ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版
Vol.4(2023/09/23) @
乗鞍の紅葉は、標高2700m付近の大雪渓(見頃:9月下旬〜10月上旬)から、標高1500m付近の乗鞍高原(見頃10月上旬〜中旬)まで、約1ヶ月にわたり楽しむことができます。当WebSiteでは9月〜10月の2ヶ月間、週末ごとの紅葉状況をお伝えします。今シーズンから、代表的な撮影ポイントでの紅葉状況を、GoogleMapを利用してお伝えしております。代表的な撮影ポイントはお勧めのビューポイントでもありますので、地図をご確認の上、現地にお越しいただければと思います。
今年は例年よりも色づきがやや遅い傾向を示していましたが、ようやく紅葉が始まったといえるレベルになってきました。例年より1週間ほど遅い状況で、見頃は大雪渓・位ヶ原のウラジロナナカマドは今週末か再来週に入ったあたり、ダケカンバは再来週あたりになると思われます。
なお、これから示す情報は、9月23日(土)時点の状況に基づくもので、今後の気候・天候によって大きく変わる可能性がありますのでご注意下さい(最新の情報はトップページの速報をご覧ください)。
GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)
【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★始まりました(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★
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大雪渓付近 |
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。
<紅葉関連情報> |
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大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) |
こちらは標高2600メートルの大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。手前のウラジロナナカマドに綺麗に色づき始めました。今年は暑い日が続いたこともあって、葉の状態が良くないため、発色が悪いものが多い中、こちらのウラジロナナカマドは比較的発色が良いです。
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2017年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2017/09/23) C |
2018年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2018/09/22) C |
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2019年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
2020年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(Vol.21 2020/09/26) @ |
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2021年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.4(2021/09/25) @ |
2022年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @ |
こちらは過去6年の様子。年によって時期が若干前後しておりますが、昨年より早く、例年よりやや遅い状況です。
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2021年の大雪渓付近 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.4(2021/09/25) @ |
2021年の大雪渓付近 |
大雪渓エリアの中では、先ほどのトイレ付近のウラジロナナカマドは、むしろ早い色づきを見せていますが、2021年の画像(左下)と比較すると、昨年より早いものの、今年は例年よりも遅いことがわかります。
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今回の宝徳霊神〜大雪渓登山道 |
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2021年の宝徳霊神〜大雪渓登山道 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.4(2021/09/25) @ |
2022年の宝徳霊神〜大雪渓登山道 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @ |
ここ最近は、「ウラジロナナカマドの葉の状態が悪い」と、申し上げておりますが、今年は特に良くないかもしれません。
こちらの画像は宝徳霊神〜大雪渓の登山道にあるウラジロナナカマドで、例年、他のエリアのウラジロナナカマドの発色が悪くても、こちらだけは他のウラジロナナカマドより早く、そして、いつも綺麗に発色してくれます。
上段は今年のもので、下段は昨年・一昨年のもの。一目でその違いが判ります。
過去にも悪い年は数回ありますが、ここまでひどい状況の年はなく、こちらのウラジロナナカマドがこのような状態だと、他のウラジロナナカマドの今後の状況が気がかりです。
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全般的に今年のウラジロナナカマドの発色状態は特によくない |
かつては真紅に発色したウラジロナナカマドですが、近年は黄色〜オレンジ色程度にとどまっているものが多く、画像のように緑色のものが混ざった段階から先に進むと枯れてしまうケースも少なくありません。なので、どの段階が最も良いのかが(ピークを迎えた段階なのかが)明確に言えない状況で、多くのものが画像の状況から先に進むと枯れ始めてしまうため、この状態がピークといっても間違いではない状況です。
【過去7年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア)】 |
毎週土曜日の取材日をもとに判断しておりますので、真のピークは前後数日のズレがあると考えてください。 【2022年】 ■2022年10月8日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.6) 【2021年】 ■2021年9月25日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.4紅葉情報) 【2020年】 ■2020年10月3日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.5紅葉情報) 【2019年】 ■2019年10月4日(金) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.22紅葉情報) 【2018年】 ■2018年9月22日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報) 【2017年】 ■2017年9月30日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.21紅葉情報 ) 【2016年】 ■2016年9月24日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報) →見頃は9月下旬 または 10月上旬のどちらかの1週間程度(注:9月下旬〜10月上旬ではありません) ただし、昨年・今年は推移が異なっています(下記参照↓)
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こちらは過去7年間の見頃の時期を示したもの。早い年で9月22日、遅い年で10月8日と開きがあります。上記に表示した時期でも、大雪渓は終了・位ヶ原はピークという年もあります。また、どの年も見頃の時期は長くて1週間しかありませんので、1週間ずれるとほぼ全て枯れ落ちて見所が全くない状態となります。そのため、当WebSiteでは見頃の時期を逃さないように情報提供しております。なお、リンク部分をクリックするとその時の速報と雪渓カレンダーを確認することができます。
