ、及び、ツアーコースの様子をお伝えします。ご覧のようにかもしかゲレンデ中央に陥没箇所があります。積雪が少なくなってくるとまず最初にこの陥没から始まります。例年だと4月上旬〜中旬には始まる減少ですから、今年は雪解けが遅いことがわかります。

 

2018年のかもしかゲレンデ
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2018/04/28) B
今回のかもしかゲレンデ
今年は積雪が多い

実際、昨年の画像と比べても、今年は積雪量が多いことが一目でわかります。

 

2018年のかもしかゲレンデ最上部
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2018/04/28) D
今回のかもしかゲレンデ最上部
ハイシーズンと変わらない状態

こちらはかもしかゲレンデ最上部で、ツアーコース入口付近に当たります。こちらも昨年はかなりクマザサが生い茂る状態でしたが、今年はハイシーズンと変わらない状態を示しています。

 

ツアーコース入口

バックカントリーエリアの詳細
ノリクラガイドマップ冬スキー版 

こちらはツアーコース入口。周囲の木々が白く雪化粧を施されました。

ツアーコースから大雪渓・すべり台・富士見沢などのバックカントリーエリアの地図は、ノリクラガイドマップ冬スキー版<対象時期:12月末〜4月末>  をご覧ください。なお、雪崩多発地帯も合わせて掲載しておりますので、入山される際にはぜひ参考になさってください。

 

2018年のツアーコース入口急斜面
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2018/04/28) D
今回のツアーコース入口急斜面

入口急斜面の積雪状況は昨年と比べて一目で違いが分かります。

 

2018年の入口急斜面の切り株
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.4(2018/04/21) B
今回の1番標識下の切り株

こちらは入口急斜面の中間付近にある切り株の頭。昨年と比べるとかなり遅い状況ですが、ほぼ例年並みといったところでしょう。

 

ツアーコースの下山滑走は例年5月中旬ごろまで
(積雪情報は当WebSiteで随時発信)

さて、ツアーコースの滑走可能時期は、例年5月中旬頃までです。雪解けが進むと人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではなくなり、そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。

そのため、当WebSiteでは、4月下旬ごろからツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況をお伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山してください。

 

【ツアーコース、1〜6番標識付近】

入口急斜面を登り切ると、なだらかな緩斜面が続きます。

 

2018年の1番標識手前の切り株
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) B
今回の1番標識手前の切り株
昨年より2週間遅い雪解け

こちらは1番標識手前の切り株。今週になって姿を現しました。昨年と比べて2週間遅い状況でほぼ例年並み。

 

1番標識付近、積雪80センチ

1番標識付近(標高 約2130メートル)の積雪は80センチ。先週より65センチ減少、昨年より80センチ多く、3月下旬並み。今週は激しく雪解けが進んでいます。

 

モサモサとした雪質

10センチ程度積もった新雪は、モサモサとした雪質で、下山滑走では雪質に足を取られないように注意が必要です。

 

2018年の3番標識(積雪50センチ)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5
(2018/04/28) D
先週の3番標識付近(積雪150センチ)
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.3(2019/04/20) B
今回の3番標識(積雪100センチ)
4月上旬並みの積雪

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識(標高約2235メートル)。現在の積雪は100センチ。先週より50センチ減少、昨年より50センチ多く、4月上旬並みです。

 

2018年の5番標識(積雪145センチ)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5
(2018/04/28) D
先週の5番標識(積雪240センチ)
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版
Vol.3(2019/04/20) B
今回の5番標識(積雪190センチ)
4月中旬並みの積雪

こちらはツアーコース上部付近の5番標識(標高約2305メートル)。現在の積雪190センチ。先週より50センチ減少、昨年より45センチ多く、4月中旬並です。

 

今日はバスに乗る予定だったのに〜

「今日はバスに乗る予定だったのに〜」と、ゆっくり登ってくるこちらの方。これまでツアーコースを下山滑走したことがあっても、登るのは今回が初めてとのこと。でも、意外にスイスイと登ることができたようで、「景色に変化があるからかしら〜」とおっしゃっていました。

ノリクラはツアーコースに限らず、県道乗鞍岳線でも、景色変化に富んだロケーションが目玉の一つといえます。そのため、夏には自転車ヒルクライマーが乗鞍高原から県境までの急坂をトライしにやってきます。

 

【ツアーコース−位ヶ原急斜面】

先週の位ヶ原急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2019/04/20) C
今回の位ヶ原急斜面
急激に雪解けが進んでいる

こちらはツアーコース最後の位ヶ原急斜面。これまで樹林帯を切りとおしてコースが作られていましたが、この付近からはオープンバーンになります。オープンバーンとは視界が開けているというですが、逆に目印になるものがないという意味でもあり、視界不良時(濃霧)は方向を見失って遭難することを示しています。位ヶ原山荘の看板の位置から急斜面の上端が見えないほどの濃霧の場合は、今日の山行を中止して引き返すことをオススメします。

左の先週の画像と比べると、木々の高さに大きな変化がおわかりでしょうか?今週は急激に雪解けが進んでいます。

 

2018年の位ヶ原急斜面
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2018/04/28) D
先週の位ヶ原急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2019/04/20) C
今回の位ヶ原急斜面
ほぼ昨年並みの積雪

位ヶ原急斜面の積雪は、これまで昨年並みでしたが、今回は昨年よりも少ない状況となっています。

 

猛吹雪 − 今日はここで撤退!

位ヶ原山荘の看板があったあたりから少し登るだけで天候が激しくなって来ました。時折猛吹雪に襲われ、今日はここで撤退!

 

【位ヶ原】

位ヶ原

位ヶ原急斜面を登り切った先の位ヶ原。これより森林限界となります。森林限界を超えると、天候・気候が急激に変化します。もし、急激に雲が流れ込んで視界が阻まれるようになったら、急いで引き返す必要があります。

これまでは、ツアーコースから登ってきましたので、同じコースを下山すれば良かったのですが、今週以降は乗鞍岳春山バスを利用するため、登りと下りのコースが異なり、下山コースをよくご存じなくお越しの方が多くなります。そのため、天候急変時は特に注意しなければなりません。

 

先週の位ヶ原(積雪量190センチ)
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2019/04/20) C
先週の位ヶ原(積雪146センチ)

今回の位ヶ原の積雪量は146センチ。先週より44センチ減少し、昨年より60センチ少ない状態です。

 

場所によっては下地がむき出し ハイマツが目立ってきた

位ヶ原では春先になると厳冬期並みの軽い新雪に覆われるようになります。今回も20センチ程度降り積もっていますが、場所によっては下地がむき出しになっているところもあり、下山滑走中に不用意に入ると、前のめりになったり、エッジが引っかかりすぎたりと危険ですのでご注意ください。

またハイマツがかなり目立つ状況となってきました。雪解けが進んでいる証拠でしょう。

 

<編集後記>

「5月からのノリクラ雪渓カレンダー正式版について」

4月上旬よりお伝えしてきましたノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版は、今回をもって終了いたします。来週5月4日(土)は速報のみとさせていただき、その翌週の5月11日(土)からノリクラ雪渓カレンダー正式版のリリースが始まります。

正式版は10月末まで毎週お届けいたしますが、グリーンシーズンも昨年より取材は原則土曜日のみとさせて頂いており、速報も土曜日だけとなります。ご愛読の皆様には申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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