ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版
Vol.3(2023/09/16) @
乗鞍の紅葉は、標高2700m付近の大雪渓(見頃:9月下旬〜10月上旬)から、標高1500m付近の乗鞍高原(見頃10月上旬〜中旬)まで、約1ヶ月にわたり楽しむことができます。当WebSiteでは9月〜10月の2ヶ月間、週末ごとの紅葉状況をお伝えします。今シーズンから、代表的な撮影ポイントでの紅葉状況を、GoogleMapを利用してお伝えしております。代表的な撮影ポイントはお勧めのビューポイントでもありますので、地図をご確認の上、現地にお越しいただければと思います。
今年は例年よりも色づきがやや遅い傾向を示し、現段階では、まだ紅葉が始まったといえるレベルではありませんが、先週と比べると、色づいている箇所がやや増えてきました(11号カーブ(カーブミラー付近 ・ 7号カーブ)。見頃は9月下旬か10月上旬のどちらかで、期間は1週間程度と短いのでご注意ください。
GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)
【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★まだ始まっていません(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★
大雪渓付近 |
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。
<紅葉関連情報> |
大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) |
こちらは標高2600メートルの大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。若干ではありますが、手前のウラジロナナカマドに色合いの変化が見られ始めました。
2017年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2017/09/16) C |
2018年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2018/09/15) C |
2019年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2019/09/14) C |
2020年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(Vol.20 2020/09/19) @ |
2021年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2021/09/18) @ |
2022年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2022/09/17) @ |
過去6年間を見ると、今年は例年よりもやや遅めの模様です。
大雪渓全景 | 大雪渓入口付近 |
大雪渓エリアの紅葉は、ウラジロナナカマドのみですが、今年は(今年も?)状態としてはあまりよくなく、ここ最近は発色が進んだところから枯れ始める現象が見られます。そんななかでも、いつもならきれいに発色する個体でも、今年はきれいに発色していません。
しかし、昨年は、10月頭に「もう今年はダメかな」と思ったところ、翌週の10月三連休にきれいに発色したものもありましたので、現段階では断定的なことは言えません。
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先週の宝徳霊神〜大雪渓の登山道 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2023/09/09) @ |
今回の宝徳霊神〜大雪渓の登山道
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先ほど「今年は、いつもだときれいに発色する個体でもきれいに発色していません」と、申し上げましたが、そのような状態を代表するのが、宝徳霊神〜大雪渓の登山道上にあるウラジロナナカマド。左は先週の様子、右が今回の様子です。
@の奥のほうは、今週になって一部で発色が始まりましたが、すでに枯れ始めています。こちらは他のウラジロナナカマドが良くない状態でも真紅に発色してくれますが、今年は期待できない状態です。
Aの手前のものは、先週よりも色濃くなっているように見えますが、すでに枯れ始めています。
こちらは昨年の画像で、例年、このようにきれいに発色してくれます。撮影日時は2022年9月24日ですから、今年も来週にはこのようになってくれるはずですが、現段階の状態から、このようになるのは少し期待薄だと思われます。
【過去7年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア)】 |
毎週土曜日の取材日をもとに判断しておりますので、真のピークは前後数日のズレがあると考えてください。 【2022年】 ■2022年10月8日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.6) 【2021年】 ■2021年9月25日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.4紅葉情報) 【2020年】 ■2020年10月3日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.5紅葉情報) 【2019年】 ■2019年10月4日(金) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.22紅葉情報) 【2018年】 ■2018年9月22日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報) 【2017年】 ■2017年9月30日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.21紅葉情報 ) 【2016年】 ■2016年9月24日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報) →見頃は9月下旬 または 10月上旬のどちらかの1週間程度(注:9月下旬〜10月上旬ではありません) ただし、昨年・今年は推移が異なっています(下記参照↓)
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こちらは過去7年間の見頃の時期を示したもの。早い年で9月22日、遅い年で10月8日と開きがあります。上記に表示した時期でも、大雪渓は終了・位ヶ原はピークという年もあります。また、どの年も見頃の時期は長くて1週間しかありませんので、1週間ずれるとほぼ全て枯れ落ちて見所が全くない状態となります。そのため、当WebSiteでは見頃の時期を逃さないように情報提供しております。なお、リンク部分をクリックするとその時の速報と雪渓カレンダーを確認することができます。