ただ、昨年と今年のウラジロナナカマドは、最初に紅葉になった部分は紅葉が始まる前に枯れ始めたものの、次に紅葉が始めた部分は奇麗に発色し、2週にわたって紅葉を楽しませてくれました。例年とは少し状況が異なっております。
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★まだ始まっていません(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
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位ヶ原−宝徳霊神バス停付近 |
標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。ウラジロナナカマド・ダケカンバの色づきが始まりました。
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2022年の位ヶ原−宝徳霊神バス停付近 2022ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @ |
こちらは昨年の様子。今年も昨年より僅かに色づきが早いように見受けられます。
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2022年の富士見沢 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @ |
今回の富士見沢 |
富士見沢は昨年よりもやや遅い傾向
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今回の位ヶ原お花畑 |
7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。しっかりと色づきが始まっています。
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2022年の位ヶ原お花畑 |
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2021年の位ヶ原お花畑 |
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2020年の位ヶ原お花畑 |
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2019年の位ヶ原お花畑 2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2019/09/28) C |
過去4年間の様子と比較しても、今年は例年よりも発色が遅く、昨年よりもやや早い状態です。
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7号カーブ − ウラジロナナカマドが綺麗に点在 | 8号カーブ − ダケカンバの屏風が綺麗 |
ウラジロナナカマドとダケカンバの見頃は若干ずれがある |
場所によって、ウラジロナナカマドが主体のエリアとダケカンバが主体のエリアがあります。左の7号カーブではハイマツ帯の中にウラジロナナカマドが点在する光景が有名で、少しずつ色づきが進んでいます。ハイマツ帯の中のウラジロナナカマドは比較的きれいに発色し、今年も赤い部分が目立って来ました。そして、右の8号カーブではダケカンバが主体の場所で、こちらはまだはっきりとした色づきが見られません。
ウラジロナナカマドとダケカンバの見頃は若干ずれがあり、おそらく、ウラジロナナカマドは来週(冷え込みが遅ければ再来週)、ダケカンバは再来週あたりが見頃と思われます。
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今回のツアーコース入口(11号カーブ) |
ツアーコース入口付近の11号カーブのウラジロナナカマド。全体的に発色が進んできました。
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2017年のツアーコース入口(11号カーブ) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2017/09/23) C |
2018年のツアーコース入口(11号カーブ) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2018/09/22) D |
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2019年のツアーコース入口(11号カーブ) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
2020年のツアーコース入口(11号カーブ) 2020ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(Vol.21 2020/09/26) @ |
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2021年ツアーコース入口(11号カーブ) 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.4(2021/09/25) @ |
2022年のツアーコース入口(11号カーブ) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @ |
過去6年間と比較して、今年は昨年より早いものの、例年より発色が若干遅い様子が見られます。
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11号カーブ(カーブミラー付近) |
こちらも同じ11号カーブですが、先ほどの箇所から少し右寄りのカーブミラー付近です。
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先々週の11号カーブ(カーブミラー付近) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2023/09/09) @ |
先週の11号カーブ(カーブミラー付近) ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2023/09/16) @ |
今回の11号カーブ(カーブミラー付近) |
こちらは少し角度を変えたカットになりますが、乗鞍の紅葉ポスターなどでよく知られたカットで、奥のウラジロナナカマドの発色が先々週あたりから始まり、手前のものも今週になって発色が始まりました。こちらは数日から一週間程度で見頃になると思われます。
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昨年の11号カーブ(カーブミラー付近)
(2022/09/22) 速報2022/09/22 |
昨年の11号カーブ(カーブミラー付近)
(2022/09/29) 速報2022/09/29 ★今回がちょうどこの段階★ |
昨年の11号カーブ(カーブミラー付近)
(2022/10/01) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.5(2022/10/01) A ★残念ながら少し枯れたような状態に★ |
こちらの3枚は昨年の画像で、左側は2022年9月22日、真ん中はその1週間後の2022年9月30日、左側はさらに三日後の2022年10月1日の様子です。
今回のものはちょうど真ん中2022年9月29日に近い発色状態ですから、三日後には枯れてしまう可能性が考えられます。
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昨年の11号カーブ(カーブミラー付近)
(2022/10/01) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.5(2022/10/01) A ★残念ながら少し枯れたような状態に★ |
昨年の11号カーブ(カーブミラー付近)
(2022/10/08) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.6(2022/10/08) A ★不思議なことに見事に復活★ |
それが、昨年はその一週間後の2022年10月8日には綺麗に発色しました。これまででは10月1日のような状態になったら、そのまま枯れてしまうのが大半でしたので、過去に例を見ない現象でした。もしかすると、今年も同じような現象をたどる可能性もないとは言えません。
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