ただ、昨年と今年のウラジロナナカマドは、最初に紅葉になった部分は紅葉が始まる前に枯れ始めたものの、次に紅葉が始めた部分は奇麗に発色し、2週にわたって紅葉を楽しませてくれました。例年とは少し状況が異なっております。
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★まだ始まっていません(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
標高2500メートル付近の位ヶ原エリアもまだ紅葉は始まっていませんが、点在するウラジロナナカマドに色合いの変化が見られます。
2022年の位ヶ原−宝徳霊神バス停付近 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2022/09/17) @ |
こちらは昨年の様子。今年も昨年とほぼ同じ状態です。例年と比較した場合、今年も昨年同様に進み具合が遅いです。
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2022年の富士見沢 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2022/09/17) @ |
今回の富士見沢 |
富士見沢もまだ始まっていませんが、部分的にみると、昨年より若干遅い様子も見られます。
今回の位ヶ原お花畑 |
7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。僅かではありますが、発色が始まりました。
こちらは昨年の7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。昨年よりも若干早い状態ですが、例年よりも遅めです。
ツアーコース入口付近の11号カーブのウラジロナナカマド。画像奥のほうの紅葉はほとんど進んでいませんが、手前の早く色づきが進んだ部分は発色が進んでいます。
2017年のツアーコース入口(11号カーブ) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2017/09/16) C |
2018年の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2018/09/15) C |
2019年の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2019/09/14) C |
2020年の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(Vol.20 2020/09/19) @ |
2021年の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2021/09/18) @ |
2022年の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2022/09/17) @ |
この箇所に関しては、手前のウラジロナナカマドが枯れ始めたにもかかわらず、奥の紅葉が進んでいない状態が、過去6年でも見られます。
こちらも同じ11号カーブですが、先ほどの箇所から少し右寄りのカーブミラー付近です。
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先週の11号カーブ(カーブミラー付近) 先週の宝徳霊神〜大雪渓の登山道 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2023/09/09) @ |
今回の11号カーブ(カーブミラー付近) | |
こちらは少し角度を変えたカットになりますが、乗鞍の紅葉ポスターなどでよく知られたカットで、奥のウラジロナナカマドの発色が始まりました。昨年よりも1〜2週間も早い発色です。
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昨年の11号カーブ(カーブミラー付近)
(2022/09/22) 速報2022/09/22 |
昨年の11号カーブ(カーブミラー付近)
2022/09/29 速報2022/09/29 |
こちらの2枚は昨年の画像で、左側は2022年9月22日、右側はその1週間後の2022年9月30日の様子です。今年は左のものよりやや進んで状態となっていますので、来週には右の画像のように色づく(もしくはやや過ぎてしまった状態)まで進むかもしれません。ただ、今年はまだ気温が高い状態が続く見込みですので、発色が進んでくれるか微妙です。
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7号カーブ付近 | ハイマツ帯の中に赤や黄色の発色 |
こちらは7号カーブですが、ハイマツ帯の中にウラジロナナカマドの赤や黄色の発色が今週に入って見られるようになってきました。例年よりもやや早めです。
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
★まだ始まっていません(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
冷泉 |
こちらは標高2230メートルの冷泉。
昨年よりは遅めですが、例年とほぼ同じ状態です。先週と比べて、泉の左上箇所の落葉が始まっています。
冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) |
冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。
2021年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2021/09/18) @ |
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2022年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.3(2022/09/17) @ |
例年と比べて、今年は色づきが遅い傾向です。
29号カーブ上 直線区間 |
先の28号カーブより山麓側では、部分的な色づきもまだ明確に見られません。
現段階では全エリアとも紅葉が始まったと言える段階ではありませんが、紅葉が本格的に始まる9月下旬〜10月上旬にかけて徐々に進んでいきます。
今年は昨年と同じく、遅い傾向が見られます。昨年も気温が高い傾向が続き、9月下旬になって冷え込むようになったのち、10月頭から見頃を迎えました。現段階では来週にかけても気温が高い状態がまだ続く見込みです。今後の状況については、現在の状況と昨年のノリクラ雪渓カレンダー紅葉版を比較して、予測して下さい。
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